「筆に訊いている」

 先日、ミンクの筆を頂く。

 今の課題は「反作用を処理でき、感受性のある体」。

 お陰さまで、身体と感覚作りに大変役に立っている。

 20代まで、毛足も柄も長い羊毛の筆を使っていた。

 それを使う事が、半ば「常識」とされた。

 羊毛は毛が柔らかく、毛足が長いと「コシ」が出にくくなる。

 いつの間にか、筆と戦ってしまう。

 必要以上に筆を立て、持つ指、腕、肩にかけて固め、手書きになり易い。

 その内、臨書する対象の「内容」や「方向性」がすり替わる。

 反作用を処理できない身体ならなおさら。

 ...と言うことが分かるまで、長い間、違和感だった。

 「筆圧」を「じぶんからの一方的な押し」とするのか?

 「紙や墨からの返りとの兼ね合い」とするのか?

 これで全く違う。

 「かかない、蹴らない水泳」、「口先で吹かない笛」、「手で押さない治療」

 「合気」...と通じる。

 その意味で、「山馬筆」はコシが強く、「反作用」が大変分かり易かった。

 一方で、筆の「主張」がきつく、歩調を合わせることが難しかった。

 今回、適度な「しなり」や「まとまり」がある、ミンクを頂いた。

 筆の持ち方、二の腕の張り・浮かせ方、反作用を聴いて字を書いて行く練習が今面白い。

 筆のたわみと動きを「ハ・セ・セ」で調整する。

 「草書体」を手本に練習中。

 木刀に対し、袋撓刀。

 樫の杖に対し、白蠟の杖。

 直刀に対し、反りのある刀。

 ステンレス製の鍼に対し、銀の鍼。

 同様の目的で扱えるものと想う。

 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂

 (参考)
  「中心網要」
  「表現が自由で変化も無限」
  「なぞって、なぞって、謎を解く?」
  「破壊と創造」
[PR]
by cute-qp | 2011-12-20 00:00 | バランス運動療法・調整法