「面白がる心」

 先日、作家の赤瀬川原平氏がお亡くなりになりました。

 「新解さんの謎」 「路上観察学入門」 、「正体不明」、「宮武外骨」、「名画読本」など、

 大好きだったので残念です。

 氏の歩みに共通するのが「面白がる心」だと思っています。

 他人様からどう見えるかは別として、自分が面白いと想う事を徹底して「面白がる」姿勢。

 それがいつも伝わって来て、その世界を一緒に愉しんでいる自分もとても楽しかった。

 古今東西、有名無名に関わらず「数寄者」 と呼ばれる方々も同様か?と思います。

 「ビジネス」・「伝承」・「競技」...色々なマスキングがあって、随分、遠回りしたのですが、

 ようやく、私自身も「面白がる」所に行き着きました。

 ひとり遊びの世界は広がります。 

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-30 00:00 | 春風堂の想い

「味わい・ブレンド」

 先日、K野先生の秘密基地を訪問した際、「お香」のお話になりました。

 「沈香」と言っても、その産出国で様々な香りの差があり、

 それをして「六国五味」などとも呼ばれるそうです。

 専門家ではありませんので、ハッキリしたことは分かり兼ねますが、

 それでも「辛い・甘い・酸っぱい・苦い・(しおからいは分かりません)」や

 「軽い・重い」、「浅い・深い」、「薄い・濃い」などを感じます。

 その違いを感じ、焚き方や焚く順番、組み合わせなどを工夫しますと、

 部屋の雰囲気や自分の精神状態が落ち着き、本当に心地良いです。

 そして、K野先生は最近、「ブレンド」も工夫されているそうです。

 ある産出国の沈香は、それ単独では「苦味」や「渋味」があり、

 聞くには余り面白くない感じがありました。

 しかしながら、ここに「甘味」のあるお香をブレンドしますと、

 「苦・渋」が「芯」となり、「甘味」の「雑さ・軽さ」を良く押さえ、誠に味わい深い香りでした。

 「ブレンド」には、「粉末」にした香木を用いられています。

 香木はあくまで「自然」のものですので、樹脂の量や成分にはバラツキがあります。

 これを粉末にすることで、「聞香」には向かないのかもしれませんが、

 聞きたい香りの質を一定にしたり、「ブレンド」などを楽しめます。

 コーヒーなどでも「レギュラー」と「ブレンド」がありますが、

 工夫次第で、色々と愉しめるとのだなと思いました。

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 ここで、私に響いたことは「味わう(感じる)」と言うことでした。

 お香と言うものを知らない時、「香=線香」位の感覚でしたが、

 様々なお香に触れさせて頂く中、「味わえる」様になって来ました。

 人それぞれ、五感の中で得意不得意はあるでしょうが、

 「嗅覚」は感覚器を通さず、脳に直結する為、心身への影響が大きく、

 また、「膻中」が緩み、物事を素直に受け取り易くなって来たことや、
 (「バランスの取れる心地良さ」

 「五感」に「バランス感覚」が融合して来たことが

 私の「味わい」に繋がったのかもしれません。

 この「バランス感覚」は、いわゆる「平衡感覚」や「重力感」に加え、

 表在感覚(触覚、痛覚、温度覚)、深部覚(圧覚、位置覚、振動覚など)、

 皮質性感覚(二点識別覚、立体識別能力など)、内臓感覚などもあり、

 それが「五感」に寄り添い、融合することが、とても面白く、大切に思います。

 これは説明不能...「感じるお手伝い」しか出来ません。

 そして...今回の「ブレンド」にも響くものがありました。

 コーヒー専門家に「ブレンド」とは何か?問うてみると、

 味の「苦味・酸味・コク」や「香り」のバランスを調整し、各豆の持ち味を活かしつつ、

 ストレートにはない広がりや円やかさ、新しい風味等を求める事なのだそうです。

 何かを「感じ」、「バランスさせる感覚や工夫」なしには出来ないことですね。

 とても響きました(聴覚が一番得意なのでそう感じました)。

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 その辺から、私の一人遊びは

 「感じる」

 「バランス感覚」

 「それを支える素直さ・愉しさ」 が芯になって来ている気がします。

 そして、それを「感じて」頂ける様な施術や研究会にして行きたいと思います。

 「形」や「説明」ではなく、

 その方に響くもの、味わいが、その人なりを導くことを信じて。 

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 (参考)
  「合気の心身研究会 2014/10/26」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-28 00:00

 「合気の心身研究会」、今月のレポートです↓

 N田

  今回は骨盤が後ろに丸くなっているのですがどうすれば良いですか?

 H多

  課題ですが、体操二番目の天つきで重心移動したとき、大転子膝の張りで側腹、脇、腕
 とつながって肩甲上腕リズムで肩関節から動くと思うんですが、脇の寄りで肩が先にあが
 ってしまいます。

  膝、股関節、骨盤、肋骨、首等を変えながらやってますが、解決ヒントをいただければ
 幸いです。

 SR

  労宮虚の手を作りたいのですが、どうしても指の力が抜けず、すぐ疲れてしまうので、
 どうにかしたいのですが・・・。

 OA

  重心を前に移したとき、下肢の後面を緊張させてしまっていることを感じておりました。

  伝えてくださった内容を意識しながら動作を行なっていたところ、吸い上げに伴う締め
 によって浮かせていけると、緊張させずにバランスが取れる感覚を得られました。

  下肢内側から肛門を通り上方へと締めが繋がっていく様子が面白かったです。

  まだ、つま先に重心を移したとき、足首の決まりが甘いために、充分に下肢の働きが
 活かせていないように感じましたので、バランスが変化する中での足首の使い方を合気
 の心身研究会の質問とさせてください。

 ZK

  最近、足に注目していました。気が付いたことは、拇趾に力がかけられていないこと
 です。

  小趾側に力がかかっていて、o脚気味で骨盤開き気味と言うことに気が付きました。

  ですので、足部に最適に荷重できるようになることが今の課題です。

  それと前回の観照塾にて、M岡さんに誘導していただき姿勢が整った時に仙腸関節
 が今までになく自由に動いた瞬間がありました。出来れば一瞬ではなく、再現性のある
 体を作りたいと思っています。

 K元

  私の課題は、下半身のバランス関係の観察と上半身への繋がりです。特に骨盤周辺
 をメインに全体的な観察を進めています。

 ⇑ あらかじめ、以上のご質問をお受けしました。

  先日、「無形の学び」でお話しました方向性に基づき、「バランス感覚を育てる」ことから
 始めました。

 ・ 身体に「バランス」を感じる所から始める(公転バランスを中心に)。

   頭や首の位置、仙骨・尾骨との連動、伸張を通じ、「バランス感覚」の誕生を感じる。
   (まず、体内に「糸電話」を繋ぐ)     

 ・ 「バランスは不安定を味方に(肯定・発想・起点)する」ところから始まる。

   「アンバランス」...例えば「ぐらっ」とする感じは「不安」や「不安定」だと言う意識や感覚
   を感じ直す。 

   同じく「安定」すると思い、「踏ん張る」・「固める」意識や行動が自分を縛ってはいない
   か?感じ直す。

 ・ 「バランス」を通じ、体の中から湧き上がる「伸び」・「芯」・「浮き」などを認識する。

   アンバランスの中、常に微妙に動き、バランスを取る中で身体に感じる様々な様子を
   認識する。  

 ・ 「バランス」における「共有原理・現象」を確認する。

   「センタリング」の中、「共通」して現れる体感や現象を捉え、共通原理とする。

 ・ 「バランスのある時、ない時」を確認する。

   バランス感覚が生じる動きとない動きにどんな差が生まれるか確認する。

   例えば、身体の伸びがどんな時に生まれ、また消えるか?

 ・ 「重心移動」を用い、身体のバランス(ベクトル)を変える。

   「アンバランスを動的に繋ぐ」⇒「重心移動」
   「重心移動」に必要な意識や感覚(嶺谷他)

 ・ 「相対関係」におけるバランス感を磨く。

   「バランスの伝達」は「バランス運動とバランス意識の伝達」
   バランスは「自己都合」ではない。

 ・ バランスを感じながら「道具」を扱う。

   様々なものの特徴や形状を自分のバランスに取り込む。

 ・ 自分に欠けている要素、感覚、意識は何か?

   例えば、どこで「バランス感覚が失われたか?」
        それは「どんな状況で?」
        どうすれば「それが再接続出来るか?」

 ・ 「バランスの取れる心地良さ」

 ⇑ 以上を指針として皆さんと状況に応じ、「感じる稽古」を行いました。

 以後、「形」や「方法」に拘らず、「感じ」、「感覚を手繰り寄せる」お稽古を皆さんと続けて
行きます。

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 (参考)
  「軸が伸びると締まる。」
  「刀法とバランス運動」
  「水泳の個人指導を始めました ~バランス運動泳法~」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-27 00:00

 朝、時間がありましたのでプールに行ってきました。

 「空っぽになる」為と「バランス運動水泳を練る」為です。

 つい最近まで「空っぽってどうなるの?」って思っていたのですが、

 この所、何となくそれっぽくいられる様になって来ました。

 とてもリラックスしますし、様々な発想が沸きます。

 水の上にぷっかり、背面で浮かんでいるのはとても気持ち良いです。

 そこから様々にバランスを取る練習をします。

 「水泳」と言う縛りを解き、「バランス」に集中すると

 思いもしなかった「アプローチ」や「自分の弱点」が浮き上がり、

 今まで学び、巷で行われているメソッドや教習課程が自分の根本から崩れてきます。

 例えば、一般的に「バタフライ」は4泳法の中で一番最後に学びます。

 しかし、バランス感覚と運動の習得から考えてみて、

 「背泳(私にとっては背面バランス)」の次でも良いと思うのです。

 「4泳法」を別物ではなく、「水の中での4つのバランス形態」と捉える時、

 バランス感覚を学び易いモノ、表現し易いものから学ぶ方が良いのではと感じます。

 すると今の水泳が「プール」と言う施設や「競技」に縛られている事が観えて来ます。 

 書や剣術に続き、「水泳よお前もか~っ」の感じです。


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 少し空っぽでいられる様になったのは、多分、「バランス感覚」に気付き始めたから。

 この「緊張と緩和」の平衡が気持ち良いのです。

 一方「頭の位置の変化」と「胸の緩み」もある様に思います。

 「膻中」や「ハートチャクラ」?のある付近が緩むととても心地良いです。

 もの事を気楽に捉え、観る事が出来る様に思います。

 体幹途中の詰まりが解け、腑に落ち易くなるのかもしれません。

 小さい頃は虚弱で、中でも、喘息、鼻炎、アトピーは酷く、

 大人になり、K野先生にお会いした頃も「膻中が硬いね」とよくご指摘頂きました。

 その後、数年かけ、それが緩んだつもりでいたのですが、

 最近、まだまだ硬かったことが判明しました。

 身体の様々なバランス・関係性に日々、ハッとしたり、

 心の持ち様、ものの見方が少しずつ変化しているからかもしれません。

 「心身一如」、「心身のバランス」が大切と言うことでしょうか?

 確かな事は分かりませんが、

 気功の「内笑瞑想」では、膻中をマッサージして心臓の邪を抜き、微笑みかけること、

 ヨガで「ハートチャクラ」を大切とするのは同じニュアンスなのかな?って感じました。


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 「バランスが取れると心地良いんですね」...そう患者さんが仰って下さいました。

 そうなんです!

 そこに気付いたから夢中なんです。

 それを皆様と分かち合えればと思います。

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-17 00:00

「無形の学び」

 ハッとした、その気持ちを大切に少し纏めました。

 「解決志向アプローチ」

 「問題やその原因、改善すべき点」を追求するのではなく、

 解決に役に立つ「可能性・能力(長所)・感性など」に目を向け、

 それを有効に活用しようとするアプローチです。

 「何がいけないのか?」を考える代わりに、

 「望む目標・結果に到達する為、何が必要か?何が出来るか?どうすればできるか?」

 に焦点を当て実践・実行して行く取り組みです。

 (中心哲学)

  うまくいっているのなら、変えようとするな。

  もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。

  もしうまくいっていないのであれば、違うことをせよ。

 「方便」

 元々の意味は、仏教において「悟りに近づくための方法」を指すのだそうです。

 「嘘も方便」の語源ですが、ちょっと意味合いが異なりますね。

 そして、仏教は「悟りに近づくための方法」は「とりあえず(仮)の方法」と述べます。

 何故なら「言葉に頼るべからず、考えるべからず、感じよ」と言う教えなので、

 最後の最後に「そこにある事実・真理が誠...言葉は仮だよウソだよ~」と語ります。

 なので、「ウソも方便」も多分、

 「状況により、目的達成の為には手段を選ばない」の意味と言うより、

 「相手(時には自分)の価値観や状況に添い、気付きや自己解決を促する仮の手段」

 と言えるかもしれません。

 (参考)
  「本当に理論ではありませんね」

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 今月末の「合気の心身研究会」に向け、研究中です。

 体術や剣術の発展...その先にある「合気」がどの様に紡ぎだされて来たのか?

 古今東西の修行・修練法としての呼吸法やバランス感覚と合気との関わり。

 治療や健康、生き方などに合気はどんな風に昇華・発展されうるものなのか?

 個々人にとっての「合気のありよう」はどんなものか?

 それらを目的としてスタートさせた研究会です。

 現在、その為の基礎と基本概念を構想中ですが...

 「バランス感覚の感受・拡大」(重力感覚・平衡感覚・皮膚感覚・呼吸感覚他)
         ⇓
 「バランス運動の表現力・可能性の拡大」(外三合・交流・公転自転・ベクトル他)
         ⇓
 「バランス意識の発露・活用・応用」(内三合・外気発功法他)
         ⇓
 「バランス感性」(イメージ・発想)

 などを中心に考えております。

 ここをまず第一に抑えることにより、各種錬功法を通じ、

 「無形」・「無刀」が観えて来るのではないか?と考えています。

 (参考)
  「バランス感覚を育てる」

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 (参考)
  「軸が伸びると締まる。」
  「刀法とバランス運動」
  「水泳の個人指導を始めました ~バランス運動泳法~」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-16 00:00

 昨夜の記事(「バランス感覚を育てる」)を受け、ご質問がありましたのでお答えします。

 ご質問は「正しい姿勢をするのが”辛い”とか”難しい”」と言う内容です。

 そこで、「何故、難しい・辛い」と「感じたり、思ってしまうのか?」

 運動神経と感覚神経の関係と「バランス感覚」から思う所を述べたいと思います。

 大きく、3つの原因がある様に感じています。

 ① 「正しいと思う姿勢や行動」に無理や勘違いがある    

   80歳過ぎのある男性患者さんの思う「正しい姿勢」は、軍隊式「気を付け」でした。

   腰は反りかえり、関節と言う関節を全部突っ張るもので、

   それを「正しい」と学んだのだそうです。

   そして、この姿勢を「辛い・しんどい」と思うのは「軟弱」だと言われ、

   でも、年齢的にその姿勢を辛いと仰いました。

   関節は力の方向を変えたり、吸収する「交差点」の様な場所です。

   ここを突っ張ってしまうと、たちまち、身体は「交通渋滞(固まり)」を起こします。

   せっかく、全身のバランスを改善し、身体の交通整理をしようと思っているのに、

   意図せず「アンバランス」を促進してしまっていたのです。

   ですから、身体をバランスよくスムーズに使える姿勢であることが大切で、

   それを意識して頂けるよう心掛けています。

 ② 従来の悪習慣が「不安」を誘う

   近眼の患者さんに良く見られるのは、

   「手前を良く見たい」と言う無意識まで習慣化した欲求です。

   結果、頭や顎の位置が前へ出て、「猫背」になったりします。

   そして、これを「正しい位置」にご指導すると、

   もの凄く「上目遣い」や「視野が狭く」、「不安」に感じると仰います。

   実は、「被写界深度」と「視覚の立体感」が回復し、「視力矯正」にも繋がるのですが、

   「脳」は記憶する習慣と異なるものに「不安」を感じ、

   従来や現状へと強力に引き戻そうとします。

   しかし「不安」な感覚が「自分の常識を見直す機会」だと感じています。

   「現状の考えや行動」の中に改善の切っ掛けはありません。

   この「不安」は初めて自転車に乗る時の「不安定」さや「不安感」に似ていて、

   自転車に乗る経験や工夫を繰り返し、

   「バランス感」を身に付ける中で次第に克服されて行きます。

   これと同様「ふらふら」する心や身体をバランスさせて行きましょう。

   私達の脳には、「私ナビゲーションシステム」があり、

   それは、私達自身が長年かかって書いて来た身体の地図と言えます。

   従って、誤った部分に気付けば書き換えることが出来ます。

   初めてやることや行く道は「不安」ですが、「わくわく」もします。

   「不安(不安定さ)」に「バランス感覚」を加え、「安定(安心感)」して頂ける様、

   その気付きと書き換えのヒントを差し上げられる様工夫しています。

 ③ 使われていなかった部位を使う一過性・一時的な辛さ

   ある猫背気味の患者様のお聞きすると、

   上半身を洋服の「ウェストライン」の位置だと思われていました。

   そこで「ソケイ部」より上が「上半身」ですよとお伝えし、施術したのですが、

   習慣が変わる過程でもあり、

   使えていなかった腰を伸ばし辛い状況でした。

   使っていなかった部位は脳が感覚的にも運動的にも意識していなかった場所です。

   当然、感覚が鈍く、筋肉も弱ったり固まったりしています。

   身体の中にバランスに参加できない所が多い程、アンバランス要因は増えます。

   そこで、全ての施術におい、患者さんにもご協力・ご参加頂きながら、

   意識出来ない所を意識し、使える(バランス出来る)様に心掛けています。

   ⇑ 以上、大別して3つある様に感じています。

   個々人の状況や個人差によりその期間や度合いに差はあると思いますが、

   施術や運動処方を通じ、そこに良いバランスやヒントを加えられる様努力しています。


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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-14 00:00

 「相対的なバランスの中に”焦点(中心・軸)”が現れる」

 それを自分の身体の中に感じることを愉しんでいます。

 頭の向かう方向を上手く「前へ上へ」と導き、

 それが尾骨(仙骨)とバランスする様な焦点を見つけると、身体に「芯」が現れます。

 その状態でゆっくりと呼吸や重心移動に合わせ、

 身体を上下前後左右、バランスさせながら体操や操刀すると、

 あたかも自分が「凧」や「帆船」になった様に気がします。

 この「帆」や「凧」は、風を受け、風に従い、「自転」・「公転」しながらバランスを変え、

 刻々と身体の焦点を変えて行きます。

 新陰流 影目録の一説に以下の様なものがあります ⇓ 

 懸待表裏は一隅を守らず

 敵に随って転変して一重の手段を施す事恰(あたか)も

 風を見て帆を使い兎を見て鷹を放つが如し

 懸をもって懸と為し待をもって待と為すは常の事なり

 懸懸に非ず待待に非ず

 懸は意待に在り待は意懸に在り             ← 以上

 私達の身近な感覚に「五感」がありますが、

 それに合わせ、今、この「バランス感覚」を大切に思います。
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 私達の神経を大別しますと自律神経の他、

 運動神経(体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経)と

 感覚神経(体や内臓の感覚の動きを送信するために信号を伝える神経)があります。

 この「運動神経」と「感覚神経」はそれぞれ別建て構造になっているので、

 「自分の感じる痛み」と「悪習慣」の関わりに気づき難いのです。

 例えば、「猫背が楽な姿勢だと思う習慣(運動)」⇔「背中の痛み・肩コリ(感覚)」など。

 この2つの神経を繋ぐ感覚が「バランス感覚」だと思うのです。

 痛みを引き起こしている身体のバランスを感じながら(感覚)、

 それを自分の行動や意識の活動・習慣(運動)にフィードバックし、

 これを良き方向へ改善(センタリング)して行けるのです。


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 先月、今月は肩の調子が良くない患者さんが多くおみえでした。

 なぜそうなるのか?ずっと観察していた所、

 西洋医学で言う「肩甲上腕リズム」を崩して動いておられる方が殆どでした。

 そこで、施術を通じ、「上腕」と「肩甲骨」の動き方とバランスをご指導した所、

 その後、不調が改善された方が多くおられました。

 学校で習う、この「肩甲上腕リズム」ですが、

 運動を解説するゆえに、動く角度や比率の説明に終始するだけで良く分からず、

 「動画説明」も沢山見ましたが、イマイチしっくり来ませんでした。

 私がこの運動のバランス関係を「体感」として気づいたのは「剣術」です。

 その様子と関連するものが「振袖」や「肩肘」、「0ポジション」などと思います。

 ただ、名称どうこうより、そのバランスをどう感じて動くか?です。

 昨夜の観照塾を見ていて、第四日曜日にこれをやらねばと思いました。


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 虫眼鏡の焦点を上手く使うとモノが良く見えたり、火を起こせます。

 パラボラアンテナもしかり。

 同じ様に、「労宮」を五指と上手くバランスさせ、フォーカスが合うと

 「労宮」から「眉間」や「肚」へ向かい、鏡に映る様に情報が流れ込みます。

 同時に、腕は伸張し、それが頸や足元にまで至ります。

 各部位により、機能や特性は異なりますが、

 身体のバランスと焦点の関係を探求するのが面白いです。 
 

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-13 00:00

 水泳関係者に対し、今まで施術と陸上でのレッスンを行ってきましたが、

 この度、機会を頂き「水泳の個人指導」も行わせて頂くこととなりました。

 水泳は私の中で一番キャリアが長く(3歳から始めました)、

 大学生の時はコーチのアルバイトもしていたのですが、

 それを全部「帳消し」にして、一から水泳に取り組みたいと思います。

 私が水泳の柱とするものは、バランス運動療法同様、

 ・ 健康と美容は全てに優先する。

   競技向けにも応用できますが、その場合でも、ベースは「健康と美容」です。

 ・ 「合気の心身と感覚」を泳ぎに昇華させて行く。                   です。

 今日はその初日、水泳の常識を壊す所から始めました。

 ・ 背面にて浮く練習

   ① 私が頸や頭を支え、バランスが整い、気持ちが緩めば「自然と浮く」体験をする。

   ② 気持ちを落ち着け、静かに足を動かして浮く。
      a. 自分の心の緊張やアンバランスを感じる。
      b. アンバランスのバランスを色々と変え、バランスの変化を感じる。

      ゆっくり動くほど、そこにバランスがあれば「沈めない」

   ③ 挙手し、「Y」の時になって浮く。
      a. Yバランス(頭や手のバランス)が全身に与える影響を体験する。
      b. 両手でなく、片手でバランスしてみる。

   ④ 水面下30センチ以内に漂う。

      その範囲より身体や手足が沈んだり、浮き出るとバランスが崩れ、抵抗を産む。

   ⑤ 水をかく、蹴るのではなく、緩みを取り、アンカーを掛ける。

   ⑥ 「背泳」は「背面バランス」である。

   (余談練習) 「沈むバランス」(チャレンジ企画)。

      バランスが分かって来ると、当然、浮く ⇒ 沈み難くなる。
      かと言ってアンバランスを用いず、「沈むバランス」を模索する。

   ⑦ 「伏し浮き」への応用。

 これだけで、1時間はあっと言う間に過ぎました。

 今回、機会を頂いたことで、自分の当たり前を大々的に一から見直すことが出来ました。

 メニューを組み立てながら、内心「そうか!そうなんだよね~」を連発。

 本当にありがたいです。

 どんどん研究して行きたいと思います。

 尚、当分は、紹介者制で、ご縁のある方を対象にして行きたいと思います。

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-10 00:30 | お知らせ

「刀法とバランス運動」

 先週の土曜日、上手く緩みを取り、

 「太極棒」が扱えなかったことは(「刀法・筆法・演奏法」)なかなかに衝撃的でした。

 そんな中、K野先生工夫の道具が登場した訳ですが、

 個人的に、「日本刀」と言うものをまっさらな気持ちで今、感じ直しています。

 例えば、「反り」と言うのは本当に面白いですね。

 そこに「引きと攻め」や「バランス」...他、様々なことが共存するのを感じます。

 時代により、その形状も変化したそうですが、凄く良く工夫された道具だと思います。

 唐突ですが...虫や這うもの達って凄いなと思います。

 日頃、私達が毛嫌いするもの達ですが、全身で「緩みを取り」活き活きと生きている。

 一方で、骨格がないので、重力に対抗できず、複雑なベクトルやバランスを取れません。

 お陰さまで、私達は彼らより運動の可能性が大きいです。

 しかしながら、2足歩行したせいか?この「骨格」を用いて「突っ張って」しまい、

 「緩みを取って動く」ことを忘れかけているのかもしれない...。
 (例えば、剣道などに見る「叩きっこ」?、「モデル歩き」?) 

 では、どうすれば良いのか?検証して動く内、

 五感に合わせ、「バランス感覚を育む」大切さにハッとします。

 自分の中に「バランス」を感じて動く時、緩みを取る動きが現れ、その逆も真なり!?

 ヨガを見ても、様々な姿勢を「緩みとバランス」を用いながら組み立てて行き、

 その過程を通じて、自分を見詰めて行く取り組みを感じます。
 (それを感じられたのは、ヨガの教科書とI川君のお陰です)

 その両者の関係を良く感じさせてくれるもののが「日本刀」ではないかと思います。

 日本刀はある意味「骨格」ですが、そのフォルムや材質が両者を内包する。

 これを意識し、呼吸で動きを練って行くことで「刀法」は「バランス運動法」になる。

 他国の武器などと比較しても本当に凄いと思いました。


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 昔、「何故、上段でなく、雷刀と言うのか?」疑問に思ったことがあります。

 「雷は天からあらゆる所へ直撃する」...その様が名称の由来だそうです。

 今にして思うと「あらゆる所(バランス)へ直撃」と言うのがミソかなと。

 昔、「中心」や「軸」と言うのは「串刺しの団子」の様にあると思っていました。

 それが、「相対的な中に現れる(紡がれる:抽糸)」と感じた時感動しました。

 だから、「センタリング」であるし、「バランス運動」なんだなと。

 「雷刀」と言うのはその「基本形」かもしれません。

 「雷刀」を刀を使い、「呼吸で素振り」を重ねることで、

 「バランス感」や「緩みを取る感覚」と「その身体」が身について行くと感じています。

 よって、名称はどうあれ、どの流派でも、それは一本目である気がします。

 一本目と言えば、体操の一本目、

 呼吸法でも「頸へと繋げ動けること」(を感じられる様になること)が大事だと思いますが、

 その辺りを検証する自己検証する方法として、

 「呼吸による刀の素振り」が大いに役に立つことを認識しています。


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 (参考)
  最近のK元君の記事はとても面白いのですが、操刀上、とても大切なことを纏めて
 おられますので、プリントアウトし資料として残して頂ければと思います⇓
  「引きと攻めの基本動作」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-09 00:00

「刀法・筆法・演奏法」

 「剣術」が「剣道」に変遷した経緯と、

 「書(道)」の変遷が最近、とてもシンクロします。

 安全に稽古する為に開発された「竹刀」や「防具」ですが、

 実際の「刀」の性質や特徴、それに伴う「刀法」が形骸化して行き、

 当てっこ競技になりました。

 同様、中国の「宗・元」時代付近まで、書は「実用的」ものでした。

 今に残る手本の多くは「手紙」や「日記」などの伝達、記録的なものです。

 それが「明」辺りから「作品(掛け軸・衝立など)」になって行きます。

 それに伴い、文字の大きさや表現、筆の質、筆法が変化してしまいました。

 勿論、表現は「自由」ですが、文字がどんどん「蛇足」・「形骸化」して行きます。

 「緩みを取り続ける」筆法から「竹刀」で叩きつける様なものになったのです。

 最近の流行の書に至っては「絵」や「看板字」の様です。

 それに気づいた時、深いため息になりました。

 書では、羊毛の長い毛の筆を叩く様に使い、

 手本にしている書がありながら、文字だけ同じで筆法が異なる手本を与えられました。

 剣では、刀法ではなく、流派の「道具(防具)」をメインに使うことになり、

 成長システムより、型の伝承を優先されました。

 共に、大家がそれを良しとし、その世界観が常識(刷り込み)となっています。

 結果、そこはかとない違和感とその原因が何か分からず悩み続けました。

 ようやく、呪縛が解けた感じです。
 

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 先月、浦川先生のトーク&コンサートに行きました。

 先生のバロックのCDを聴く機会があり、その正確無比な音程と美しい音色、

 どこまでも響き渡るビブラートに感動し、是非、生で演奏を聞きたいと思っていました。

 そして、観てびっくり・・・なんじゃこの素晴らしいボーイング(弓使い)!

 こんなボーイングを見たのは初めてでした。

 剣で言うなら「刃筋」と「嶺谷」が全くぶれず、力みがありません。

 また、筆もボウも「毛」を用いるので「緩みの取り方」が非常に参考になりました。

 ビブラートも全く無駄が全くない。

 弦を押さえると表現しますが、本当に指で押さえたら「音」にすらなりません。

 後、チューニングの精度が凄かったのに驚嘆!

 とても貴重な経験になったことは言うまでもありません!


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 昨夜、久々に「太極棒」を使ってみた訳ですが、

 この所、真剣や筆、バイオリンでの稽古ばかりしてきたせいか?

 緩みが取り難く、全くしっくり来ないので、動けませんでした。

 その意味で、昨夜、K野先生工夫の道具は、私的には「ボウ」の様で、優れモノでした。

 合わせ構造になっている所で、

 「ダウンボウ(吐く)」と「アップボウ(吸う)」(双方向性)、

 刀の刃やその形状、引き切り(緩みを取る)、立替(体軸変換のズレ方)、

 「搦」などの感覚が分かり易い。

 何よりマンション生活でもハンディーに稽古出来るサイズ!

 これで 各位がI尻君公案の七刀などを参考に、自分で工夫出来るかと思いました。

 七刀は「切り落とし」と「和ト」、「猿廻」をベースにしている所がなかなかですね。

 自分なりの工夫を加え、使わせて頂いています。


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 昨夜の稽古を通して思っていたのは、

 結局「刀法」と「置かれた状況」の関係性に尽きると言うこと。

 その意味で「九箇(くか)」を興味深く見ています。

 必 勝 (ひっしょう)
 逆 風 (ぎゃくふう)
 十太刀 (とだち)
 和 ト  (かぼく)
 睫 径 (しょうけい)
 小 詰 (こづめ)
 大 詰 (おおづめ)
 八重垣 (やえがき)

 ⇑ 以上、K野先生ともお話していたのですが、最期の「村雲」を除き、

 この内容の芯を抽出すれば、新しい道具の遊び方になると思いました。

 上泉伊勢守が諸流を学び、特に、引用して来た太刀と言うのも納得。

 ちなみに、観ていただけですが、本伝は非常にシンプルで、瞬間終わります(笑)。

 「え!それで良いんだ」と思いましたが、そうでなきゃ「刀」は実際使えませんね。 


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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-05 14:00