「総合武術は多面的アプローチ」

 杖を通し、股関節の使い方や重心移動を練っていると

 自然と歩法へ意識が向き、イメージが膨らんで来ます。

 歩法に「五行拳」があるので、久々に「五行槍」を稽古。

 なかなか扱えなかった槍ですが、股関節と肚で描くベクトルを意識し、

 身体で振ることで、要求される「勁道」を認識し、扱える様になって来ました。

 すると、どの様に「下半身を使う」、「重心移動をする」、「歩法する」なども見え始め、

 とても「五行拳」の本質が分かり易いです。

 ならば!と思い「心意棍」をやってみたんですが、そこにも「身法」があって

 心意拳や形意拳の身体遣いがとても分かり易く、拳だけを練る限界を感じました。

 そもそも身法の出所が「武器」なので当然と言えば当然かもしれません。

 これは「無形」や「無刀」が刀の身法の上にあったり、

 「合気が剣から生まれた」と言われる由縁と同様・同根であると感じます。

 実は、中国武術を学んでいた時、常に言われたのは、

 「拳術」・「器術(武器)」・「気功(養生)」を総合的に学ばないと本質は掴めないこと。

 中国武術は総合武術...今にして、それを実感しています。

 しかし、日本武術も、昔は武芸十八般に活殺術と同じ取り組みや思想がありました。

 ともに「実用」としての「必要」があった様ですが、

 それが人間や身体を「多面的」にみる取り組みになっていたと私は感じています。

 それあっての「長短一味」・「万法帰一」であろうと。

 ところが、どう言う訳か?日本武術は総合的から単科的になって行きます。

 何故なのか?...平和な時期が長く、外からの侵略が少ない歴史だからでしょうか?

 柔術などでは、居合や東洋医学の並習が行われた様ですが、

 柔道と言うスポーツになって、中身が形骸化して行った感があります。

 一方、中国武術も政治や競技の影響でスポーツ化し、

 総じて、身法を「ルール」が支配し、形骸化を産む現象の様に思えます。

 もとい...道具を扱い、これを稽古・工夫することは自分の世界を広げます。

 「長短一味」や「万法帰一」に少しでも至りたいのですが、

 まだ、股関節に連動し、各チャクラや関節の時計盤を上手く扱えない部分が多いです。

 それらが自由かつ精密に動き・連動しないと正確な焦点にベクトルを合わせられません。

 心や意識の焦点・ベクトルも鈍ります。

 そこをクローズアップしていく練習法を考えます。

 えらく時間が掛りましたが、故S老師やK野先生から凄いこと学んでいたんだなあ。

 その有り難さを感じながら、稽古しています。

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 (参考)

  「スペース斜取る」
  (ベクトルを構成する「対角線」の重要性や十字勁、立替、
   それに伴う身法・歩法を解説しました)

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-12-12 00:00 | バランス運動療法・調整法