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 ふとした事でみつけた本で、九州国立博物館に所蔵、常設展示されている針灸に関する
東洋医学書として、永禄11(1568)年10月11日、摂津の国(現・大阪府)の住人・茨木
元行によって書かれたました。

 資料的に貴重な医学書ではありますが、病気の元凶となる「蟲」たちの姿とその特徴が
コミカルで、最初、私は「妖怪図鑑か?」と思いました(笑)。 

 本書は4部構成から成り、

 1、針の基本的な打ち方、病気別の針の打ち方などを記した聞書

 2、灸や針を体のどこに打つか示した図

 3、体の中にいる虫の図とその治療法(針灸や漢方薬)

 4、臓器や体内の解剖図                     

 特に3で紹介されている「蟲」の図は63点に及び、想像上の「蟲」が上段に描かれ
、下段に蟲の特徴、治療法が記されております。

「馬カン」
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 心臓にいる虫。日がたって起こる。

「陰虫 かげむし」
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 男女和合の時に出る虫(何しに出てくるんでしょうね?...カンディンスキー風)。

「亀積 かめしゃく」
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 傘のような物をかぶり薬をブロックする。飯を食べる。野豆を食べると退治できる。
(傘では野豆がブロックできないのか...)

「肝積 かんしゃく」
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 肝臓にいる虫。酸っぱい物が好きで、油くさい物が嫌い。常に怒っているような顔
の色である(常に怒っているのが可愛らしい)。

「肝虫 かんむし」
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 大悪虫。からいものが好き、背骨のある寄生虫。人の中で「そり」という病気を起こす。
木香(もっこう)、白朮(びゃくじゅつ)で退治する。

「気積 きしゃく」
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 油気の物を好み、魚や鳥も食べる。虎の腹を食べると退治できる(「虎の腹」って?
...しかも、それを手に入れる為に死にそう)。

「蟯虫 ぎょうちゅう」
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 庚申の夜に体より出て閻魔大王にその人の悪事を告げる虫(是非、手なずけたい)。

「コセウ」
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 物を言う虫。傘をかぶり薬を受けない。胴は蛇のようで、ひげは白くて長い。甘酒が
好き(甘酒を飲みつつ、何を語ってくれるのだろう?...でも、くだを巻きそう)。

「血積 ちしゃく」
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 病をした後、胃にいる虫。縮砂(しゅくしゃ)をかければ退治できる。

「肺虫 はいむし」
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 肺にいる虫。飯を食べ、人玉にも変わる。白朮(びゃくじゅつ)で退治できる。

「脾積 ひしゃく」
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 脾臓にいる虫。甘い物が好きで、歌を歌う。へそのまわりに針を打つとよい(どんな
歌が好きなんだろう?でも、腹中で歌われたらさぞやかましい事だろう)。

「脾臓の虫1 ひぞうのむし1」
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 脾臓にいる悪虫。飯を食べる。木香(もっこう)を飲むと退治できる(岡本太郎画伯
ばりの虫)。

「脾臓の虫2 ひぞうのむし2」
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 脾臓にいる虫。食べ物を受けたり受けなかったりして、人がやせたり太ったりする。
阿魏(あぎ)・我朮(がじゅつ)で退治できる(出来れば痩せるだけにして欲しい)。

「脾臓の虫3 ひぞうのむし3」
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 脾臓にいる虫。筋を捕まれると、目まいを起こして頭を打つ。木香(もっこう)・大黄
(だいおう)で退治できる。

「肺積 はいしゃく」
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 鼻は肺の穴である。善悪の臭いが嫌いで、生臭い香りが好き。辛いものが好き。
この虫がいると常に悲しい気持ちになる。針は柔らかく浅く打つとよい。

「腎積 じんしゃく」
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 別名をホントンという。猪の子が走っているような姿をしている。所かまわず歩きま
わっている。この虫が病気を起こすと口が臭くなる。針の打ち方は色々ある(歩き回
られるとそこらじゅうが臭くなりそう)。

「キウカン」
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 肺にいる虫で、食物に向かって起こる。別名を肺カンともいう。虫がこの姿になる
と病気が治りにくくなる(じゃあ、この姿の前を教えてくれなきゃ!)針の打ち方は色々
ある。

「脾ノ聚 ひのしゅ」
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 脾臓にいる虫で、岩のような姿をしている。この虫が起こる時は盤石(ばんじゃく)
の岩の上に落ちるような感じがする。虫がこの姿になると病気が治りにくくなる。針
の打ち方は口伝されている(是非、生き残る為に口伝を聞きたい)。

「腹の虫」
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 この虫は頭が黒くて体が赤い。この虫が体内にいる時は霍乱(かくらん)を起こす
(下痢や嘔吐)。この虫が口から出てきた時に引き抜こうとすると死にそうになり、離
せばまた腹の中に戻り肝臓に巻き付く。呉茱ゆ(ごしゅゆ)・車前子(しゃぜんし)・木
香(もっこう)で退治できる(そうか!こいつが良く腹で鳴いているやつか...)。

「腰の虫」
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 腰にいる虫で、この虫がいると腹を下したり汗が出たり、胸元が苦しくなる。木香
(もっこう)・甘草(かんぞう)で退治できる(コイツ飛ぶの?)。

 そう言えば、マンガで「蟲師」と言うのがありますが、この辺を参考にしておられ
るのではないか?と思います。

 1つ1つの説明を観ますと東洋医学の「陰陽五行説」による説明になっている事が
良く分かります。

 そして、日本では昔から「虫の知らせ」、「虫の居所」などと申しますが、その説明を
「蟲の絵」に託す事で、当時の人にとって疾患に対する「イメージ」が付きやすかった
?であろう事が推測されます。まさに「医術版絵双紙」ですね。

(参考)
 曲直瀬道三 「養生誹諧」より
 曲直瀬道三 逸話 ~望診~
 構図とバランス感覚  ~ 歌川広重を観る ~
 うどんや風一夜薬
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by cute-qp | 2009-06-29 00:00 | 本・CD・映像のご紹介

自分を知りたい!

 今日は成瀬雅春著 「ハタ・ヨーガ完全版」より引用させて頂きます↓。
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 美容法としても健康法としても、確かにヨーガには大きな効果がある。だからこそブーム
になり、そのブームがかなり長く続く。今もまだヨーガブームの余韻が残っている。それで
も一時期よりは収まりつつある。

 私が実践している伝統的ヨーガは、インドを中心に発展して、4~5千年の歴史がある。
当然ブームとは関係ないし、流行ったり廃れたりするものではない。

 その意味では伝統的なハタ・ヨーガはファッショナブルとはいえないかも知れない。しか
し、美容法としても健康法としても、精神修養としても大きな効果を得られるのは確かだ。

 私自身は美容法や健康法、精神修養としてヨーガを始めたのではない。特別の理由も
なく、気づいたらヨーガを実践していたので、強いていうなら「自分を知りたい」ということな
のだろう。

 自分はなぜ生まれてきたのか?人間ってなんなのだろう?死後はどうなるのだろう?
究極の存在や宇宙の謎など、あらゆる疑問に対する解答がヨーガには用意されている
と思う。別の表現を使えば、ヨーガを通して自分自身の内奥からあらゆる解答が得られ
る、ということだ。

 「ヨーガって何をすることなの?」という質問にストレートに答えるならば「自分を見つめ
ること」となる。自分を見つめ尽くすことで、自分を知り尽くすのだ。
自分のすべてを知り
尽くせば、ヨーガの最終的な目標とされる「解脱」を得ることができる。解脱というのは、
人間としてのあらゆる勉強を終えて、二度と人間に生まれてこないこと、つまり人間を卒
業することである。私たちが現世に生まれてきたのは、勉強する課題があるからなのだ。

 その勉強の大半は「自分を知ること」だ。そのために身体をひねったり、反ったり、逆
さまになったり、片足立ちでバランスを取ったりして、まずは自分の身体のことを知って
いくのだ。そして呼吸の乱れを整え、心の乱れを整えることで、自分自身の本質を見極
められるようになる。


 ハタ・ヨーガのいろいろなアーサナ(ポーズ)は美容や健康の効果もあるが、すべて自
分を見つめて、自分を知るためのものだ。だから、身体が固いからできない、ということ
はない。身体が固ければ、柔軟になる可能性も多く、自分を見つめる材料も豊富なので
、むしろヨーガに向いていることになる。

 しかし、身体の柔軟さはヨーガに向いているとか向いてないとかの目安にはならない。
それよりは、自分に対しても、他のあらゆることに対しても好奇心を持てる人は、ヨーガ
に向いているといえる。

 何にも興味が湧かない人がヨーガを始めると、好奇心が旺盛になり、積極的に前向き
な人生を送るようになる。これも、ヨーガの大きな効果だろう。


 ↑以上、引用終わり。

  「病弱だから健康になりたい」、「自分もあんな風に○○したい・なりたい・変わりたい」
...小さい頃から何かと好奇心があり、色々挑戦しましたが、結局、どの入り口も「自分を
知りたい」と言う想いに繋がり今に至ります。

 例えば、水泳では「賞」や「記録(距離・時間)」には興味がなくて、「自分の現状」と「自
分の可能性」、「未知の自分」を1人探りつつ「含み笑い」しています(笑)。

 また、お仕事の「調整」や「神経訓練呼吸法」では自分自身を含めて「人間ってこんな
事が出来るんだ~」と日々、びっくりしたり、嬉しくなったりしています。

 そして、素材としての「自分を知り」、「自分が深まる」と自然に「結果」(「記録」・「賞」な
ど)もついて来ている気がします。

 しかし、「自分を知り、変えることが出来た」喜びに勝るものはありません(「賞」や「記
録」は取った途端に「過去の栄光」ですし、「引退」や「年齢」に左右されるのも何ともお
かしなもので)。

 日本の習い事には「○○道」なんて名称がありますが、「道」は結局、「自分を知ろうと
する」営みを言う様に思います。

(参考)
 ① "私なり"の解決志向アプローチ
 ② "自分なり"の模索 ~ とりあえず、やってみる ~
 ③ 先ずは自分自身を感じることから...
 ④ "意味"や"原因"を"どこに"観る?
 ⑤ "盲点"に気付く "盲点"を探る
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by cute-qp | 2009-06-26 00:00

 このブログとしては「?!」な切り口ですが...今日は、ビル・オハンロン著「変化の第一歩」
より引用・掲載致します↓。

変わらないためにはどうしたらいいのでしょうか
行き詰まったままでいるための11の作戦


 この章では、変化を妨げたり回避する方法を、皮肉っぼく見てみましょう。それは
暗に、変化をつくる方法を、少し違う視点から見ることになります。
この本で述べて
きたことを、要約する意味もあります。
 
1.誰の声にも耳を傾けてはいけません

 私たちはときどき、自分の狭い思考や行動のなかで、立ち往生していることがありま
す。他者は私たちに、新しい見通しや新しい可能性をもたらすでしょう。「旅は心を広げ
る」といいますね。私もそう思います。旅行は、いつもと違う文化、思想、習慣などに触
れ、心を広げるでしょう。外国の風土を訪れることは、私たちが気づかなかった思い込
みに挑戦することでもあります。
 他者に耳を傾けることも同じです。読書。テープを聴くこと。友人との会話。これまで
話をしようと思わなかった人との会話。新しい思考に自分をさらしてみてください。

2.みんなの声に耳を傾けましょう

 同時に、自分の人生が人の世界観や人の意見に支配されると、自分そのものや自
分の感性を見失う危険があります。他者に耳を傾けましょう。しかし、自分自身のこと
も忘れずに。自分にとっての誠実さと真実さを理解するには、それが大切です。大勢
にしたがうのは簡単です。ありふれた見解や流行についていくのは楽でしょう。しかし
、影響力がある人の考え方を鵜呑みにするのは慎重に。
 どうか自分で消化してください。指導者やリーダーは賢明かもしれません。しかし、
間違っている (あるいは利己的である)かもしれないのです。

3.どんな変化も起こさないように、えんえんと分析しましょう

 自分、他者、そして世界がどうなっているのかを理解するのも結構です。しかし、
「分析麻痺」という罠には、くれぐれも気をつけてください。私は、執筆活動を始めて間
もないころ、自分に先延ばし傾向があることに気づきました。もし自分の自然な傾向に
したがっていたら、まず私は、執筆についてたくさんの本を読み、執筆のためのワーク
ショップに出かけていたでしょう。おそらくペンを取る前に(あるいはキーボードに指を
置く前に)、何を書こうかと何年も考え続けただろうと思います。

 とにかく私は飛び込んで、書き始めることに決めました。今までのところは、順調の
ようです(これは私の二四冊目の本です)。実際は、技術改善のために執筆について
本を読み、執筆のためのワークショップに出かけることもありました。私の執筆習慣
はいくつかあるのですが、すべてのルールを破っています。

 私は、うまくいく方法を発見しました。それは、ルールにづいて思い悩むのではなく、
ただ書くことです。

 スポーツウェアメーカーのナイキの宣伝は、こうアドバイスしています。「とにかくや
ってみなさい」(Justdoit)。これは、たいていの状況で、変化をつくるのに役立つで
しょう(もちろん、うまくいかないときもありますよ。その場合は、おそらく次の格言にし
たがうべきでしょう。「とにかくやめておきなさい。そこに立っているのです」)。水夫の
格言、「船は操縦して初めて動く」は、変化をつくるためには何かをしなければならな
いことを、私たちに教えています。
 いったん自分が間違った方向に進んでいることに気づけば、いつも軌道修正でき
ます。「一オンスの行動は、一トンの理論にも催する」と、フリードリッヒ・エンゲルス
は言いました。

 「アニー・ホール」で、ウディ・アレン扮する主人公はこう誓っていました。「心理療
法を二〇年間つづけても効果がないなら、奇跡を求めてルルドに行く」。私なら、
「もっと早くルルドへ行ってください」と、アドバイスするでしょう。そうしたら、ウディは
、変化を誘発するような興味深い経験をしたかもしれません。

 何かをすることが、しばしば新しい洞察をもたらします。あなたの行動に対して、
諸条件が変化するのと同じです。変化によって分析が生じるのであって、その逆で
はないということです。

4.自分の行動あるいは問題のことで、人を非難しましょう

 ほかのみんなの欠点が問題のすべてではありません。これがあなたのいつもの
スタンスや解釈なら、あなたも状況に加担していることを想像してみましょう。セリグ
マンは、多くの研究によって、次のことを示しました。「私は人生の出来事に影響を
与えている」という感覚をもっている人は、幸福感を感じやすく、抑うつ感を感じに
くいのです。ですから、たとえ幻想であっても、「私の人生で起こる出来事は、自分
でコントロールできるし、選択できる」と、想像するのがよいでしょう。

 「ニューヨークレンジヤー」のホッケー選手、バリー・ベックは、ナショナルホッケ
ーリーグのスタンリーカップのとき、プレーオフで起こった乱闘は、誰が始めたの
かと聞かれて、こう答えました。「非難する人物なんて一人しかいないさ。つまり、
お互い敵同士っていうこと」。

5.自己非難や自己卑下を定期的に行いましょう

 一方で、自分をいつも非難するのもよくありません。自分を定期的に卑下する
ことは、おそらくずっと以前に、あなたが習慣として獲得したものなのでしょう。し
かしそれは、あまり役に立たないどころか、あなたのやる気をなくし、自信を傷つ
けることさえあります。

 私のクライエントは、この習慣をもっていました。私はその考え方をやめさせる
ことはできませんでした。私にできたのは、彼にこう納得してもらうことでした。
(すべては自分の責任だとか、あらゆることは自分の醜さを示しているとか、断
定的には言えないのではないでしょうか)。彼は、自分のワンパターンな判断を
修正することに同意しました。

 違う思考を取り入れることにしたのです。

 たとえば、「私に責任があるのか、わかりません。これは私について悪口を言
っているのか、わかりません」というふうに。より中立的なスタンスになったこと
で、彼は落胆せずにすんだのです。

6.うまくいかない同じことを、続けましょう

 今やっていることがいまくいかない場合には、何か違うことをやってみましょう。
覚えておいてください。精神病の一つの定義は、「同じことを何度も何度もくり返
し、なおかつ違う結果を期待すること」だそうです。

7.その焦点がうまくいかないときは、同じことに焦点をあて続けましょう

 注意を別の方向に転換しましょう。「マンネリと墓の唯一の違いはその寸法」だ
と、言われています。どうかマンネリから脱出してください。

8.その思考がうまくいかないときも、同じ思考を続けましょう

 「たった一つの考え方しかもってないとき、それほど危険なことはない」と、エミ
ール・シャルティエは主張しました。自分の思考のすべてを信じてはいけません


9.役に立たない同じ環境に、ずっととどまりましょう

 自分の環境を越える方法はいくつかありますが、そこから抜け出すなんて簡単
です(ただし、これがあなたのいつものパターンでない場合。すぐに抜け出す人
は、逆にそこに固執してくださいね)。私は数年前、この考え方に関連した、ある
たとえを聞いたことがあります。人間は多くの木のように、水のない環境では繁栄
しません。非難と否定のなかにいることは、砂漠のなかにいるのと同じです。しか
し、人間と植物の決定的な違いは、人間は起きあがって、砂漠から川辺に歩くこ
となのです。

10.役に立たない同じ人びととの関係を続けましょう

 あなたの悪口を言ったり、陰口をたたいたり、卑劣な行動をする人びとの接触
を、最小限にすることは賢明だといえます。出会ったあとに、きまって不愉快な
思いをする人びとについても同じです。 

11.変わることよりも、正しいことを重視しましょう

 ある時点で、ポジティヴな結果を得ることより、正しいことを重視するかど
うかを、決めなければなりません。いつかあなたは、まったく正しい人にな
ってしまうかもしれませんが。

 ↑以上、引用終わり。

 つらつら読んで行くと、その項目全てに当てはまってしまう自分がいたりして(笑)、
「それでも、変わりたい!...だけど」と言い訳している自分も居たりします。

 「変わらない」ってある意味「安心」だし、「楽珍」だと思ってしまいがち...でも、
それは単に「限りない恐怖心」に対する「防御反応」で、「恐怖心」の中に自分を置
き続けることかも?

 少なくとも、それで心や身体に「痛み」や「悩み」があり続けるってことは、「本当
に楽で安心」な事ではないのでは?

 生きている間、お年を召しても「細胞」は日々生まれ成長、変化し続けます。

 それを「愉しく」、「健康的」、「好奇心旺盛(前向き)」に生きてみたい...と思う春
風堂です。
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by cute-qp | 2009-06-24 00:00

 先日、自分をどう"調理"するか?で「呼吸のイメージ」について少し取り上げてみました
ので、今日は、「呼吸」をクローズアップしてみたいと思います。

 以下は、増永静人著 「イメージ健康体操」よりの引用です↓。

 イメージ呼吸 「小手先」の動作をすると「気が入ってない」と師匠から注意されます。
ちょっとした所作でも、全身に気がみなぎっていないと形はできても魂が入らないのです。
 呼吸」とは「肺に空気を入れること」だという固定観念があるために、呼吸筋を動かせば
意識的にコントロールできると思うわけです。

 「腹式呼吸」は、腹筋の働きで深い呼吸のできることを教えた点はよいのですが、これも
意識すると腹筋にとらわれて、腹の皮に力を入れようとします。

 丹田にカを入れて、という丹田とは臍の下と教えられても,それがどこかはっきりつかめ
ないでしょう。腹に重心を置くのが「全身運動」の基本ですから、呼吸もそうあるべきですが
、どこのあたりを腰というのでしょうか。

 「肥田式強健術」ではこれを「正中心」と呼んで,腹と膜に内接する正円の中心点と製図
で示しました。むしろここに鎮座する円球の中心と考えたはうがよいと思いますが、実感し
ないことには力点がつかめないでしょう。中心を製図の点とすることにも疑問があります。

 中心とは「見えない一点」です。

 発想の転換をして、全身を「風船」のようなイメージに画いてみて下さい。呼吸の実験で、
ビンの中に風船をつるし口だけ外に出して、ビンの内圧を下げると、空気は自然に風船を
ふくらませます。あれは肺の模型ですが、いまは全身をそのようなゴム風船と考えるのです。

 解剖学で教えられた構造や眼でみた人間の形を想像しては、こんな発想は生まれません。
 野口体操では「生きている人間のからだは、皮膚という生きた、皮袋の中に、液体状なも
のがいっはい入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ」と教えています。


 実感としての人間の身体は、これでもまだ構造的な説明に偏しているといえます。まず目
をつぶって「自分」がどんな感じか、すなおに内観(春風堂註:自分の内側を観察する)して
みて下さい。

 立っていれば足底に、坐っていれば尻のあたりに重みのかかっている以外は、内と外を
区切る境のようなものだけで、骨も筋肉も液体も、そうした部分は感じられず、わずかにい
きのゆれが上下に伝わるといったらよいでしょう。

 もし、どこかの部分が意識されるようでしたら、それは自然でないことを告げているはず
です。
それは気にしなくてもよろしい。この袋に空気がドンドン入ってきて、自分という風船
がふくらんでいくというイメージをもつのです。風船はいちように拡がりますが,その周囲を
おしひろげるカの中心が、丹田なのです。丹田という部分があるのでなくて、気圧の中心で
周囲をおしひろげる支点になっている感じが、下腹の中央あたりに感じられればよいのです。

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 野口体操は「皮袋」と呼んでいますが、皮では膨らまないので、ゴム風船のイメージがよ
いのですが、膨らみすぎて破れそうに思える人は、ビニール製のダルマでもよろしい。そ
のツギ目の少し固い張り合せを背筋に感じると、より具体的になるかもしれません。しだい
にふくらんで、上の丸みがいっぱいになって、これにくっついた二つの突起と、下の丸みに
くっついた二つの突起、即ち手足にいく間、空気の流入が止まり、やがて全体にしぼんで
空気が抜けていくイメージをもって、出きったところでフニャとなります。

 ↑以上、引用終わり。

 「生きている人間のからだは、皮膚という生きた、皮袋の中に、液体状なものがいっはい
入っていて、その中に骨も内臓も浮かんでいるのだ」...昔、野口三千三先生の著書を読
んだ時の衝撃は未だに忘れられません。

 それまでの自分を振り返ると随分「平面的」(「表層・外側」、「鼻先」、「胸先」、「腹先」)な
呼吸をしていて、それに比例して、自分と言うものも「平面的」で「目先」な感覚で捉えてい
たと感じています。

 そこを「ゴム風船の内側(自分の中身)」を感じながら、「丁寧に」、空気を入れてみます
と、先ず、物体的な身体の「厚み」や「立体感」、「広がり」を感じました。

 アンバランスな所はそれでも「圧着されたまま」だったり、「膨らみが不十分」だったり、
はたまた「膨らみ過ぎ」だったりします。

 そんな所を「どんな風に"呼吸"をして"丸く"膨らまそうか?」工夫してみます。

 すると、段々、自分という「空間」(肉体的・意識的)に「広がり」が出来て来て、「はあ~
自分ってこんな風なんだ~」と関心しつつ、ちょっと自分を「客観的?」・「遠目?」・「俯
瞰?」している自分が居たりして...身体も楽になります。

 是非、一度お試し下さい。

(参考)
 ① 呼吸が変わる 姿勢が変わる 生き方が変わる
 ② 答えは自分の中にある ~自己中心観照~ (6)
 ③ 自己管理の秘訣
 ④ 呼吸と伸張
 ⑤ 理科再び... ~身近な現象をイメージとして~
 ⑥ 背骨で呼吸するとは...
 ⑦ 平田内蔵吉先生に学ぶ (1)
 ⑧ 平田内蔵吉先生に学ぶ (2)
 ⑨ ジョセフ・ピラティス語録 (1)
 ⑩ 立ち止まり、振り返る
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by cute-qp | 2009-06-13 00:00 | バランス運動療法・調整法

 今日は、苫米地英人 著「脳にいい勉強法」より引用・掲載致します↓。 

 料理というのは、いくつかの材料を使ってひとつの料理を完成させるわけですが、これは
カオスの状態にあるパーツ(食材)を高い視点から見て統合し、パーツの合計以上のもの
(料理)をつくるという、まさにゲシュタルト能力(春風堂補足:「ゲシュタルト」=全体がひと
つひとつの構成要素の総和以上のものになること)を養成するのにもってこいの作業なの
です。

 ただし、注意してほしいことがあります。それは、あらかじめ用意されたレシピのとおりに
料理したのでは、まったく意味がないということです。レシピどおりにつくったのでは、何も
考えずにマニュアルのとおりに動くアルバイト店員のようなもので、頭の訓練にはなりませ
ん。むしろ、自分で考える習慣を放棄してしまっていますから、IQは下がってしまう可能性
が高いのです。

 冷蔵庫の食材を見て、「これとこれとこれを使えばこんな料理ができそうだ」と考えたり、
「これとこれとこれで味付けをすればこんなおいしい味になりそうだ」ど考えたり、「これと
これとこれをこんなふうに盛り付ければこんなきれいな盛り付けになりそうだ」と考えたり
することが、ゲシュタルト能力の強化訓練になるのです。

 そうは言ってもふだんほとんど料理をしていない人がいきなりやろうとしても難しいでし
ょうし、食べさせられる人も気の毒ですから、最初はレシピを見てもいいでしょう。

 ただし、レシピそのままの料理をつくるのではなく、レシピの料理に何かを加えて、こん
なアレンジができそうだと考えてつくりましょう。

 レシピを無自覚になぞるのではなく、こうしたらもっと良くなるのではないかとか、これ
がアリならこんなのもアリなんじゃないかとか、そんなふうにいろいろと考えながら料理
をすることが、理解力のバーベルを挙げる訓練になります。

 このとき、行き当たりばったりで適当にやるのではなく、必ず「こういうものをつくるんだ」
というゴールを設定してからつくるようにしましょう。結果的にゴールが間違っていたり、お
かしなものであったとしてもかまいません。これを繰り返していくことで正しいゴールも見
えてきます。

 料理の良いところはほぼ毎日続けることができる点です。しかも、訓練という意識なし
に自然と理解力のパワーを身につけることができます。

 「料理で頭を使うなんて疲れる」と思っている人は、まだまだ脳の基礎体力が足りない
のです。ふだんほとんど運動しない人がいきなりフルマラソンを走れないのと同じです。

 フルマラソンを走ろうと思ったら、まずは1キロ、2キロの距離から始めて、徐々に距離
を伸ばしていくはずです。同じように、できることから手をつければいいのです。

 実は脳を使うことも運動です。抽象思考をするとき、脳内にドーパミンという物質が分泌
されますが、このドーパミンは運動系の脳内物質です。つまり、抽象思考とは脳の高度
な運動なのです。ですから、筋肉を鍛えるように脳も少しずつ鍛えていくことで強靭な脳
ができ上がるのです。

 ↑以上、引用終わり。

 最近、「自分の中(身体や心)がどんな風にバランスしているか?」、そこに集中して
自分と付き合っています。

 「何故こんなバランス(固まり・歪み)なのか?」...そこから始まって、「どうすれば、そ
のバランスが変わるのか(緩むのか)?」に終始している感じです。

 今まで様々な事を学びましたが、今は先ず、「型」に走らず、「自分自身をどう調理す
るか?」を大切に、愉しく思っています。

 ここの所、水中でも、「如何に"形"で泳いでいたか」気づく機会が多くなって来ました。

 特に、野口三千三先生や増永静人先生が仰っていた事と同じだと思うのですが、
身体の外だけでなく、自分が「水の入った皮袋」で身体の中に「水の動き」を感じる様
になって来ました。
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 そして、この「身体の中の水」をどうやって料理するか?...毎日愉しんでいる所です。
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           「ミドリムシ」...丁度、こんな感じで泳げたらいいなあ...と。
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by cute-qp | 2009-06-10 00:00 | 温故知新

 以前、カエル通信 09/06/01 ~お薬の話2~でお話しました「改正薬事法」に関し、そ
の要チェックポイントである「医薬品副作用被害救済制度の表示」についてお話致します。

 今回の「改"正?"薬事法」では、「副作用被害救済制度」に関する表示が義務づけら
れています。

 そもそも、この制度の設立主旨は「病院などで投薬された医薬品や薬局などで購入さ
れた医薬品を適正に使用したにもかかわらず、重い副作用の被害を受けられた方など
に対し公的に救済給付を行う」事にあり、平成14年法律第192号、独立行政法人医薬
品医療機器総合機構法に基づいて公式に制定されています。

 これは「サリドマイド」や「スモン」、最近でしたら「C型肝炎」等を背景に出来た制度と
聞き及んでいますが、既に、制定されて7年経っている割りに、我々はその制度の「存
在」を知っていると言えない状況だと思います。

 よく「法律は知っている人の為にある」と言いますが、このケースもそんな感じで...殆
ど、人目に触れない「官報」にひっそり公布しておき、いざとなったら「読んでないの?」
...そんな風景を彷彿とします(笑)。

 そこを敢えて「表示(表向きに)せよ!」と言う部分に今回の改正の背景を要約して考
えてみると...

 「登録販売員制度の拡大」...「大型スーパーやコンビニの業界参入」
                   「人材・雇用確保」と「人件費削減」

 「医薬品区分の変更」...「健康保険料の削減対策」
                (「薬局で買える」=「100%自己負担+自己責任」)
                ef.「ボルタレン」や「ロキソニン」が「処方箋なし」に買える。

 これだけでも、その「(政治的)背景」と「危険性」が推し量れます。

 従いまして、ご自身のお使いになる「お薬」の「作用」や「長所短所」をしっかり自己
確認して頂くと共に、医薬品副作用被害救済制度についても、その「概要」も是非
チェックして頂きたいと思います。

 なぜなら、「適正に使用して」と言う部分が現状で「どれだけ可能なのか?不可能
なのか?」、「立証出来るのか?出来ないのか?」とてもとても疑問だからです。


 ちなみに...今回の「改正薬事法」を受けまして(笑)、学会で発表する羽目になりま
した。いずれ、機会がありましたら、その内容をご紹介致します。

(参考)
 おくすり110番
 医者からもらった薬がわかる
 薬辞苑
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by cute-qp | 2009-06-08 00:00 | 現代医療に想う