睡眠とメタボリックの関係

 先ずは、コチラをご覧下さい↓。

生活習慣病予防、個別指導の受診17%増 07年度

 全国32カ所の労災病院に併設された勤労者予防医療センターなどで2007年度
に生活習慣病予防の個別指導を受けた人は前年度比17%増の6万9418人にの
ぼったことが、独立行政法人「労働者健康福祉機構」(本部・川崎市)のまとめで27
日、分かった。受診の急増について同機構は「メタボリック症候群への関心が高まっ
たことが背景にある」と分析している。
 個別指導の内訳は、喫煙や飲酒、睡眠不足などの習慣の改善を促す「生活指導」
を受けた人が06年度比38%増の1万9922人。理学療法士が健康状態や体力に
見合った運動を指導する「運動指導」が同3%増の1万8256人、医師による栄養、
運動、生活など総合的な「保健指導」が同17%増の1万7815人など。

[2008年8月28日/日本経済新聞 朝刊]

 ↑以上、引用終わり。

 先ず、世間が「ご自身の健康や生活を見直す」傾向にあるのは非常に良い傾向
だなと思いました。
 但し!、あくまで「生活習慣の病」な訳ですから、特別な場合を除いて、「喫煙」
や「飲酒」等の為に医療費や保険料を割いている...と言う点には疑問が残ります。

 どこか「何でも救急車」の甘えのノリや「自分の健康は自分で守る」意志の希薄
さを感じずにはいられません。

 と辛口な事ばかり言っても仕方がありませんので、今日は、「睡眠とメタボリック」
の関係を「ホルモン」の観点からお話したいと思います。

 さて、最近のお話ですが、「食欲」や「エネルギー消費」を通して肥満を調べた結果
、「グレリン」と「レプチン」という2つのホルモンの存在と関係が明らかになって来まし
た。

 ここで「肥満」の原理をおさらいしますと、「身体にエネルギーを必要以上に摂取す
るか、逆にエネルギーの消費が少ない為、体脂肪が過剰に蓄積された状態」を指し
ます。

 そのエネルギーの出し入れに「食欲」が関係し、その「食欲」をこの2つのホルモン
調節していると言う訳です。

 「グレリン」はまだ発見されて10年も経たないホルモンで、しかも、「内分泌系」では
なく、「消化器系」の「胃」から空腹時や食前に分泌され、「食欲」をかき立てます。
 これが習慣として「1日3食」であれば「グレリン」は3回放出されますが、夜更かし
して、空腹を感じればそのたびに分泌される様になり、一日当たりの「食欲」を増やし
てしまいます。
 しかも、「グレリン」は人間の成長に関わる「成長ホルモン」も不必要に増加させる
ので「肥満」が加速する訳です。

 対して、「レプチン」は、脂肪細胞から分泌され、「摂食の抑制」や「エネルギー消費
を高める」働きがあり、この2つのホルモンは相反しながら、バランスを取って作用し
ています。
 しかし、「睡眠不足」になると、なぜか「レプチン」が利かなくなり、バランスがくずれて
しまうと言う現象があります。

 その原因は未だ不明ですが、少なくとも、身体に必要な平衡バランスを壊している
のは確かの様で、結果、「食欲が抑えられない」のみならなず、「エネルギーの消費
を高める」ことも出来なくなり、「グレリン」主体の「メタボな身体」になって行きます。

 では、どうすれば心地よい睡眠を得ながら「メタボ」を防げるのか?...春風堂なり
の考えをお話致します。

 ① 先ず、「夜食」は控え、「睡眠薬」や出来れば「寝酒」に頼らず、自然に眠る。
   その代わりに、眠りを促す、「トリプトファン(睡眠誘発物質)」が含まれた「温め
   た牛乳」の摂取や「ハーブティー」等をお薦め致します。

 ② 「ぬるめの風呂にゆっくりとつかる」とか、「半身浴」をして心身を温め、「副交感
   神経優位」状態に持っていく。

 ③ 寝る前に「激しい運動は控え」、「呼吸法」や「神経訓練法」、「ヨガ」などを用い
   全身の歪みや偏り疲労と取ってこれまた副交感神経優位状態に持っていく。

 非常に大まかで単純ですが、身近で効果的な方法として以上の3つを上げてみま
した。

 とにもかくにも!自律神経(交感神経と副交感神経)の様に、人間に様々なバラン
ス機能があるのだな...とつくづく感動します。

 それに「おんぶにだっこ」ではなく、上手く付き合えれば「生活習慣病」のみならず
、様々な愁訴や病気が予防出来るものと思います。

 (参考)
 「身体の声の聴く ~自律神経による治癒反応~」
 「神経訓練法としてのセンタリング呼吸法 」
 「もう1つの調整法 ~身体を温める~」
 「先ずは自分が変わる」
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by cute-qp | 2008-08-29 00:00