「道具もじぶんで作る」

 昨夜の続き(参照:「なぜ刃物を研がせるか」)。

 「研ぐ」というのは、「研ぎ澄ます」とか「磨く」に通じる気がした。

 その研いでいる道具も大工がじぶんで作る。

 刃は鍛冶屋が作る。でも使える刃にするのは大工自身。

 多分、刃を研く内、大工の体と感覚も身について行く。

 じぶんを磨き、活かす道具から創意・工夫する。

 どうやってじぶんを磨くか?

 いかに、じぶんの外に立つか?

 知らない、出来ないことが出来る様になるか?

 改善・変化できるか?

 常に、創意工夫することは面白い。

 大いに恐れ入る。
 
 大いに嬉しくなる。

バランス運動療法(Balance Movement Therapy)春風堂♪
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by cute-qp | 2011-06-30 00:00

 小川三夫:著「棟梁」より引用する↓。

 俺が西岡棟梁のところで一番先にやらされたことは刃物研ぎや。
 一枚の鉋屑を渡されて、これと同じような鎧屑が出るように刃を研げと言われたんだな。

 研いでない刃物を使うというのは、話にならん。
 触っても、見てもわかるが、切れる刃物で削った木の表面というのは輝いている。
 顔が映るというのは喩えやない、本当や(本当に鏡のようだった:春風堂)。
 刃物というのは、なかなか研げないものや。

 砥石にぴったし刃を当ててゆっくり擦ればいいだけだが、それができんのや。
 人間の身体というのは思いの通りには動かないんだな。

 右に曲がる癖があるから直そうとすると、今度は左に偏る。大まかな修正ならできるが刃物
のような微妙なものになると、わずかな調整がきかんのや。加減ができないのや。

 腰がぴたっと据わって、刃を力まずに押さえて、行き来するだけやが、この言葉で言ってい
る意味がわかるのは研げるようになったやつだけや。

 言葉は常に後や。

 自分の身体が考えの通りには動かないことにまず気がつかなならん。だから修業するのや。
言葉や考えが役に立たないことにも気がつかなならん。無心で研げるようになって初めて刃物
が研げるようになる。じゃあ無心ってどういうもんかと考えるかもしらんが、刃物が研げたと
きや。答えは刃物や。

 研ぎ具合は指先でもわかるし、光の反射でもわかる。
 でも、その人の力量でしか研ぎ具合の凄さはわからない。

 苦労して、悩みながら研いでいるうちにある日、「おっ」と思うことがある。そうやって階段
を上がっていくんだな。

 いい刃物を妨げる体が出来たときに、それがやってくるんだ。

 精神修業のようだが、そうじゃない。大工は体を作ることだ。頭や考えも体から生まれてくる
んや。俺はそう思う。

 だから刃物を研がせる。

 よく研げるようになれば、道具を使ってみたくなる。木を削ってみたくなる。穴を穿ってみた
くなる。それが大工としての最初や。
 切れない刃物で木を削らせたところで、辛いだけでうれしいことも気持ちがいいこともない。
そんな心で仕事をしてもいい物はできない。だから刃物を研げないやつには道具を持たせない
方がいいんだ。

 手道具は体そのものだ。体の一部として、考え通り、感じたとおりに使えなくては意味が
ない。その最初が研ぎや。
 研ぎはまず真っ平らな面を作ることや。ただ刃の先端はそれでは脆くて、使えば刃がこぼれる
が、刃持ちのする道具作りは、ちゃんと研げるようになってから学べばいいことだ。

 嘘を教えれば嘘を覚える。研ぎは全くそうや。

 ほんとうを覚えるのには時間がかかる。時間はかかるが一旦身についたら、体が今度は嘘を
嫌う。嘘を嫌う体を作ることや。それは刃物研ぎが一番よくわかる。

 俺達の言葉に「荒研ぎで出すな」というのがある。未完成の物を出すなということやが、刃物
がちゃんと研けないと、完成か未完成かの判断もできんやろ。自分は荒研ぎじゃない、完成品
だと思っても、他人が見れば酷いもんだっていうこともある。目の違いや。

 そういう目を育てるにも、刃物研ぎができなければどうにもならん。
 上手になれば、過去の自分の未熟さがわかる。

 それも上手になって初めてわかること。つまり、判断は常にその時の自分を超えないというこ
とや。刃物は自分の力量を表す鏡や。

 一心不乱に研ぐことによって、大工としての感覚と研ぎ澄まされた精神も養われるんやな。

 ↑以上、引用終わり。

 この本やテレビのドキュメントを見ていて、私が研ぐのは「じぶん」だと思う。

 やっぱりどの世界でも同じなのだ。

 じぶんを研ぎ、磨き、光らせる。
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by cute-qp | 2011-06-29 00:00

 笛は「蘭陵王」(参照:「蚊取り線香の様に歩むのだ」)の練習に入る。

 今までにない、細かく長い譜。
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 16行中、冒頭の1行目でパワーと精神力の半分をつぎ込む。

 この「音頭(曲の冒頭。音頭を取るの語源)」が曲の良し悪しを決める。

 そして、残りの半分を全開させて15行をこなす。

 古来、笛吹きの力量を図る曲でもある。

 「地獄を見る!!」そう思い、かなり準備。

 お陰で、意外と愉しくやれている。

 中でも「バランス呼吸ストレッチ(仮称)」を編纂している効果が大きい。

 日々、自分、そして、教室の皆さんをイメージする内に閃く。

 実は、非常に体が硬い。

 ストレッチはK野先生のお姿や解説を見、何度も真似する。

 でも、なかなか上手くいかず、故障も。

 失敗を繰り返し、閃き、じぶんなりに基本を作る。

 体が変わって来た。

 夏を前に、流れでダンスも再開することになり、体の大改造!!

 検証を重ね、様々な切り口で、随時、教室でご紹介する。

 「治療」や「教室」に加え、「パーソナル運動処方」も充実させる。

 目標やハードルが高いと燃えるし、何かしら出て来る。

 出て来たもののハードルがまた高かったりして、さらにメラメラ。

 めっちゃ面白い。

 飛ぶぜ~~っ。
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(参考)
 「好きこそものの上手なれ」
 「ちょっと、むずかしいことをやってみる」
 「マニュアルでなく機会やヒント、愉しみを」
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by cute-qp | 2011-06-28 00:00

 大の本好き。

 テーマや著者を決め、作品を総なめ。

 出典や参考図書も読みつくす。

 結果、月30~40冊は読む。

 でないと好奇心に追いつかない。

 タバコやお酒を嗜まない分、「本(とCD)道楽」。

 しかし、最近、本を買わなくなった。

 理由は、ここ10数年で、内容のある本が無くなったこと。

 古書店にさえ「本」と呼べるものが少ない。

 もうひとつは経費節減。

 そこで、図書館が近くにないので、立ち、座り読み歓迎の書店へ。

 あらかじめ、通販書店でチェック済みの本と新刊、目に入ったものを読んで行く。

 本当に必要なものしか買わない。

 決めてしまうと、1時間で4、5冊位は読める。

 元々、読むスピードは速い。

 買うほどじゃないから読んじゃお!

 そう、決めると、集中力とイメージ力が増し、読み方も日々、上手くなる。

 じぶんを整理して行くと、必要なものは意外と少ない。

 一方、普段、自分が選ばない、気付かない良書に出会うことも。

 こだわりがないから、何でも見てみようと思える。

 パクリ方も上手くなった。

 しょせん、私達の今は古人や先輩たちの智恵と遺産。

 ありがたく、今に生かそう。

 さて、明日は、「燕飛」最終回。

 先日、「燕飛」をビデオで撮っていいか?質問があった。

 「NO!」

 「積読」や「コレクション」にしないため。

 「資料があるから分かる」、「習ったから出来る」と思ったら大間違い。

 間違っても良いから、じぶんの五感で「今」を掴む。

 何度も繰り返し、仲間と一緒に試行錯誤する。

 そっちの方が大事。

 時期が来たら、資料はお貸しする。

 でも、資料集めもじぶんでやると必ず勉強になる。

 明日は、スタートを少し早くし、ひと通り体験してもらう。

 きっと、来月の基本に生きて来るはず。

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by cute-qp | 2011-06-25 00:00

「ちょっとの影響」

 今日は久々にデスクワークに追われる。

 ふと、会社員の頃を思い出す。

 決算時期はちょっとの休憩を挟み、前後8時間位は座りっぱなしだった。

 夕刻、気晴らしに笛を吹きに行く。

 息をするのがしんどく、笛が吹けない。

 ロングトーンどころか、普通に鳴らす事すらできない。

 落ち着いて、自己観察。

 背中が丸くなり、お腹とみぞおちが硬くなっていた。

 取り敢えず、座って吹くのを辞め、立って吹く。

 吹きながら、強張っているところを柔らかく伸ばし、息と体の通りを協調させる。

 次第に呼吸が入り始め、意識のモードと体の状態が元に戻る。

 「太陽(腹腔)神経叢」のバランスがよみがえる。

 「腹の柔らかさ」というものをまた一歩深く感じる。

 そう言えば、山科セミナーに「気管支拡張症」の方がおられた。

 春の黄砂以降、拡張症が出て、昨日は、息がしづらいとのこと。

 お体を指差し「ここに痰が溜まっているらしい」とおっしゃる。

 良く見ると、その部分の肋骨が落ち、体が縮んでいる。

 そこで、下半身を整え、そこに繋がる経路を誘導。

 肋骨が広がり、呼吸が楽に入る様になった。

 黄砂は来るし、呼吸のスペースは少ない。

 気管支は「一生懸命、拡張して酸素を取り入れよう」としたんじゃないか?」

 定かではないが、そう思う。

 ハッキリしていることは、

 日常のちょっとしたことで人間は良くも悪くもなること。

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(参考)
 「神経訓練法としてのセンタリング呼吸法」
 「太陽脳 ~元気・夢・希望の源~」
 「"三つの田"を開拓する」
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by cute-qp | 2011-06-24 00:00

「生かされている」

 3回の体験講座としてスタートした山科セミナーも今回が最終回。

 あっという間の3カ月だった。

 最後の最後まで必死だったが、通して、とても和気あいあいなセミナーとなった。

 皆さんそれぞれに愁訴や悩みがある。

 そこに向き合う、前向きな気持ちが「変化」や「気付き」を生み、

 その「嬉しさ、愉しさ」が、場の明るさとして、相乗効果をも生んだ。

 嬉しかったのは、最後の最後でO脚の方の足が真っ直ぐなったこと。

 やってて良かったと思える瞬間だった。

 そして、来月以降も続けて行わせて頂くこととなる。

 本当にありがたいと思う。

 生かされていると思う。

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(参考)
 「ひとつひとつ乗り越える(セミナー1回目)」
 「一歩一歩前へ(セミナー2回目)」
 「山科セミナー始動(セミナー1回目)」
 「そんなに変わっちゃうの!?まだ2回目ですが・・・(セミナー2回目)」
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by cute-qp | 2011-06-23 00:00

 5月、6月は株主総会の季節。

 決算短信や営業報告書、新聞に目を通す。

 学生時代の専攻で、勉強材料として、もう20年以上、様々な会社に目を通している。

 「貸借対照表」・「損益計算書」・「キャッシュフロー計算書」など。

 しょせん加工されたものだけど、

 それでも、連続、継続して見ていると、何となく浮き上がってくるものがある。

 その背景をちょっと調べ、以降、一年を見る。

 一年後、報告書と照らし合わせ、その「虚々実々」をみる。

 ゴーイングコンサーン(going concern:継続企業の前提)とはいうけれど。

 会社を「継続」していること自体凄いと思える。

 継続してお越し下さるクライアントさんとのお付き合いも大変勉強になる。

 おひとりおひとりに個性やバランスがある。

 そして、課題や問題、目標が存在し、背景や経過が伴う。

 そこに「二人三脚」させて頂く。

 一年経つと、互いの成長が分かる。

 出来たこともあれば、出来なかったこともある。

 「じゃあ、来年、こうしよう!」目的が生まれる。

 最初、「治療」が「目的」だった方が「健康」になり「自己管理」を愉しみにされたり、

 「リハビリ」がいつの間にか「技術向上」になったりする。

 よりよく生き、じぶんを継続して頂ける様、

 「変化、工夫、向上」し続ける。 

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by cute-qp | 2011-06-22 00:00

「四股錯誤」

 OA君が「自己観照のための相対稽古」の纏めをブログで書いてくれる(「感想文60」)。

 兼ねてより、その「文章力」には感心していたが、

 一年そこらで、昨日の内容をそこまで把握して貰えると、

 じぶんのこと以上に、本当に、やって良かったと思える。

 それをコツコツ煮詰め、じぶんのものとして頂きたい。

 今日の研究会では、「呼吸法と柔術他」の関係をご教示頂く。

 呼吸による体の繋がりを感じた後、関節技を学ぶと「てこ」とは異なる原理に気付く。

 気付くことで、体の使い方がまた変化する。

 「じぶんの体、健康がまず第一」と改めて思う。

 どすこい、どすこい。常に「四股(試行)錯誤」して行きたい。
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(参考)
 「感想文58(燕飛1回目)」
 「感想文59(燕飛2回目)」
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by cute-qp | 2011-06-20 00:00

 今日は「燕飛」の3回目。

 「山蔭」・「月影」に挑戦して頂く。

 型は「序」から「破」に向かい、動きや緩急がついてくる。

 その意味で、「立替」、「ベクトル」に加え「歩法」にフォーカスする。

 試合勢法や天狗抄などから様々なものを抜き出し、ブレンド、創作。

 初級者は、「形」や「リズム」に慣れる。

 中級者は、「型の前提条件の理解」と「型の表現」。

 上級者は、「型の持つ意味・要求の理解」と「型の前提の作り方・表現」。

 これらを「燕飛」から「月影」までの雰囲気、設定に準じ、体験して貰う。

 皆さん必死のパッチ状態。

 来週、「浦波」・「浮舟」やったら終わり。

 でも、大切なのは「型を覚える」ことでなく、「何が今、じぶんに足りないか?」知ること。

 その分析・検証の為の「総仕上げ」を意図。

 興味のある人、休んだ人は是非、誘い合わせ、早く来て稽古して欲しい。

 何故、観照塾で「相対稽古」をするのか、お分かり頂ける!?

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(参考)
 「期末決算(燕飛1回目)」
 「二刀使い(燕飛2回目)」
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by cute-qp | 2011-06-19 01:00

「日常を愉しむために」

 じぶんの「未知」・「課題」を常に意識しておく。

 あんな風になりたい!「モデル」を常に持つ。

 「好奇心」と「疑問」を常に持つ。

 ジャンルに拘らず、常にじぶんより「上級者」を持つ。

 じぶんにとっての「テキスト」を常に探す。

 いろいろ挑戦し、大切な点を吸収、あとは切り捨てる。

 個性に習熟を合わせ「スタイル」を作る。

 常に「進化(深化)」・「変化」する。

 「より愉しめる様」日々、工夫する。

 できれば、何人かの人と「愉しさを共有する」。
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(参考)
 「引き出しの法則」
 「たぐり寄せる」
 「いろいろな一歩をイメージする」
 「マニュアルでなく機会やヒント、愉しみを」
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by cute-qp | 2011-06-18 00:00