「バランスの智恵」

 「バランス感覚・運動」の本質を感じる大きな切っ掛けのひとつが、

 「独りよがり」を無くすと言う点でした。

 相対稽古や道具を使う稽古において大切な事柄は、

 「相手」や「道具」と自分が「相対関係」にあると言うこと。

 「相対」と書いてあるから当然...でも、これを意識し、動き続けることは難しい。

 更に「競技」や「公演」、「ルール」などが入ると目的が全くすり替ってしまいます。

 そこで、私なりに「相手都合=釣り合い」と読み替えることから始めました。

 自分の「重心移動」や「呼吸の間」で相手と繋がり、バランスを取る訳ですが、

 それは「相手(道具)とのバランスの都合(次第)だよ~」…と常に心に留めておく。

 すると「釣り合い」とか「重力」を「感覚」として捉えることが出来る様になります。

 その際、邪魔になるのが、自分の「考え」、そして「感情」

 例えば、手の平の上に「箒(ほうき)の柄」を載せてバランスさせる時に…

 「箒のバランスはこうでなくてはならない」と考えたり、

 「上手く箒のバランスを取れないと格好が悪い(恥ずかしい)」と感じる…ことは無意味。

 しかし、「無意識に」そう考え、感じている自分に気付くのは結構難しい。

 重力感覚について早くから感じていたのに、そこが一番の障壁でした。

 今も難しいことに変わりはないのですが、稽古は根本から変わりました。

 「和して同ぜず」...やっと「合気」のお稽古になったのかもしれません。


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 今は何となく分かりますが(笑)...「素直に」とか「考えるな」と言われても、

 元々「考える性質」で、その真意をどう捉えれば良いか全く分かりませんでした。

 さっと「無心」になられる方からすると、私の言動はさぞどん臭く、不可解で、

 そう指摘して下さるしかなかったのだと思います。

 一方、私が「感情に振りまわされる」方に対処した時、

 「まずは、落ち着いてゆっくり」と言うと、

 「落ち着いています!」と激怒されました(笑)。

 心の癖(アンバランス)は身体の癖以上に気付くのが難しそうです。

 私の場合、そこに「バランス感覚・運動」を介在させる事で心と体の癖に気付き易くなり、

 少しずつ、修正・バランス(センタリング)させる事を学びました。

 暫時、「考える」ことや「感情」を横に置き(止観)、身体や心を動かしながら、

 自分の中に起こる心身のバランスを感じる所からの自己観察です。


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 ちょっとコチラをご覧下さい ⇓

       直観
        ⇑
   思考 ⇦⇨  感情
        ⇓
       感覚

 理論ではなく、個人的な捉え方ですが、

 「箒の例え」に気付き、この4つがモビールの様に釣り合っているのを感じました。

 「直観と感覚」と「思考と感情」が相対関係にあり、更に、その2つがバランスしています。

 例えば、私の心の働きは横の「思考と感情」が中心で、

 縦の「直観と感覚」より強過ぎたり、横自体がアンバランスだった気がします。

 じやあ、この横を治め、縦中心にバランスさせるのが良さそうだと感じました。

 この切り替えのポイントは、やはり「相手都合(釣り合い)」でした。

 「迎合」と言う意味ではありません。それは「アンバランス」。

 何がしか知識や思い入れがあると、それを「直観や感覚」と区別するのは難しい。

 そこで、「和して同ぜず」…自分のバランスを相手との関係の中に刻々と感じるです。

 だから、「無形」なのだな…と感じました。


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 昨夜のK野先生の記事「合気理論の普遍性と発展性」を受け、想い出すこと...

 合気を学んで3年程経った時、ふと感じたことで、

 縁あった流派の特徴やその始祖の歩みと共通性でした。
 (上泉信綱・柳生宗厳・武田惣角・アレクサンダー・フェルデンクライス・内家拳など)

 総じて、時代の変革期にあり、大きな挫折を経て、その後の人生を昇華されます。

 彼らが生きた時代や国・文化は違え、その生き様や活動は共通していました。

 多分、私が心身共に強ければ、そこに縁がなかったと思います。

 何となく引き寄せられた世界でしたが、その共通性にびっくりしました。

 更に、四十を過ぎて体力がなくなり、自分の分も知り

 彼らの発想や生き方をより身近に、実感して感じる様になりました。

 「知るや人、川の流れを打てばとて 水に跡あるものならなくに」

 今、この歌がとても響きます。

 よって人や時代により、様々な「合気の姿」があって良いと思っています。

 「治療」でも「水泳」でも「料理」でも、「合気の人」がやれば「即合気」

 優れた先人の様に、それで自他の人生が輝くならとても素晴らしい!

 そこで「武道」を大切にしつつも、合気の「治療」と「ボディーワーク」を軸に、

 「合気の心身」を身に付けることを目的とした研究会を行っています。
 「合気の心身研究会 2014/9/28」
 「合気の心身研究会 2014/10/26」

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-11-08 00:00 | バランス運動療法・調整法