野口晴哉 「晴風抄」より ”整体とは”

 昨夜に引き続き、「晴風抄」から引用致しますが、今日は「整体とは」と題し、
「心身を整えること」を考えて行きたいと思います↓。

 整体とは姿勢を正すことだと言った人がいた。外から見ればそう見えるかもし
れないが、外から正された姿勢は、どんな形をしていても整体ではない。

                         ●

 姿勢の姿は形のことである。勢いは、その形のもとである。勢いの現われと
して形がある。
 整体というのは、形を正すことではなく、勢いを正すことである。勢いに拠ら
ない形は生きものの形ではない。

                         ●

 整体とは人間の体調の整った状態であり、整体操法とは体調の整った状態を保
つ技術である。その手段は人間の持つ、″気″の感応を活用することによる。

 気は意識以前、体以前の存在であり、強いて他の言葉で言えば、勢いである。
人間相互の勢いの交感が手段の主力である。勢いは集団では野次馬とか群集心
理とか、個人では勝ちに乗じるとか負け癖がつくとか、又流行とかいうことに現われ
るが、その現象以前の働きを使いこなすことによって整体の技術となる。

 勢いを誘導して活元運動をし、又愉気を行なう。体操以前、潜在意識以前の人間
の実体と言うべきであろう。

 勢いは速度と関係が深い。整体の技術は速度の加減と時間を使うことによって
、これを行なう。

 体調の整った日は、何事も快い。ゴルフをやっても疲れない、仕事の調子も具
合よく進められ、人に会ってもすらすら運ぶ。働いても疲れず、眠っても深く、覚
めても快い、これが乱れれば、目前の山紫水明も目に入らず、快い筈の音楽ま
でが鬱陶しい。

                         ●

 潜在体力を発揮するには、体の中に″勢い″をつくらねばならない。

 その勢いのおこりは、一人一人の感受性によって違う。名誉とか名分とかの
為なら勢いが出てくる人もいるが、他人に勝つ負けるとなると体中のカが働き出
す人もいる。しかし賭けると途端に強くなる人もいる。冒険とか新しいこととなると
夢中になる人もいる。怒ったり泣いたり感情と一緒になら行動できる人もいる。

 勢いを体の中におこす方法は従って一人一人違う。その違いを知らないと勢い
を喚びおこすことはできない。

 体力づくりのことが世に説かれているのに、体癖のことが誰の口にも上がらないと
いうのは人間を内側から見ることのできる人が少ない為であろう。
 しかし外からの知識だけでは人間のことはいつか突き当たる。体癖のことは人間
の外と内を繋ぐ着手の処と言えよう。

 ↑以上、引用終わり。

 私は性格と言うのでしょうか?どうしても未だ「愁訴」と戦ってしまう癖があります。

 そんな自分を制御・牽制する為に「身体の動き(勢い)を作る」事が非常に大切な
キーワードになっており、その「動きの交通整理」が自分のお仕事だと考えています。

 往々にして、「愁訴」は「身体の勢いが無くなった場所」か「勢いが有り余り過ぎて
停滞している場所」だと思っています。

 その様な場所と直接戦っても「身体の交通整理」が出来ないので、どの様にすれ
ば、全身がスムーズに動く様になるか?を丁度「詰め将棋」をやる気分で取り組ま
せて頂いています。

 そして、「詰め将棋」同様、先ずは、日々、自分自身に向かう所からその学びが
始まっています。

 (参考)
 「呼吸が変わる 姿勢が変わる 生き方が変わる」
 「夢の途中 08/07/27」

 今日も(おまけ)がございます。宜しければお付き合い下さい↓。
[PR]
by cute-qp | 2008-08-15 00:01