「躰中剣」

 身勢について模索していた時期、偶然、目にした伝書があります。

 「念流兵法心得」です。

 「念流」は、新陰流流祖も学んだ流派で、

 「一刀流極意」にある「即意付・続飯付」で有名な事もあり、調べていました。

 そこで「躰中剣」と言う教えに出逢いました。

 伝書曰く ⇓

  「当流に躰中剣と云うあり。(中略)上中下段の構え躰中より太刀の生えたる様に構へ
 る事第一なり。譬えは木の枝の如く構ふべし。」   

 成る程と思いました。

 また、「譬(たと)えて剣術は蕎麦種の如し。我躰三角なれば、自然に遁(まも)るるなり」

 ともあり「身勢」・「相架」を習得して行く為の参考になりました。

 また、「即意付・続飯付」関連については、

  「敵を連れ込み負かす事を、俗に米糊付けと他の人云ふ」

  「敵の太刀より我が太刀、速からず遅からず、張り抜き茶筒の蓋をする如く、少しも障り
 なく這入るが如し」

  「速ければ敵に見つけられるべし。遅ければ敵、穴にあまり入る所なし。故に遅速の間
 をよく考え、修業あるべし」

 他にも、

  「当流には脱けと云う業あり。その業は七分三分と知るべし。敵七分打出す処へ我三
 分なる躰中剣の正直にて、敵の太刀の右方へ進めば自然に脱けることを得」

  「敵を打つ間と言ふは、敵我を打たんと思ふ念の起こる時か、敵の氣絶え間か、敵引
 く所か、追い込む所か、先此の四箇所なるべし。」

 などの記述があります。

 実際、その刃筋や身勢、刀法を見ますと、

 流派毎の特色や違いがあり、

 個々で、取捨選択の必要がありますが、

 現存する優れた流派の基本的には、共通する考えがあることが分かります。

 そして、そこから上泉伊勢守がどの部分を抽出・改良したのかを探訪して行くと、

 彼のセンスの良さや凄さが分かります。

 最後に、こんな記述もありました。

 「運は、我能く勤め応ずる所に在り、怠る可からず」

 頑張ります。

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 ちなみに、念流には「躰中剣」にて、

 自分に飛んでくる矢を「合し打ち」する「矢留め」と言うものがあるとか...。

 凄いです。

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 (参考)
  「転と神力徹眼心」

 バランス☆運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2014-03-15 14:00 | バランス運動療法・調整法