「勁道に嶺あり、谷あり」

 今日は予告通り(「付ける歩法 付ける剣術」)、剣による「一打三足」を行いました。

 ・ 「体内の力、意識の通り道(勁道)」と「反作用」の関係。

 ・ 「直流」でなく、「交流する心と体」

 ・ 「当てる(作用主体)」と「付ける」の違い。

 ・ 「付ける太刀」は「付ける身体と歩法」がベース。

 ・ 「勁道」を保障する「薄筋」・「振袖」・「項筋」・「眼筋」の確認。

 ・ 身の内に剣が潜む。

   「躰中剣(念流兵法心得)より ⇓

   「当流に躰中剣と云うあり。(中略)上中下段の構え躰中より太刀の生えたる様に構へ
    る事第一なり。譬えは木の枝の如く構ふべし。」

   「当流には脱けと云う業あり。その業は七分三分と知るべし。敵七分打出す処へ我三
    分なる躰中剣の正直にて、敵の太刀の右方へ進めば自然に脱けることを得」

   「譬(たと)えて剣術は蕎麦種の如し。我躰三角なれば、自然に遁(まも)るるなり」

   「」 ⇒ 「真空」 ⇒ 「赫機(のび)」(天真伝兵法)より ⇓

   具体的には練丹の法によって丹田(腹)に充満させた気を、下腹部から鞠のように膨
   らませて巨大な球形(真空)を作り、敵をその中に包み込んで身の自由を奪い、目や
   耳など五感の働きに頼らず、丹田の力で外界の動きを察知し、剣の切っ先からほと
   ばしるエネルギー(赫機)で刺し貫く。

 ・ 「付ける」為の「勁道」と「嶺谷」の関係。

   太刀筋は全て「青岸」の変化や転化。

   「嶺・谷」を明確に意識。
   「西江水」⇔「嶺・谷」
   (新陰流兵法転会渡辺忠成師範と新陰流剣術本伝極意“付ける拍子”)より ⇓

   「常に技(剣筋)は嶺から谷へ通します。谷というのは当てる箇所、そこへ結ぶ最適な
   『嶺』を自分で想定するのです。小手を打つという動作でも、小手だけを狙うのではな
   く肩や首筋を通して斬る。また嶺はなにも相手の身体箇所に限らず、長身の相手や
   高い位置を狙うときは頭上に想定することもあります。
   これは体術的に使ったときでもすべて同じです。小手だけをいくら抑えよう、動かそう
   としてもなかなか崩れるものではありません。実際、想定した嶺を打たなくとも、首筋
   などに想定した嶺から谷(手首)へ通す意識があることで相手は崩れます。嶺から谷
   へいかに通すか、それが技を練るということであり、新陰流の極意でもある『転(まろ
   ばし)』に通じるのです。」

   「伺う」⇒「合掌」⇒「米糊付け(念流兵法心得)」より ⇓

   「敵を連れ込み負かす事を、俗に米糊付けと他の人云ふ」

   「敵の太刀より我が太刀、速からず遅からず、張り抜き茶筒の蓋をする如く、少しも障
    りなく這入るが如し」

   「速ければ敵に見つけられるべし。遅ければ敵、穴にあまり入る所なし。故に遅速の
    間をよく考え、修業あるべし」

   「敵を打つ間と言ふは、敵我を打たんと思ふ念の起こる時か、敵の氣絶え間か、敵引
    く所か、追い込む所か、先此の四箇所なるべし。」

   などを主眼としました。

 「持たれる」・「持つ」・「剣を持つ」...その途端、意識と体が「当てるモード」になります。

 そこで、少し負荷を掛け、剣を振らず、活歩で「相対稽古」をして頂きました。

 そこから「当てるモード」に繋がる「結果(目的)を出す(達成する)」のではなく、

 「自らに付け(感じ・観察)」、今後、自主的にどう対策するか?

 「テーマ」に沿った「問題点の洗い出し」と「落ち穂拾い」が目的です。

 次週はお休みですので、3月は少し動的に、

 「当たる」と「付ける」の差から検証してみようと思っています。

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2015-02-22 01:00