再生医療の今 ~医療の原点を考える~

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若返るひざ バレエ復帰

 千葉県市川市の文化会館で今年3月、「海賊」というクラシックバレエが上演され
た。最大の見せ場は、海賊の奴隷アリとヒロインのメドーラが踊るシーン。左足を大き
く踏みだし、高らかに舞い踊るアリが登場した瞬間、1000人以上で埋まった観客席
からひときわ大きな歓声がわいた。

 アリを演じたのは、東京都武蔵村山市でバレエスタジオを主宰する関根滑さん(40)。
名門松山バレエ団にも所属していたプロのダンサーだ。平成18年6月、広島大病院で、
ひざの軟骨の再生手術を受け、3年ぶりに復帰を果たしたのだった。

 関根さんがひざに違和感を覚えたのは約8年前。軸足を変えたり、気功やはり治療で
痛みをごまかしたりしながら踊っていた。が、あまりの痛さにどうしても左足をかばう踊り
になった。それでも体にメスを入れることはダンにとって命取り。病院に行くことはためら
われた。

 2年前、とうとうひざに水がたまり、歩けないはどに腫れあがった。足に布団が乗っ
ても激痛が走る。都内の病院で診てもらうと、ひざの軟骨がぽろぼろに割れていた。
「80歳くらいのひざですよ。もうバレエは無理」。医師の言葉に何かが崩れていくよう
な気がした。

 きっと治療法があるはず-。あきらめきれない関根さんは毎日、パソコンに向かい、
インターネットで情報を収集。やっとの思いで広島大病院の院長、越智光夫教授に
たどり看いた。越智教授は、ひざ関節治療では日本有数の名医で、多くのプロスポー
ツ選手も治療を受けていた。

 軟骨は、ひざや関節など骨同士が接する部分にあり、クッションの役割を果たす。
1度損傷すると元通りにする方法はない。治療には、療傷部の奥の骨をドリルでわざと
傷つけて組織の再生を期待する方法や、欠損部に小さな軟骨を複数移植する方法が
とられてきた。しかし、関節が持つ独特の滑らかさは再現できなかった。

 越智教授の生み出した治療法は、患者のひざから体重のかからない部分の軟骨組
織を取り出し、細胞を分離。欠損部位の形に合わせて約3週間培養し、患者に戻すと
いうも「のだ。

 こうした「自家培養軟骨」の臨床研究は平成8年からスタート。これまで100例以上
の患者に実施された。ほとんどの患者が約1カ月で全体垂を乗せて歩けるようにたり、
ひざの痛みや腫れなどの症状も改善しているという。

 「評判を聞きつけて、越智教授の下には全国から患者が後を絶たない。だが、誰にで
も治療可能というわけではなく、ひざ関節軟骨欠損などの患者が対象で、約2平方㌢の
比較的大きな損傷に限られる。65歳以上の老化で軟骨が減った症例には、人工関節を
勤めることがほとんどだ。

 また、一般に新しい医寮には多くの規制があり、広く行われるようになるためには、
まだいくつもの関門がある。

 越智教授から技術移転を受けたベンチャー企業が、国に自家培養軟骨の製造販売承
認申請を準備中だが、認可が下りるまで数年はかかる。それが今の日本の再生医寮の
厳しい現実だ。

 関根さんは、周囲によく「どうして広島まで行くの?」と驚かれた。だが「越智先生に出会
っていなければ、今はない」と断言する。実際、東京の病院では人工関節しか選択肢が
なかったのだ。

 「私みたいに治るということを、もっとたくさんの人に伝えたい」。自分が踊ることで、ささ
やかだが新しい治療法の普及を後押しできれば、と願っている。

 ↑以上、産経新聞 この現場 第5部 再生医療の今 ③軟骨より引用。

 今日の西洋医学に見てみると、ある種「リフォーム屋」の様に、簡単に「出っ張ったら切
る」、「溜まったら抜く」、「取ってきて貼り付ける」などと言う様な「対処治療」的処置が余り
にも多いように見受けられます。

 その様子を見ていますと、私の分野において、例えば、身体のアライメントを整え、クラ
イアントさんに指導して上げれば「手術不要」なものがあったり、何故、そこを切ったり、ボ
ルトで固定するか「意味不明」な処置も多々あり、「手術成功、予後不良」と言うケースも
日常茶飯事です。

 そう言う観点から、春風堂では、少しでも、皆様ご自身で「現状回復」や「自己改善」
出来る事があれば、それをお手伝い出来る様頑張っております。

 しかしながら、事故やその他の理由で運悪く「手術」の必要な方もいらっしゃるのが
事実で、「その予後をどれだけ良い方向に持っていくか?」も課題となっております。

 その意味で、この記事にある越智先生の様な再生医療につき、その開発が一日も早く
出来れば良いな...とつくづく感じております。

 また、コチラの記事をご覧下さい↓。

iPS細胞作製から1年 山中教授「実用化を進めたい」

 京都大の山中伸弥教授が1日、記者会見し、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)
作製の発表から1年を振り返った。「患者のため、治療への実用化を進めたい」と語り
、国内外の研究機関と協力して研究を進める考えを強調した。

 山中教授は、iPS細胞研究が11月に先端医療開発特区(スーパー特区)に選ばれた
ことについて、「オールジャパン体制の基盤ができた。実用化に向け、国内外、産学問わ
ず協力していく」と語った。国際協力のため、カナダのトロント大と10月に協定を結び、
年明けには米国のハーバード大の研究者と会合を開くという。

 この1年の印象深い出来事として、難病の娘を持つ母親から「iPS細胞の報道を知り、
初めて娘に『10年くらいしたら治るかもしれない』と言えるようになった」と聞かされたエ
ピソードを紹介し、涙を見せる一幕も。「患者の声は影響がある。本当に励ましもいただ
いた」と話した。 asahi.com 2008年12月1日

 ↑以上、引用終わり。

 この報道を見て、私も貰い泣き致しました。どうか、一日も早く、一人でも多くの方が救
われる医療が出来ますことを心より切に祈っています。

 と同時に、春風堂ごときでも何か出来ることがある様、日々、精進致します。

(おまけ)

 今回、「解決志向アプローチとしてのセンタリング呼吸法」と言う勉強会を始める事に
致しました。 いずれ、それを一般向けのグループレッスンにしたいと考えております。
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by cute-qp | 2008-12-03 00:00 | 現代医療に想う