筋肉は「感覚系」?!

 唐突ですが...通常、解剖学などでは「筋肉」は「運動系(器官)」とされていますが、
春風堂の感じ方はそれとは少し違います。

 何故なら、筋肉は先ず「感覚系」であって、その上で「運動系」だと感じているから
です。

 一般的に、「力や運動を作り出す源」を私達は「筋肉」だと考えています。そして、
その大きさや強さを「腕力(筋力)」と感じています。

 しかし、実際は「重力」と「バランス←→アンバランスのベクトル」が力を作り出してい
ます。

 ならば、筋肉の役目は何か?と言いますと「力の方向性」や「力の時間軸」を調整す
る作用を担っていると考えています。

 例えば、手に水を入れたコップを持って立っているとします。

 この時、私達はどうやっても水の動きを「止める」事は出来ません...せいぜい、水面
を静かに「保つ」事が出来るに過ぎないと思います。

 この現象は私達自身の心身にも言える事で、例えば、私達は「じっと立てる」様に思い
ますが、「重力」や「外力(ストレス)」に対し、「弥次郎兵衛」の様に、常に微妙なバランス
を取りながら、その場に「留まっている」のが本当の所です。

 その事実は実際、「目を閉じて立ってみる」と良く分かります。

 ちなみに「目」は「感覚系」で「モノを見る」働きをしますが、「内耳」共々「姿勢の維持」
に関わっています。

 同様に、姿勢の保持には「触・圧覚」や「深部感覚(位置・運動感覚)」も関与しており
、「筋肉」はそれを感じ取る「センサー」や「サーモスタット」の様な機能があると言え、
それをして「運動系」である以前に「感覚系」でなくてはならない...と思う訳です。

 そこで、筋肉を「感覚系」として用いながら「神経訓練」を行っていく事により、大脳
の動きを支え、姿勢や運動の維持を受け持っている「小脳」に正しい運動をプログラミ
ングして行くことが出来ます。

 ちなみに、ロルフィングなどでは、「筋肉を包む「筋膜」は「運動や生活習慣」や「ストレ
ス」を記憶する」との説明がありました。

 この様な観点に立って、自分を取り巻く状況から日常生活を捉えてみますと、私達が
思ってきた「常識」が変わって来て、生活上のごく基礎的な所で「ボタンの掛け違え」が
起こっている事に気付きます。
b0159328_202188.jpg

              増永静人先生 著 スジとツボの健康法より

PS

 「重力を感じる」...って意外に難しいものですね。

 そう言えば、初めて「重力」を感じた時、私は、その場に立っていられない程の重みを
感じ、凄い衝撃を受けました。

 その追体験と申しますか...春風堂の現在の水泳のメニューの中に、「30分泳いだら
トイレ休憩」と言うのがあります(笑)。

 以前お話致しました様に、水の中ですから「重力・浮力」や「バランス」は感じ易いの
ですが、一度、水から出て、フルに「重力」を感じてみます。

 これが多少の疲れもあって、もの凄く重くて歩くのも結構辛いのです。

 ところが、「蹴のび」中心の練習の後、暫時、この時間を設け、「重力感覚」を持って
水に戻るとよりスムーズに「伸びる」感覚が増し、リラックスして泳げます。

(参考)
 「水の中で骨盤時計」
 「水の中の瞑想」
[PR]
by cute-qp | 2008-10-15 00:00