「私の真(武)・善(医)・美(舞)」

 剣に取り組むに当たり、

 去年からの「歩法」の稽古がかなり効いている気がします。 

 丁度、10月からアルゼンチンタンゴを始めたこともあり、

 なかなか取っ付き難かった「歩法」の大研究がスタート。

 「最低、この程度位は出来るでしょ」...そう思った部分の崩壊から始まり、

 「ただ、歩く」ことに毎回、数時間を掛け、 

 「観照塾」の「歩法・剣メニュー」の枠を超え、

 かなりの数の個人メニューが産まれました。

 その過程で、様々なことに気付き、体現出来る様になったことも多く、 

 それに応じて、メニューは常時、更新され、進化しています。


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 タンゴでほとんどの女性が仰るのが「歩くだけで愉しい(心地良い)」と言うこと。

 当初、初心者の私にはそれが良く分かりませんでした。

 間が持ちませんし、そもそも「3分×3回歩くだけで何が愉しいの?」と。

 実際、ほとんどの男性、プロでも「ステップ(足形)」に終始します。

 でも、ショーでもない限り、女性はそんなことを望んでおられず、

 「アブラッソ(抱擁:繋がり)」

 「曲想表現」

 「カミナータ(歩法)」 と仰います。

 「女性と男性の嗜好の差かな?」と思っていました。

 ところが「歩法」に取り組み続けたある日、気付きました。

 「これは面白い、凄いって」

 的確な「重心移動」や「芯出し」、「立替」が出来て来ると、

 「足底」から全身に「音楽」と「女性の状況」が溢れんばかりに入って来ます。

 すると「外見上、ただ歩くだけ」で、

 「体内操作・内面的には凄く豊かな表現」になり、

 「意識」は内外に冴えわたる。

 所詮、「足形」はその延長線上だと気付きました。

 以後、日常の歩きがそのまま稽古や愉しみになりました。


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 私は「武術(体術+剣術)」・「医術(自己管理・施術)」・「舞踊(踏):ソロ・ペア」

 この3つが兼ね合う事を理想としています。

 「武」と「医」は良いとして、なぜ「舞」?

 実際、その関係・ご縁は深く、

 世界には「ダンス」の中に「武術」を隠し伝承して来たものや、

 「舞」を武術の「型」にしたものなどがあります。

 また、古今東西、多くの武術家が舞の名手であったり、

 舞の名手が武術の印可を得ている場合も多いのです。

 更に、マクロな視点で観ると、

 この3つは各宗教での「神事」や「人間の精神性」へと繋がります。

 私の中での「真(武)」・「善(医)」・「美(舞)」と言う事なのかもしれません。

 うまく説明出来ませんが、そこに拘っています。


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 その意味で、私の意識する人物に「金春七郎」がいます。

 その昔、新陰流の柳生石舟斎と金春流の金春七郎は、

 それぞれの流儀における奥儀の「西江水」と「一足一見」を交換教授し、

 それぞれの流儀を深め、完成させたと言われています

 この「一足一見」とは何なのか?...良くわかってはいません。

 が、何となく今回は感じるものがあります。


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 ちなみに、縁あって、たまたま学んだ「仕舞」も「タンゴ」も「歩行の芸術」と呼ばれます。

 究極は同じなのだと感じました。

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 「歩法」はなかなかに取っ付き難いです。

 しかし、間違いなく「歩法」のベースなしで「剣術」は観えて来ません。

 それがなかなか周囲に伝わりません。

 自分も長い間、悪戦苦闘した訳ですから当然かもしれません。

 教える方からしても一番教え難い様に思います。

 なので、教え方や切り口も考えて練習して来ました。

 仕事柄、患者さんの足を意識するからです。

 とても勉強になりました。


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 (参考)
  「柔術整復の復興」
  「歩行の芸術 ~先ず、足元から~」
  「最大公約数」・「最小公倍数」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-04-01 00:00 | バランス運動療法・調整法