「バランス感覚を育てる」

 「相対的なバランスの中に”焦点(中心・軸)”が現れる」

 それを自分の身体の中に感じることを愉しんでいます。

 頭の向かう方向を上手く「前へ上へ」と導き、

 それが尾骨(仙骨)とバランスする様な焦点を見つけると、身体に「芯」が現れます。

 その状態でゆっくりと呼吸や重心移動に合わせ、

 身体を上下前後左右、バランスさせながら体操や操刀すると、

 あたかも自分が「凧」や「帆船」になった様に気がします。

 この「帆」や「凧」は、風を受け、風に従い、「自転」・「公転」しながらバランスを変え、

 刻々と身体の焦点を変えて行きます。

 新陰流 影目録の一説に以下の様なものがあります ⇓ 

 懸待表裏は一隅を守らず

 敵に随って転変して一重の手段を施す事恰(あたか)も

 風を見て帆を使い兎を見て鷹を放つが如し

 懸をもって懸と為し待をもって待と為すは常の事なり

 懸懸に非ず待待に非ず

 懸は意待に在り待は意懸に在り             ← 以上

 私達の身近な感覚に「五感」がありますが、

 それに合わせ、今、この「バランス感覚」を大切に思います。
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 私達の神経を大別しますと自律神経の他、

 運動神経(体や内臓の筋肉の動きを指令するために信号を伝える神経)と

 感覚神経(体や内臓の感覚の動きを送信するために信号を伝える神経)があります。

 この「運動神経」と「感覚神経」はそれぞれ別建て構造になっているので、

 「自分の感じる痛み」と「悪習慣」の関わりに気づき難いのです。

 例えば、「猫背が楽な姿勢だと思う習慣(運動)」⇔「背中の痛み・肩コリ(感覚)」など。

 この2つの神経を繋ぐ感覚が「バランス感覚」だと思うのです。

 痛みを引き起こしている身体のバランスを感じながら(感覚)、

 それを自分の行動や意識の活動・習慣(運動)にフィードバックし、

 これを良き方向へ改善(センタリング)して行けるのです。


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 先月、今月は肩の調子が良くない患者さんが多くおみえでした。

 なぜそうなるのか?ずっと観察していた所、

 西洋医学で言う「肩甲上腕リズム」を崩して動いておられる方が殆どでした。

 そこで、施術を通じ、「上腕」と「肩甲骨」の動き方とバランスをご指導した所、

 その後、不調が改善された方が多くおられました。

 学校で習う、この「肩甲上腕リズム」ですが、

 運動を解説するゆえに、動く角度や比率の説明に終始するだけで良く分からず、

 「動画説明」も沢山見ましたが、イマイチしっくり来ませんでした。

 私がこの運動のバランス関係を「体感」として気づいたのは「剣術」です。

 その様子と関連するものが「振袖」や「肩肘」、「0ポジション」などと思います。

 ただ、名称どうこうより、そのバランスをどう感じて動くか?です。

 昨夜の観照塾を見ていて、第四日曜日にこれをやらねばと思いました。


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 虫眼鏡の焦点を上手く使うとモノが良く見えたり、火を起こせます。

 パラボラアンテナもしかり。

 同じ様に、「労宮」を五指と上手くバランスさせ、フォーカスが合うと

 「労宮」から「眉間」や「肚」へ向かい、鏡に映る様に情報が流れ込みます。

 同時に、腕は伸張し、それが頸や足元にまで至ります。

 各部位により、機能や特性は異なりますが、

 身体のバランスと焦点の関係を探求するのが面白いです。 
 

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 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-10-13 00:00