「合気の心身研究会 2015/2/22」

 昨夜のお稽古(「勁道に嶺あり、谷あり」)や皆さんのご質問をかんがみ、

 今日は実演中心に「内功系武術の稽古」から研究してみることにしました。

 内功系武術として有名なものに「太極拳」・「形意拳」・「八卦掌」などがあり、

 これらを俯瞰してみると「自己観察」と「感じる稽古」が主体・主眼となっていて、

 これを拠り所として「身体作り」から始めている気がしています。

 ところが、この「感じる稽古」や「外功」との発想や原理との違いに気付くのが難しく、

 感じ・気付きながら、それを実現できる「身体を作る」為、

 「積み重ね」と「時間が掛る(10年単位などと言われる)」様に思います。

 今日は「站椿的」・「試力・歩法的」・「推手的」アプローチからお話を勧めました。

 あくまで「」で、何となくそんな順番になりました。

 「站椿」は思考と外的動作を止め、自分の中を行き来する力や重力、

 意識や精神バランスを「止観」する稽古だと思っています。

 瞑目し、心静かに深く呼吸しながら、自分が立ち・呼吸するバランスなどを、

 ありのまま、内から見つめて行きます。

 そして、呼吸を通じ、意識するポイントやポジショニング、バランスを微妙に変化させ、

 自分の内からどんな変化が起きるか刻々と感じ、観察することで稽古は進みます。

 とは言え、いきなりも難しい部分もあるので、

 相対稽古として補助者がつき、その稽古を観察(診察)しながら、

 どんな負荷や意識、ポジショニングを与えると「呼吸」を誘導できるか?

 補助者が呼吸や身体の繋がり、脳幹へのアプローチを上手く導けると、

 身体が変化し、相手が身体の変化を自白して頂けることに気付いて頂けたと思います。

 ほとんど、膝から下肢の調整や肘・肩・頸の調整でしたね。

 内心、「バランス運動療法」や「神経訓練」を再確認していました。

 「試力」はその名の通り、内の動きを外へ伝えてみる事です。

 ところが、その際の設定条件を意識するあまり、中身のない「形態模写」になりがちです。

 そこで、ここでも相対稽古を通じ、「当てる」と「付ける」、

 「直流」と「交流主体」などの差を検証しつつ行いました。

 唐突ですが、工場などで製品の加工・切断する際、

 硬い鋼材で作った、鋭利な刃物を持つ機械の使用が一般的です(外功的)が、

 水や光の密度や流量で精密に加工出来る技術も増えて来ました。

 例えば、この様な原理の差に気付き、稽古の意識や工夫として頂ければと思いました。

 「推手」は「付けて交流」です。

 しかしながら、いつの間にか「戦い」になってしまいます。

 そこで相手との繋がりを「最低保障」し、「呼吸」を通じ、

 身の内を行き来する意識と力で相手の芯とやり取りする稽古として行いました。

 「相手を打破するのではなく、芯を繋げ、バランスを変えれば相手は動く」

 そこに気付き、身体と発想を広げられればと思います。

 組んで頂く組と各位の課題によってご指摘した部分や稽古内容は異なり、

 余談・脱線も多く、今日は次々色々やったなと言う感じです。

 今年に入って、自分の学んだものを全て一から検証している訳ですが、

 「そう言うことだったのか」...と内心、感嘆する日々です。

 来月も頑張りたいと思います。


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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2015-02-23 00:00