「ひとつの響き...その深さ」

 人生で初めて手にした楽器は、バイオリンでした。

 そして、音楽が好きになり、様々な演奏会にもあしげく顔を出しました。

 と・こ・ろ・が...40を過ぎ、浦川宜也先生の演奏にご縁を得て、

 初めて「バイオリンってこんな音が出るの!」と驚き・感動しました。

 以来、それを身近に聞かせて頂ける、貴重な機会を愉しみにしています。

 今回はその3回目の拝聴です。

 驚くべきは、その演奏・お身体・意識が毎回、劇的に変化されることです。

 人間ですから、体調や生活に波があります。

 プロとして、今日はコチラ、明日はコチラ、息つく暇もないハズです。

 その中、自分をキープするだけでも大変なはずなのに、

 どんどん次元を変えて行く先生にびっくりです。

 今回、先生はある種、瞑想状態、全身もリラックスされ、

 足底、丹田からのボーイングは一切、ブレがなく、

 私達が言う所の「立替」は外目に消え...微振動。

 体軸は非常に細く、正に弦の如くで、それが揺れる。

 それに従い、朗々と響くバイオリン。

 特に、低音が印象的でした。

 バッハですから時代的に「通奏低音」ですが、

 正確なピッチで低音は響き渡り、

 絶妙な間と和音で次々とメロディーが織り成されて行きます。

 そして、聞く我々の身体や空間、真剣にまで音は共鳴・浸透。
 (帰宅し、一晩、身体の芯に振動が残っていました)

 しかも、演目は要求の高いバッハの無伴奏(ソロ)...鳥肌でした。

 そして...それを「さりげなく見せる」プロとしての凄さ。

 そのベースに、あらゆる奏法・解釈を研究し、

 それを自分のものとされながら、

 常に、よりよいものを選択し続ける姿勢がありました。

 様々な表現をさらっと即座に弾き分け、語られるお姿に、 

 どれ程の稽古・研究があるのか垣間見る経験でした。

 先生には大変な時期もおありだったとお聞きしましたが、
 (そこにK野先生が関わられた訳ですが)

 「災い転じて福を為す」...

 外目にその過程をこれまで拝見して来て、

 フェルデンクライスやアレクサンダーとの共通点を感じます。

 今回のCDのライナーノーツの厚さよ...

 お師匠様や様々な目標、研究への想いの深さを感じます。

 27年前に出された、同内容のCDと聞き比べますと、

 よりリアルにそれを感じる事が出来ます。

 渾身の演奏の後、再三のアンコールに、

 今度は爽やかな曲を2曲演奏されました。

 低音の世界から、転じて音はキラキラ輝き、

 「音楽好き~~っ」て気持ちがとても良く伝わって来ました。

 70半ばにして、凄まじい勢いで変化される浦川先生との出会いは、

 本当にラッキーな転機となりました。
 (ポイントが変わり、新たな幹線に乗れた気がしました)

 生きてて良かった~って感じです。感謝!

 余談ですが...先生の仰る「ゲマトリア」は「カバラ」に通じる気がします。

 古来、天文・数学・音楽は「宇宙(神)」を知る為のものでした。

 先生の音楽の世界観も、そこまで広がっている気がしています。

 でないとあの音に、響きにならない。

 ともかく!...関心のある方は、私の百言より、

 浦川先生の新譜を「自腹で買って」お聞きになるか、

 「足を運んで」演奏会に行ってみて下さい。

 自分が経験したことしか、自分のものになりませんから...。

 ちなみに...

 先生のトーク&コンサートはご自身の研究レクチャーの意味もあり、

 毎回、生徒さんもかなりいらっしゃいます。

 しかし、ひたすら楽譜を追い、

 先生の演奏や響きを全身全霊感じている様子がありません。

 響かせど、響かず...反省させられる風景です。

 追記

 CDを全てパソコンに落とし、びっくりしました。

 安モノのパソコン内蔵スピーカーからもの凄い響きが出て来たからです。

 直ぐ、BauXar(ボザール)のスピーカーで確かめました。
 (BauXar marty 101 での再生) 

 その場で弾いて頂いている様な、臨場感が凄いです。

 タイムドメイン方式は低音が弱い部分がありますが、

 このCDには関係ございません。

 ちなみに、このスピーカーは安価で高品質なのでお勧め致します。
 (余裕があれば、BauXar Jupity301 をどうぞ)

 (参考)
  「音浴」  

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2016-10-24 00:00