「どえらい相手と相対稽古する」

 「龍笛」をたずさえ、琵琶湖畔へ。

 なかなかに風情が良い。

 しかし、直ぐ焦る。

 私のバズーカ笛をもってしても、音が響かない。

 広い湖面と開放された空間は響きを吸収し、

 湖面を走る風は、笛口に入る息を徹底して邪魔する。

 いつもは静かで心地良く思えるゆったりとした波音さえ、笛の音色をかき消す。

 どえらい相手を相対稽古に選んでしまった。

 ふと、想い出すこと。

 チベットの密教僧は滝に向かって声明の練習をする。

 圧倒的な響きを立てる水に向かい、

 何年も練習・工夫する内、人間離れした重低音を体得する。

 野口(晴哉)先生の気合いの練習も滝と琴だった。

 気分を落ち着かせる。

 我が技は「力抜き」と「バランス」、「意識・イメージ」の術なり。

 姿勢を取り直し、脱力しながら、竹(笛)が自発動するバランス、状態を探す。

 ある一点で、力が抜け、倍音が爆発的に出る場所、状態を見つける。

 意識を集中し、まず、じぶん自身を段階的に響かせる。

 じぶんを満たせた状況で、空間の一点に、じぶんと対応する場所を作る。

 その一点をじぶんを置き換え、段階的に響かせる。

 次第に、その一点を無限に広げていく。

 じぶんの臨界を少しずつ広げていく練習だから、結構、キツい。

 でも、その向こうに、「遠音がさす音」が観えるし、聞こえる。

 この吹き方を体得して行く。
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 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2012-06-12 00:00 | バランス運動療法・調整法