「自己改善とバランス感覚」

 昨夜の記事(「バランス感覚を育てる」)を受け、ご質問がありましたのでお答えします。

 ご質問は「正しい姿勢をするのが”辛い”とか”難しい”」と言う内容です。

 そこで、「何故、難しい・辛い」と「感じたり、思ってしまうのか?」

 運動神経と感覚神経の関係と「バランス感覚」から思う所を述べたいと思います。

 大きく、3つの原因がある様に感じています。

 ① 「正しいと思う姿勢や行動」に無理や勘違いがある    

   80歳過ぎのある男性患者さんの思う「正しい姿勢」は、軍隊式「気を付け」でした。

   腰は反りかえり、関節と言う関節を全部突っ張るもので、

   それを「正しい」と学んだのだそうです。

   そして、この姿勢を「辛い・しんどい」と思うのは「軟弱」だと言われ、

   でも、年齢的にその姿勢を辛いと仰いました。

   関節は力の方向を変えたり、吸収する「交差点」の様な場所です。

   ここを突っ張ってしまうと、たちまち、身体は「交通渋滞(固まり)」を起こします。

   せっかく、全身のバランスを改善し、身体の交通整理をしようと思っているのに、

   意図せず「アンバランス」を促進してしまっていたのです。

   ですから、身体をバランスよくスムーズに使える姿勢であることが大切で、

   それを意識して頂けるよう心掛けています。

 ② 従来の悪習慣が「不安」を誘う

   近眼の患者さんに良く見られるのは、

   「手前を良く見たい」と言う無意識まで習慣化した欲求です。

   結果、頭や顎の位置が前へ出て、「猫背」になったりします。

   そして、これを「正しい位置」にご指導すると、

   もの凄く「上目遣い」や「視野が狭く」、「不安」に感じると仰います。

   実は、「被写界深度」と「視覚の立体感」が回復し、「視力矯正」にも繋がるのですが、

   「脳」は記憶する習慣と異なるものに「不安」を感じ、

   従来や現状へと強力に引き戻そうとします。

   しかし「不安」な感覚が「自分の常識を見直す機会」だと感じています。

   「現状の考えや行動」の中に改善の切っ掛けはありません。

   この「不安」は初めて自転車に乗る時の「不安定」さや「不安感」に似ていて、

   自転車に乗る経験や工夫を繰り返し、

   「バランス感」を身に付ける中で次第に克服されて行きます。

   これと同様「ふらふら」する心や身体をバランスさせて行きましょう。

   私達の脳には、「私ナビゲーションシステム」があり、

   それは、私達自身が長年かかって書いて来た身体の地図と言えます。

   従って、誤った部分に気付けば書き換えることが出来ます。

   初めてやることや行く道は「不安」ですが、「わくわく」もします。

   「不安(不安定さ)」に「バランス感覚」を加え、「安定(安心感)」して頂ける様、

   その気付きと書き換えのヒントを差し上げられる様工夫しています。

 ③ 使われていなかった部位を使う一過性・一時的な辛さ

   ある猫背気味の患者様のお聞きすると、

   上半身を洋服の「ウェストライン」の位置だと思われていました。

   そこで「ソケイ部」より上が「上半身」ですよとお伝えし、施術したのですが、

   習慣が変わる過程でもあり、

   使えていなかった腰を伸ばし辛い状況でした。

   使っていなかった部位は脳が感覚的にも運動的にも意識していなかった場所です。

   当然、感覚が鈍く、筋肉も弱ったり固まったりしています。

   身体の中にバランスに参加できない所が多い程、アンバランス要因は増えます。

   そこで、全ての施術におい、患者さんにもご協力・ご参加頂きながら、

   意識出来ない所を意識し、使える(バランス出来る)様に心掛けています。

   ⇑ 以上、大別して3つある様に感じています。

   個々人の状況や個人差によりその期間や度合いに差はあると思いますが、

   施術や運動処方を通じ、そこに良いバランスやヒントを加えられる様努力しています。


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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-14 00:00 | バランス運動療法・調整法