「アブラッソを感じて」

 アルゼンチンタンゴを学んで1年3カ月が経ちました。

 元々、大好きなダンスでいつかやってみたいと思っていましたが、

 自宅で自営業すると世間が狭くなるのでそれを避けたく、

 それ以上に、出会った時に観たものがもの凄く、縁あって学ぶこととなりました。

 まあ、びっくりで...先ず、先生の姿勢が合気そのものだったこと。

 動きが全て「体内操作」で外に観えず、それで、地味に淡々と踊っておられること。

 しかも、「密着状態」で、ず~~~っと「体内操作」で「付け続けて」おられること。

 感嘆、あ然でした。

 そして、学んでみて半年間...まぁ何が何だかさっぱり分かりませんでした。

 他にダンスも経験していましたし、歩法ならと思ったんですが、見事に大破(笑)。

 結果として、それが良かったのですね...後に歩法に目が開ける切っ掛けでした。

 まず、「芯」を取って歩けない事に気付きました。

 中途半端な「重心移動」や「脱力」では「芯の感覚」を感じることすら出来ませんでした。

 「芯」が取れないので、「立替」や「付ける」、「吸い込む」なんて到底無理。

 更に、自分の「芯」すらまともに取れないのに、女性に全部委ねられ、

 その「芯」や「重心移動」、「一歩のベクトル」、「立替」を任せられる始末。

 なので、プロでも「手でリード」し、派手さで誤魔化す方が多い傾向にあります。

 とにかく、全く刃が立たないので、こりゃダメかも!?って思いました(笑)。

 幸い、先生や周囲に恵まれ、辞められない理由も出来、今に至ります。

 そして、お陰さまで、最近、ようやく「付けて歩く」ことが出来る様になりました。

 「そう!それが一番大切なもの」...そう言った頂けた時は嬉しかった。

 「付けて踊れる」とその「一体感」が非常に気持ち良い。

 前後左右、途切れる事なく、互いの芯が1つになり、

 そこに力やバランス、気持ち、音楽が乗っかると、

 プラスの形で物凄い勢いやバランス、心境が絶妙な形で出現する。

 その為、物理的にも感情的にも、あらゆるものをありのまま受け入れ感じ、対応し、

 リーダーとしては、そこに主体性と客観性、センタリングを兼ねる。

 「二度と忘れられない感覚・経験」で、「武道」や「治療」の行き着く所でもありそうです。

 多分、人生も。

 「アブラッソ(抱擁・愛情)」こそタンゴと言われますが、その意味に触れた気がします。

 以来、日常やお仕事、周囲が嬉しく激変しているのに驚いている所です。

 あくまで、私の個性と嗜好ですが...これは「武道」だけでは気付けませんでした。

 勿論、柔術系の相対稽古や剣でも、気付けば、十分その練習が出来ます。

 ただ、「当てる(戦う)」から「付ける」意識やその稽古に意識変換するのが難しい。

 なので、ダンス(ソロでなく、ペアダンス)は学ばなくて結構ですので、

 これを「治療」や「ボディーワーク」として取り組み、「意識変換」するのが有効です。

 剣を持った時、「はい、いつでもど~ぞ~」と思い、その様にちょこんと居られる。

 それが、結果として、凄く「楽」で「強い」のだ、今は感じます。

 「無形」と「アブラッソ」って実は同じなのかも。

 K野先生がよく仰る、「高座に上がるだけで笑いが取れる落語」ってのもそこかな?

 そばにいるだけで、治る治療ってのもあるかも?(笑)

 そう言えば、「当てる」から「付ける」に意識が変わってから、

 「手ごたえ」よりも、体内に行き来する力や意識、重力などが、

 どれだけ「滞りなく流れ、より良いバランスにあるか?」なんて意識になっている様で...。

 正しいか?不明ですが、体内に流れが出来ることで随分と心地良く過ごせています。
 

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2015-02-26 00:00 | バランス運動療法・調整法