「呼吸と精神」

 日曜の研究会は「体操」について取り上げてみようと思います。

 年間スケジュールの各メニューの節目に、

 自分なりに取り組んだ「纏め」をする様にしています。

 勿論「原作者」の意図を全てくみ取れる訳はありません。

 しかし、出来うる限りその「ストーリー」や「意図」を斟酌し、

 今の自分に出来うる解釈で纏めておきたいと思っています。

 演劇の「演出家」やオーケストラの「指揮者」の多くは、

 何がしかの「こだわりの原作」があり、

 これを何年も掛かって「解釈」、「工夫」されています。

 「どこまで原作を追求できるか?」

 「それによって自分を高められるか?」

 そこに多分「魅力」や「意味」があり、

 「自分の作品」に生きるものがあるのだと感じています。


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 先日、長堀教室で「香と姿勢、呼吸」を体験させて頂き、

 香の「焚き番」をさせて頂きました。

 とは言え、その知識も経験も全くございませんので、

 互助会で頂きました「電子香炉(「香気療養」)」を使わせて頂きました。

 ただ、不思議なことに

 様々な香を焚き、自分の呼吸と姿勢、精神が身の内から整い、

 場の雰囲気が出来上がって来ると、

 直観的に、

 「どの香木片をどう配置すれば良さそうか?」

 「この香木ならどの位の温度が適当なのか?」

 「(皆さんにお廻しする内に)どの辺で香りが変化するのか?」

 「皆さんの体調変化や精神状態はどうなのか?」

 「その為に、火加減をどうするか?」 など

 その捉え方の正しさはさておき、

 それとなく察知し、気配り出来るのが印象的でした。

 多分、この「精神状態」が大切なのだと思います。

 お陰さまで「身の内から呼吸する」ことを「感覚的」に体験し、

 そこから生まれる、貴重な精神状態に触れさせて頂きました。

 身が整えば、「直観」が働くとは本当です。

 特に「感じる力」と「想像力」が沸いてくる気がします。

 「感応力(観音力)」でしょうか?

 凄い体験が出来たと思います。

 これは私にとって大きな事だったと思います。

 そして、香道にて本物の灰や炭を使い、

 様々な種類の香木を焚くとなると、

 誠に繊細な感性や経験、技術が必要なのだと推察出来ました。

 恐れ入りました。

 
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 体験した感覚や直観を説明出来ませんが、

 「嗅覚」について少しお話いたします。

 「視覚」や「聴覚」などが視床や大脳皮質を経て大脳辺縁系へ達するのに対し、

 「嗅覚」は嗅神経から直接、大脳辺縁系へ入ります。

 よって「嗅覚」は五感の内、最も原始的・本能的な感覚と言われ、

 ダイレクトに感情や本能を支配する脳に作用します。

 また、感覚信号は大脳辺縁系から視床下部、下垂体へと伝わります。

 視床下部は「自律神経」の最高中枢と呼ばれ、

 生命活動に欠かすことのできない体温や水分、血圧、睡眠、

 消化や呼吸など様々な働きの調整を行っています。

 更に、視床下部は下垂体とも密接な連携をとり、

 各ホルモンの分泌量や時期をコントロールし、

 各臓器に働きかけて生命維持の安定に大きな役割を果たしています。

 香りが「治療」や「癒し」になるのも納得できますね。


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 (参考)
  「健香呼吸法」
  「あくびの稽古と観音力」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-04-22 00:00