「春庭花」

 龍笛は60曲を越え、大曲や舞楽を練習している。

 今、取り組んでいる曲は「春庭花(しゅんでいか)」。

 ざっと吹くと15分ほど掛るが、春の庭に花と戯れる様子や

 花のつぼみがぱっと開き、また急にしぼむ様などが脳裏に現れ、吹いていて面白い。

 練習場所の公園にも桜が咲き、吹いていて誠に風情がある。

 ところで、「公園」や「森」は空間が「吹き抜け過ぎて」音が拡散、吸収される。

 西洋楽器ならまだしも、和楽器で「篠笛吹き」や「フルート吹き」すると音がすぐ消える。

 その意味で、私の超響き重視の「バズーカ笛」は優れモノ。

 ところが、必要な息の量は通常の大き目な本管の倍以上。

 日本の乗用車と外国のスポーツカーの排気量の差とお考え頂きたい。 

 この二重の問題に直面し、1年弱、四苦八苦した。

 当初、「吹くパワー」が足りないとの観点で練習。

 いろいろやったが、身も心も「力み」、その割に「音は出ない」

 結局、矛盾する様に思えるが、

 あらゆる意味で「リラックス」する所に落ち着き、笛は鳴り始める。

 リラックスした呼吸。

 リラックスした指使い。

 リラックスし、広い口。

 表現のための心の余裕。

 「鳴らす・吹く」ことを諦め、竹が「鳴る・響く」ところにもって行く。

 「剣の稽古」と重複し、「呼吸」・「バランス」⇒「身勢作り」に行きつく。

 ある時、竹を口にしているが、結局、じぶんが楽器なんだと想えた。

 その頃から、野外でも、気温さえ満足すれば、どこでも、どの笛でも吹ける様になる。

 要は、「どれだけ、リラックスして、じぶんが響けるか?」と言うことだった。

 今、リラックスしながら、じぶんを俯瞰できる「集中力」を鍛えている。

 同時に、表現力を広げることも目指している。

 笛を口にすれば演奏だが、両方とも、笛に限ったことではない。
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 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂



 和風長寿楽、夏風楽、春庭花

  舞楽を一帖のみ舞うときは「春庭楽」といい、二帖(2回繰り返す)舞うときは「春庭花」
 という。

  中国唐の則天武后の長寿年間(692~693)に作られ、遣唐舞生の久礼真蔵が延暦
 年間(782~805)に日本に伝えたという。

  もとは太食調であったが中絶したので、仁明天皇の勅により和邇部太田麿、犬上是成
 らによって再興され双調に変え「春庭楽」と改名された。
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by cute-qp | 2012-04-03 00:00 | バランス運動療法・調整法