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剣術練習会のお知らせ

 春風堂がお世話になっているK野先生の合気観照塾では1月から3月の期間、身体運動
における「動力系回路を改善する為の歩法と立て替え」と言うメニューの元、「剣術」をお稽
古しました。

 例年比べ、非常に充実した「剣術レクチャー」となりましたが、個人的にも、ようやくその大
局的なものが掴めた気が致します。

 幸運な事に、私もかつて、K野先生にご一緒して「新陰流」を学ばせて頂きましたが、当時
、私は身体作りも満足でない状況下、ひたすら様々な型を機械的に覚えることを最優先され
、やっている事の意味すら満足に体得出来ず、随分、長い間悩みました。

 それがこの所、学ばせて頂いた事が、ようやく「霧が晴れた」と言う感じで(笑)、全てがグ
ローバルに見え、"それなりに"ですが、使える様になって来ました。

 そこで、観照塾の年間カリキュラムとしての「剣術」は一旦終了となりますが、せっかくで
すから、この学びをもう少し深めたいと思いました。

 そこで、観照塾会員の方対象ですが、有志の方にお集まり頂きまして、教室開始前30分
位に「剣術カリキュラム練習」を行いたいと思います。

 内容は今後の展開次第ですが、「観照塾の歩法・剣術メニュー」を中心に、先ずは「思い
っきり」剣を振る所から始め、お集まり頂く方の状況を拝見し、「どうやったら現状を改善出
来るか?」や「何故、このメニューをやるのか?」辺りをイメージしつつやって行きたいと思
います。

 尚、4月、合気観照塾(道場ガイド 合気観照塾)ではビジター募集(詳しくはコチラの記
事を参照下さい→所作をからして 理を吟味せよ)もしておりますので宜しければどうぞ。
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                     準備万端整っています!

(参考)「春風堂」のイメージする「身体と道具(剣)」の関係はコチラを参照下さい↓。
 ① 「呼吸法」に「道具」を用いてみる
 ② 「三摩之位」 ~伝書にみる創意・工夫~
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by cute-qp | 2009-03-31 00:00 | お知らせ

 今週、春風堂が一人で面白がっていたのが「利き○」の観察。

 「利き手」・「利き足」・「利き目」など、私達に知ってか?知らずか?沢山の「利き○」を持って
います。

 そして、そう言ったものが一定のバランスを取って「私達」になっていてます。

 そんな時に、下記の様な記事を見付けました↓。

歯の矯正、初診患者は小学生が半数近く

 歯の矯正治療の初診患者は小学生が半数近くを占め、治療費は70万円から80万円程度
かかることが、矯正歯科専門の開業医でつくる日本臨床矯正歯科医会(平木建史会長)が初
めて行ったアンケート調査で分かった。

 同医会は昨年7月から8月、会員の歯科医師480人に対し、矯正歯科の臨床や経営の現
状に関する調査をインターネットで行い、96人から回答があった。

 その結果、初診患者は7~12歳が最多で、男子の約半数、女子の約4割を占めた。男子
は年齢とともに減るが、女子は19~29歳も多く、約2割を占めた。治療を開始した理由では
、乱ぐい歯が3割で最も多く、出っ歯が2割、受け口が1割だった。

 治療費は、歯の前面に器具をつける一般的な方法で、「70万1000~80万円」が43%と
最多だった。受診のきっかけは「一般歯科医からの紹介」が最も多く、「患者からの紹介」、
「インターネット」の順だった。

 調査結果の詳細は、同医会のホームページ(http://www.orthod.or.jp/)で見ること
ができる。

(2009年3月27日 読売新聞)

 ↑以上、引用終わり。

 ちなみに、「乱ぐい歯」とは、歯が不規則に打たれた杭のように不揃いな状態をいい、アゴ
の発育が不完全な場合、歯が重なって生えたり、 出たり引っ込んだりします。

 さてさて...「歯」と言えば、私は「虫歯」の経験はないのですが、小学生の時、「逆咬合」を
矯正していた時期があり、周囲にも色々な「矯正」をしている子が多かったように思います。

 ただ、私の場合、余り効果がなく、子供の発想ですが、矯正器具を外してもらった後、自分
で毎日ぐいぐい顎や口腔を引っ張ったり、押したりしていたら治ってしまいました(笑:皆様に
はお勧め出来ませんが)。

 今にして思えば、両親共にそんな傾向はなかったので、首を伸ばす時に「顎が上がり気
味」になる癖が影響したのかな?と色々想像しています。

 そう言えば!、私は左の股関節がずれ(開き)易いのですが、噛み合わせも左が甘く、左
手の親指の使い方も甘かったり(お猿の手の様)します。

 そこで、これらの使い方を見直し、改善の方法を探って行く過程で、全体のバランスが変
わり、例えば、手の親指の改善が股関節や首のバランスの改善になりました。
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                    川村歯科様 ブログ より引用

 また、「歯の噛み合わせ」が悪く、「肩こり」の酷かったクライアントさんを下半身を中心と
したセッションで状況を改善したことがありました。

 なので、一通りの食生活を初めとした様々な「習慣」や「クセ」を作り上げているであろう
「小学生」なら、記事のような状況があってもおかしくないな?と感じています。

 皆様も一度、ご自身の「利き○」を振り返ってみて下さい。

 先程、申し上げた「利き手」・「利き足」・「利き目」だけでなく、呼吸する際の「利き鼻」や
「利き肺」、座る時の「利き尻」や話を聞く際の「利き耳」など「当たり前」過ぎて気づかなか
ったご自身が見えてくるか?と思います。

 それにしても...私が治療費を支払っていた訳ではないのですが(笑)、記事を読みつつ
「矯正治療ってこんなに治療費が高かったっけ?」と思いました。

(参考)
 ① 神経訓練法としてのセンタリング呼吸法 "改訂版"
 ② 自分の見詰め方、心の持ち様...その歩み
 ③ 日常生活・仕事環境を見直し、改善する
 ④ 野口晴哉 「晴風抄」より ”整体とは”
 ⑤ 「コンドロイチン」と「ヒアルロン」
 ⑥ 呼吸が変わる 姿勢が変わる 生き方が変わる
 ⑦ ブログ:センタリング呼吸法より「噛み合わせ」と「歩行」
 ⑧ ブログ:センタリング呼吸法より「響き合う心と内臓と身体」
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by cute-qp | 2009-03-28 00:00 | バランス運動療法・調整法

"愉しく"骨盤を締める

 先ず、コチラをご覧下さい↓。

乗馬でリラックス
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 楽しそうだが、難しそうでもある乗馬。しかし、馬に乗って歩かせるだけなら、人に引いて
もらってもできる。

 20年以上の乗馬歴がある関西福祉科学大学教授の倉恒弘彦さん(内科学)は「馬にま
たがって歩かせるだけで、乗っている人の有酸素運動になります」と話す。

 馬上でバランスを取るため、背骨とお尻の周りの筋肉がよく動くためだ。

 倉恒さんが、乗馬経験のある成人男女11人に、馬を歩かせる乗馬運動(常歩(なみあし))
をしてもらったところ、人の心拍数は平均で1分当たり103回、酸素消費量は同603ミリ・
リットルだった。

 11人が自分の足で歩いた場合の平均は同98回、同537ミリ・リットル。散歩と同等以上
の効果があることが分かった。

 「普段とは違う高さから周りを見るため、爽快(そうかい)感があり、30分や1時間はあっと
いう間に過ぎる。続けやすい利点もあります」
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 メンタルの面での効果も大きい。倉恒さんの研究室で学生10人に、鏡に映った文字を写
すといった精神的に疲労する作業を2時間させた上で、乗馬をさせたところ、。「疲労度や
気分の落ち込み度やイライラ度などが急激に下がっていた。「有酸素運動であることに加え
、動物とのふれあいによる癒やし効果
で、脳内の神経伝達物質の代謝が改善するためだ
と考えられます」と話す。乗馬によって自律神経のバランスが改善してリラックスした状態に
なり、慢性的な疲労が回復したという研究結果もある。

 倉恒さんは「ただし、動物があまり好きではない人だと、気持ちいいとは感じられず、効果
はありません」と指摘する。動物とのふれあいでは、好き嫌いも考えて無理をしないことが
大切だ。(西内高志)

(2009年3月23日 読売新聞)

 ↑以上、引用終わり。

 動物セラピーとしては「イルカセラピー」が有名ですが、「乗馬」も良いですね。

 老若男女、コミュニケーション失調状態にある現在、動物とのコミュニケーションが
私達に与える好影響は大きいと思います。

 また、車高の高いトラックやメリーゴーランド、観覧車などに乗った時の様に、高い視野
と動物との触れ合いが「心地よい変性意識」を導き易いのかもしれません

 そう言えば、K野先生から「軍馬」に乗った経験を想い出され、意識も動きもしゃっきり
された方のエピソードを想い出しました。

 「貴重な経験」に加え、「股関節や骨盤を締める意識や運動」が心身に良い結果を
及ぼしているのだろうなと感じました。

 加えて、ある有名な鍼の先生も、「凄く姿勢が良く」て「診察力も凄い!」...と思ったら
ずっと「乗馬」をされていたとの事をお聞きしました。

 如何せん、「乗馬」をしたり「乗馬マシーン」を購入するのは手軽ではありませんが、
日常で楽しく「"骨盤"や"股関節"を締める」方法は沢山ございます(「骨盤時計」他)。

 そのお手伝いを春風堂では行っております。

PS

 ちなみに、アレルギー体質で春の変調(花粉症他)に弱い春風堂ですが、今年は骨盤
を意識して締めている事もあり、格段に症状が軽減されています。

(参考)
 ① "愉しく""末梢"から"神経"に繋げる ~指・関節を動かす~
 ② "無かった事"で本当に良いの?
 ③ カエル通信 08/12/06
 ④ カエル通信 09/01/26
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by cute-qp | 2009-03-26 00:00 | バランス運動療法・調整法

 先ずはコチラをご覧下さい↓。

お手軽、「ゆび編み」でリハビリ ざっくり感魅力、障害者の作品展も

 手の指を編み棒代わりにしてマフラーなどを作る「ゆび編み」の人気が広がっている。
あやとり感覚で気軽に楽しめる上、老化防止やリハビリにもつながることから、高齢者
や障害者の間でも熱中する人が増えているようだ


 ゆび編みは、1996年ごろ、ニットデザイナーの篠原くにこさんが考案した。かぎ針や
棒針などの代わりに手の指を使って編むため、ざっくりとした仕上がりになり、手軽に
挑戦できるのが魅力だ。「自分にも出来た」という達成感を味わいやすく、保育園や小
学校、地域の趣味の教室などで楽しむ人が増えている。

 篠原さんが理事長を務める「日本ゆび編み協会」(東京)では、体の不自由な人たちに
「もの作り」を楽しんでほしいと、2003年から約100か所の福祉施設で、ゆび編みを教
えてきた。半身不随の人は「指が滑らかに動くようになった」と喜び、視覚障害のある女
性は「編み物で作品を初めて完成させることができた」と感動。じっと座っていられなか
った知的障害者の人も1時間以上、熱中するなど様々な効用があるという


 (以降、省略)

 (2009年3月24日 読売新聞)

 ↑、以上引用終わり。
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 外出が難しい、お年を召したクライアントさんにお会いする為、お宅へ訪問させて頂く
事があります。

 その状況は勿論、個々にバラバラですが、「足元がおぼつかない」とか「意識がはっき
りしない」と言う状況を拝見しますと、その大半の方が「手首・足首」の関節や「手足の指」
の動きが悪く、弱々しくなっている事に気づきます。

 そこで、「運動療法」的なアプローチで、取り敢えず、私が介助しながら指や関節の動き
を回復させて行きますと、「身体の歪み」や「運動能力」の回復に加え、「目」に力が出て来
て、「意識」がとてもシャッキリされるのがとても印象的で、私だけでなく、ご家族もびっくり
される事が多くあります(「知的障害の方にも応用出来る」と言う記事には納得しています。)

 また、「花粉症」だけでなく、心身共に何かとゆらぎ易い「春」には、年齢に関係なく、指
や末梢の関節のズレや動きの悪い方の崩れや体調不良の度合いが強い様に感じます。

 そう言う意味で、「ヨガ」で「足首回し」、「手回し」などが重要視される意味が良く分かる
気が致します。

 他を考えると...「書道」・「刺繍」・「ピアノ」・「指回し」・「爪もみ」...色々ありそうです。

 とても皆様にとっつき易い方法だと思いますので、ご趣味に合わせ、オリジナルで「"末
梢"から"神経"に繋げる」遊びをお試し下さい。

 勿論、春風堂もお手伝い致します! 

(参考)
 ① 習慣を超え、体験に学ぶ ~神経訓練は脳に語りかける~
 ② 自己管理の秘訣
 ③ 自分とどう付き合うか? ①
 ④ 自分とどう付き合うか? ②
 ⑤ "他人事"ではないお話
 ⑥ 続"他人事"ではないお話
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by cute-qp | 2009-03-25 00:00 | バランス運動療法・調整法

智慧の伝承も大変!

 先ずはコチラの記事からご覧下さい↓

インド政府「ヨガの特許ダメ」 データベース化で対策

 インド政府がヨガのさまざまなポーズをデータベース化する作業を進めている。米国
などでヨガのポーズや関連商品などを特許・商標登録する例が相次ぎ、「古くからの
インドの知的財産の侵害」と危機感を強めているためだ。データベースを外国政府に
公開して特許の審査の際に利用してもらうねらいだ。

 政府の科学産業調査評議会(CSIR)が2千年前までさかのぼってヨガのテキストを
調査中だ。すでに600のポーズについて写真やビデオなどを含めデータ化し、年内に
1500に増やす計画だ。

 データベースにはすでにアユルベーダなどの伝統療法に関する20万項目が収録
済みで、英、仏、独、スペイン、日本語の各言語版がある。

 地元紙タイムズ・オブ・インディアによると、米国では1650万人のヨガ実践者が年
間30億ドル(約2950億円)のレッスン料を払っているとの推計があり、少なくとも130
のヨガ関連の特許が認められている。同紙は「ヨガの伝道師」を自称する個人や団体
が、昔から知られてきたポーズなどで外国で特許を取る現状に警鐘を鳴らす。

 asahi.comライフ医療・健康健康・生活記事【ニューデリー=小暮哲夫】

 ↑以上、引用終わり。

 アニメやアパレル関係で本家の「デザイン」や「商標」のパクリ?が横行する時代で
すが、「古人の叡智」もその対象となって来た様です。

 でも、私達の今日の文化はそんな「古人の叡智」を「なぞっている」とも言えますし、
なかなか、その法的線引きも難しそうですね(笑)。

 そう言えば...面白そうな事を見付けた時、その「ソース」みたいなものを手繰って遊
ぶのですが、その起源が既に「紀元前」近くで分かっている...なんて事に感心する事
が多いです(例えば、「ヒポクラテス」など)。

 また、今は「世界同時恐慌」の時代ですが、そんな中で話される方法論や方策、文
化などを見ていると「大恐慌」時代の智慧が「表紙」と「帯」、「言い回し」が改められて
店頭に並んでいる様に思います。
(そう思いますと、インターネットもないのに時代に、世界同時多発的に、素晴らしい
発見や方法論が出て来た凄さを思います)

 特に、「書店」や「ファッション誌」などを見るとその「ネタ切れ度」と「使い回し」が
あらわな感じです。

 今回、話題の「ヨガ」も、同じ先生が時期によって色々な看板を掛けておられるのに
その「ご苦労」を感じます。

 「生きて行く」事と「本質を伝えて行く」事...同時はとっても難しいですね。

(参考)
 ① ヒポクラテスの精神 ~科学性と倫理性~
 ② ヒポクラテス 「ヒポクラテス全集」より
 ③ 「補完代替医療」の今日この頃
 ④ わたしはわたしの看護師
 ⑤ 医学史から現代医療を振り返る
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by cute-qp | 2009-03-23 00:00 | 現代医療に想う

 お陰様で、「セッション」や「ブログ」を通じ、「自己管理」や「自己啓発」に関する様々なお話
をさせて頂いております。
 とは言え...恥ずかしながら、「大人」になり、「社会」に出て、初めて「勉強」の「大切さ」や
「愉しさ」に気付いた春風堂です(笑)。

 しかしながら、気付いた頃には「記憶力」や「集中力」、「体力」が落ち、勉強に割ける「時間」
もついつい「言い訳」しながら過ぎて行く始末。

 流石に「これじゃいけない!」と言う気持ちと自分の「お仕事」と「楽しみ」が日々の「自己管
理」の「質」に左右される事、「好奇心」だけはまだまだ旺盛であったので、その後、色々、工
夫する様になりました(笑)。
 
 今日は、以前、"出来る"ことは"感じた"分だけでご紹介した「トマティス・メソッド」や「速聴
・速読」に加え、私が参考にしている「シュリーマンの語学習得法」をご紹介致します。

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 ハインリッヒ・シュリーマン(1822-1890)と言えば「トロイ」などエーゲ文明の遺跡を発掘
した事で有名な方ですが、実は、ドイツの一寒村に牧師の子として生れ、貧困の中から商人
として巨万の富を築いた方なのです。

 彼はいかにして、巨万の富を築くのを可能にできたのか?...それは彼の類まれなる「語学
力」にありました。
 10数カ国語を自由自在に駆使し、他の商人よりいち早く情報を把握してビジネス・チャンス
を次々に掴んで富を築いて行ったのです。

 しかしながら、「記憶力」はからっきしだったそうで(笑)・・・では、そこをどう解決したのか?
...春風堂が彼に興味を持った切っ掛けでした。

 そこで今回は彼の語学習得法の秘密に焦点を当てみます。

 彼の勉強法は、「古代への情熱」(岩波文庫)第1章に以下の様に述べられています。

 (1) 非常に多く音読すること。
 (2) 決して翻訳しないこと。
 (3) 毎日1時間あてること。
 (4) つねに興味ある対象について作文を書くこと。
 (5) これを教師の指導によって訂正すること。
 (6) 前日直されたものを暗記して、つぎの時間に暗誦すること。

 彼はさらに、会話をものにするために、その外国語が話されている教会にかよって説教を
聴き、一語一語を口真似するということもやったと言います。

 また、シュリーマンの学習法は、物語を丸暗記するという特徴的な方法を取っています。

 物語を丸暗記する方法は、ストーリーがあるので記憶に残りやすく、文章を丸々憶えるの
で熟語やコミュニケーションなどの言いまわしがそのまま身につきます。

 この方法で彼は英語を僅か半年でマスターしました。

 フランス語もこの同じ方法で半年でマスターし、続いてオランダ語、スペイン語、イタリア語
、ポルトガル語を流暢に話し書くことができるのにそれぞれ6週間以上かからなかったそうで
す。

 ここまではよく世間に知られていることでですが、ルートヴィッヒの本は、その語学習得法
の秘密のベールの深奥をさらに垣間見せてくれるまたとない良書です。

 ルートヴィッヒは、遺品として残されているシュリーマンの語学学習ノートなどを詳細に研究
し、こう述べています。

 「彼は自分の選んだ多くの単語をふくむ長い単語帳と、これらの単語を使った一連の文章を
、一枚の紙のうえに教師に書いてもらい、一字一字、文字をまねながら全体を書き写し、それ
を暗記する。

 ついで彼は他の単語をふくむ二枚めの表を作製してもらい、一枚めの表を手本にして、新し
い単語をつくったり文章を構成したり、他の文章と組みあわすことを試み、それを教師に訂正
してもらう。
 こうして彼は辞書を使いながらきわめて急速に、自分の語彙をふやし、ついにその文章が
いよいよ長くかつ複雑となるまで、それをつづけてゆくのである」

 ギリシャ語の学習では、

 「これらのノートに書かれている文字は、しだいに達筆となり、新しい単語が出てくると、彼は
フランス語やその他のことばで見出しをつけている。…この練習帳では小学校の生徒にかえ
ったように、抹殺したり、インクのしみをつけたりしている。しかもその間に、先生の筆跡で訂
正の筆がはいっている…」(本書 P76)

 このギリシャ語の練習帳に書かれたシュリーマン自身の文章を少し引用すると、

 「そのあと、…わたしはどうしたら内陸へ行けるか、どうしたら金持ちになって土地を買い、
えらい人になれるかを考えた。」

 「わたしとタバコの取引をやる気はありませんか。ロシアでも、大きいタバコ農場をつくらな
いものだろうか。ロシア政府は便宜を与えないだろうか?」

 「わたしは、じぶんが貪欲なことを知っている。…こんなにまでがつがつしている事を止め
ねばならぬ。…戦争中ずっと、わたしは金のことばかり考えていた。」

 この文から読み取れるのは、彼がまず記憶しなければならぬ単語や熟語を選定し、それ
らを含ませて、過去の自分の体験や自分が心からやってみたい事などに結び付けて文章
化し、それを教師にチェックさせて正しいものとし、記憶するという方法を採用しているところ
です。

 現在の学習法では、重要な単語・熟語を含んでいますが、自分とは一切関係ない短文を
機械的に記憶してゆくのが一般的です。
 しかし、シュリーマンは、「夢のような連想力」を働かせながら「記憶」して行った事が良く分
かります。

 シュリーマンの語学学習法は、同一の物語を素材にして多言語にわたる学習することは、
自分に切実なこと密接なことを文章化して暗記し、その文章をつなげて行く事で長文も書け
るようにすること、ネイティブの発音を徹底的に模倣すること、といったことに集約できそう
です。

 この様な方法をシュリーマンは、100年前に実行しているのですね。凄い!

 あくまで、皆様全員に使える方法?」とは申しませんが、自分なりに「応用」出来る「ヒント」
となるのでは?と考える春風堂です。

 ちなみに、シュリーマンは、幕末の江戸や横浜にもやって来ており、当時の日本の風景・
日本人観などを実に冷静に観察しています(シュリーマン旅行記:清国・日本)。
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by cute-qp | 2009-03-20 00:00 | 温故知新

 今日は「現実を見据える方法」としてのヨガ行法をご紹介致します。

 「ヨガ」と言えば、一般的に「ストレッチ」的な捉え方をされますが、「ヨガ」には「自分の
心身を見据える」為に、様々な「種類」や「アプローチ(方法論)」があります。

 以下に、成瀬雅春先生のご紹介されておられる「ビンドウ行法」を少し引用、ご紹介さ
せて頂きます。引用↓
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 基本的には、白紙の中央に書いてある黒点を見つめ続けるのですが、見ているといろ
いろな現象が起きます。たとえば、その黒点が次第に拡がって大きくなったり、動き回っ
たり、逆に小さくなったり、消えたりすることもあります。

 その変化を淡々と見ていられればなんら問題はないのですが、驚いたり、動揺したり
するとよくないので、そのときは目を閉じて気持ちを落ち着けましょう。

 落ち着いたら目を開けてビンドゥを見ると、目を閉じる前のようには動いていないでし
ょう。自分の目の錯覚とか、心の動きとか、もろもろのことが絡んでくると、動いたり跳
びはねたりすることになるのです。

 淡々と見ているだけで、心の動きもまったく止められれば瞑想の達人ですが、そう簡単
にはいかないでしょう。

 ビンドウが動き回ったら、動かない状態をなるべく持続させる練習をする必要があるの
です。それができるようになると、今度は逆に動き回らせることも可能になってくるのです。

 それだけでなく、ビンドウをどうにでも細工できるようになり、飼い馴らせるのです。

 点(ビンドゥ)があり、点の連続が線になり面になり立体になります。面には四角い面、
丸い面、平面、曲面などいろいろな形状が考えられますが、線になるとその種類は面
と比ぺでぐつと少なくなります。それでも真っ直ぐな線や曲線などがあります。

 ところが点になると、そうした種類が一切なくなづれまうのです。点は点でしかないので
す。ということは、すべてに拡がっていく可能性をもった一番根源的な存在が点なのです。

 たとえば、星なども点としてとらえられます。しかし星は、その星に行けば点ではないの
です。地球も遠くの星から見れば点としてとらえられますが、地球に来れば点ではない
のです。

 航海しているときに、遠くに点が見えたら「あっ、島だ」といいます。「点が見えた」とはい
いません。空を見上げて、点に見えたものを「あっ、鳥だ」というのです。

 どんなものでも、見る距離や見方によって点に見えるポイントが存在します。望遠鏡的
に見るか、顕微鏡的に見るかの違いなのですが、究極的にはすべて点の集まりだ、と
見ることができるのです。

 究極という意味では、科学も物質の究極を追い続けています。科学が追い続けている
物質の究極は、素粒子からトップクオークヘ移り、さらに新たな究極の物質も見つかる
でしょう。

 粒子ではなく波動だという説や、粒子になったり波動になったりするという説もあります。
しかし、科学がどこまで進んでも、点(ビンドウ)という概念はかかわり続けるでしょう。

 仏画でもなく、ロウソクでもなく、ビンドウ(点)を見つめるのが、究極の瞑想行法の一つ
であることは確かです。

●ご興味のある方...続きはコチラです。
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by cute-qp | 2009-03-19 00:00 | 温故知新

今日はコチラの本からご紹介致します↓。
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                 現役力 工藤公康/著 PHP研究所

 ちょっと気分を入れ替える必要があった日曜日の夜、何となく、新聞の書評・宣伝に目が
止まり書店で手にした本です。

 先日、ご紹介致しました"セルフマネジメント"の愉しさの朝原宣治さんの著作と同じく、
インタビューを元にした新書本がこの所の流行の様ですが、ざっと目次に目を通し、気分
転換した次第です。

 以下にその「目次」を引用・掲載致します。青字は春風堂の個人的な関心事です↓。

第1章 はじめから「プロ」の人間なんていない

 野生の目を失ったらプロとして終わり
 自分の甘さを知ることからすべては始まる
 「俺はできる人間だ」と自分の心をごまかしてはいないか?
 勘違いから早く脱した人間だけが社会で生き残れる
 変わるんじゃない、自分で変えるんだ
 「フォア・ザ・チーム」が逃げ口上に使われていないか?
 少々のケガでは休まないプロ意識
 「休んでいい」と言われるのをどこかで待ってはいないか?
 自分のために他人に情けをかけておこうとするのは悪知恵
 人に見られていると思えばズルはできない

第2章 自分を変えてくれるメッセージ

 「知ろうとする、理解しようとする」意欲が広がっていくワクワク感
 練習スタイルが大きく変わったきっかけ
 限界を自分で勝手に決めてはいないか?
 「野球しかない」と決意せざるをえなかった生い立ち
 ひたすら反復練習に明け暮れた少年時代
 現役最年長投手を平気で叱ってくれる妻
 結婚が自分のしたいことを堂々とやる理由づけを与えてくれた(!:春風堂)
 ぼくを突き動かしてくれた「たかが野球選手」という言葉
 思いを言葉にする努力
 厚みのある分析力を身につけるために欠かせないこと
 必要なときに必要な言葉をかけてあげられる人間でありたい

第3章 変えるために気づくことの大切さ

 気づくこと、それが未来を分ける残酷な境界線
 相手の「心」に気づかせてあげるのは難しい
 「コーチにづぶされた」んじゃなく「自分でつぶれただけ」
 友だち感覚では負け組意識がこびりつく
 強くなるためだったら嫌われるのも怖くない
 好き嫌いで判断する人間は絶対によくならない
 もっていい自尊心、もってはいけないプライド
 生き残るために必要な謙虚さとは
 危機感がプロ意識に拍車をかける
 勝利への執着心より大切なもの
 他者の評価が誤った自己イメージを正してくれる
 弱者が強者に勝つために

第4章 正解は1つじゃない

 人に聞く前に、自分で考えなさい
 正解を求める前に、自分の感覚を認識しなさい
 説明はしても答えはあげない
 試してみなければ、ほんとうに考えたことにならない
 他人とくらべる視点から脱却せよ
 応用力とは引き出しの数と使い方
 最後は自分で選択するしかない
 「何のために」と疑問をもってはいけない場面もある
 限界を超える経験をしてはじめて開花する「火事場のバカ力」
 挫折をしてもストレスだけはためてはいけない


第5章 いつも心にクエスチョンを

 ぼくの夢
 将棋や卓球が身体能力を伸ばす
 「考える」のは頭だけの仕事じゃない
 「□+□=□」の指導法
 心にクエスチョンをもつ習慣

 シーズン中に全国津々浦々で野球教室を
 身体の使い方を正しく教えられる指導者がいない
 野球の指導者に資格制度をつくるべし
 現役を辞めたら大学に行きたい
 環境を利用する力

 ↑以上、引用終わり。

 如何せんインタビュー本は内容が良くても一冊の本にするには内容を深くし辛く、「章立て」
で何とか保っている感がある(笑)ので、「引用しよう」と思うと「丸々一冊?」のノリになってし
まい...「目次」を引用した次第です(笑)。

 詳しいことは、是非、著作を参照下さいませ。

 同じ企画のノリで「注目株」の「内容を少し濃く」、「早く」、「安く」、「リスクが少なく」に販売
する手法が「対談」となるのでしょうか?...最近の出版スタイルを見てそう思います。

(参考)
 「呼吸が変わる 姿勢が変わる 生き方が変わる」
 「身体の声の聴く ~自律神経による治癒反応~」
 「先ずは自分が変わる」
 「神経訓練法としてのセンタリング呼吸法 」
 「相対神経訓練法 ~治療や介護から日常へ向かって~」
 「夢の途中 08/08/23」
 「エンドゲイナー度」チェック!
 発想法カルタ抄
 バランス感覚と修正力
 「セレンディピティ」と「過程力!」
 フサオさんも努力し工夫する 
 もうひとりの自分の目で見る
 自分をサボらない
 日々のメニュー作り ~コーディネイト力~
 中心を観じる
 「美容と健康」には「ヒミツ!とドリョク!」が必要
 「質問にお答えして ~補正下着について」
 「正しい・正しくない」でなく、「感じる・感じない」
 日常を見直す ~立ち居振る舞い~
 自分とどう付き合うか? ①
 自分とどう付き合うか? ②
 私は「主人公」
 先ずは自分自身を感じることから...
 "意味"や"原因"を"どこに"観る?
 日常生活・仕事環境を見直し、改善する
 すべては自ら確かめよ ~己こそ己の寄る辺~
 ”筋肉は「感覚系」?!”
 「水の中で骨盤時計」
 「水の中の瞑想」
 「日々の前提作り」 
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by cute-qp | 2009-03-18 00:00 | 温故知新

 今日は柳生延春著「柳生新陰流道眼」より「始終不捨書」を抜粋・引用し、ご紹介致
します↓。
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 ■三摩之位 右重々口伝有之

 「始終不捨書」は開巻第一に「三摩之位」(摩は磨と同じ)という学習論から始まる。
一円相の上に等分に三点が画かれ「三磨」という。習い・稽古・工夫である。

 兵法の修行は祖師先哲の教えを後学が正しくよく習うことから始められる。その道に
入ったからには、その教えを心から篤く信じて迷わず、少しも退転することなく習いを
重ねて悔いないことが第一であり、積極的に自分から進んでの稽古鍛錬に励まねば
ならない。

 この「習い」と「稽古」は、二にして一であり、どこまでが「習い」で、どこからが「稽古」
かを区分できるものではない。敢て申せば、全心全霊をもって「習い」を理解し、そ
れを全身で全く自分のものになしきってしまう「稽古」を積むとでもいうべきか


 その習・錬の課程の上に自己の「工夫」を重ねあわせることがさらに要求される。

 「工夫」とは自己の心中に求める修行であり、真諦の求追である。上述した
如く「習い」「稽古」「工夫」の三位は、どこまでが「習い」であるか、「稽古」 であるか、
どこからが「工夫」であるかの境界がなく、その三位を一円相上に追求して、循環
して端無き位として渾然として一体と化するように円成し、出精これ力むべき
である
との習訓である。

 道元禅師の「身心学道」-身心を挙して道を学ぶ-に通ずると信ずる。

 ↑以上、引用終わり。

 古今東西、様々な武術の伝書がございますが、一番初めにこの様な教えがある伝書
も珍しいのではないか?と思います。

 今から約400年前に書かれた文章ですが、現代にも通じ、また、様々な場面にも応用
出来る教えだと思います。

●ご興味のある方...続きはコチラです。
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by cute-qp | 2009-03-14 00:00 | 温故知新

 今日は最終日。増永静人先生 著 「経絡と指圧」より引用・掲載致します↓。

 どのように相手を助けようとする好意に出たものであっても、それを相手に押しつけては
、やはり受け取りにくゝ抵抗感をおぽえるものである。
 それが、してあげるのでなく、させて貰うのだという態度で、相手に受けとって貰う謙虚さ
があると先方も喜んでこれを受け入れるものである。

 押すのでなく、相手にもたれるようにして自分を支えるときに、相手もこれを支えて受け
入れてくれる。

 精神療法の根本は、相手を矯正しようとする態度でなくて、相手を理解しようという気持
だと説かれている。もたれるとは相手に持ってもらうということなのであって、そうした気持
のあるところに、もちつもたれつの状況が生れてくる。

 これが生命的な一体感である。
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 絶海の孤島に置かれたとき、これは人間同士でなくとも、生きたもの同士の感情として動
物との交流できることを小説が教えている。
 医者と患者の人間関係も、病気という苦悩に対面して互に助け合う生命の共感がないと
いけない。医者自身も明日をも知らぬ生命をもったものであり、そのはかない生命をもった
もの同士の一期一会の人生に、医療を通してかかわりあっているのが医者と患者の人間
関係なのである。

 絶対の権威をもって優者として患者に対して振舞うなどという態度は、医者にとって許され
ないばかりか、神からみれぽまさに愚かしいことであろう。
 この指が、またはこの鍼が、薬が、相手の病気を治してやるのだといった押しつけがましい
態度で医療が行われたとき、いったい人間ひとりのカがそのような大それたことを為し得ると
誰が保証しているのか。科学が何十%の治癒率を誇るといっても、この病人を救えるという
保証はどこにもないのである。

 治療が成功するというのは、患者の生命がこの自然の法則にのっとって、治癒カの働く方
向に働いたというにすぎない。

 その治癒カの一つである経絡の動きを、われわれはそのツボでつかむのである。

 そのツボをおさえて、生命の躍動をヒビキとして感じるとき、その病気が治ってゆくにすぎな
い。私が病気を治したのではない。治るべき病気に手助けをしたにすぎないといった名医の
言葉は、経絡治療をしているものにとって、いつも実感として迫ってくる。
 
 指が経絡のヒビキをとらえる、そのことによって病気が治ってゆくのである。

 経路をみるには、相手と共にこの自然の中で一体になるという気持が必要である。病人の
身になってというが、本当に相手と一つになったとき、相手の苦痛がそのまま自分に感じら
れて、それが自分の前に投影されているような気持になる。
 自分の悪いところなら、手はおのずとその悪い所に当るように、術者の手が患者の悪いとこ
ろに自然にひきつけられてゆくのである。

(参考)
 筋肉は「感覚系」?!
 野口三千三先生語録
 "バランス感覚"としての"ニ点圧迫"
 "バランス感覚”としての"虚実" (1)
 "バランス感覚”としての"虚実" (2)
 心と身体の響きを通じて... ~春風堂の大切にしたいもの~
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by cute-qp | 2009-03-13 00:00 | 温故知新