「呼吸による調整能力」

 管楽器を始めてみて意識する様になったのが「個性」と「呼吸による調整能力」だ。

 演奏中、自分の呼吸や姿勢、気分で「音」が変わる。

 同じ答、同じもの、同じ感覚が「常にある」なんて「幻想」だと思う。

 だから、人それぞれに「ド」がある。

 西洋楽器はかなり機械化・平準化していて、センタリングし易い。

 一方、和楽器や民族楽器は、シンプルな作りで、一品一品、材料も個性もバラバラ。

 昔からの作り方や規格はあるけれど、音の出方ひとつ、音の移行のし方も全て違う。

 規格の「幅の範囲」が「楽器」、「幅の精度」が「価値」だ。

 だから、品定めに加え、こちらの調整能力が問われる。

 呼吸に対する意識の仕方が深くなった。

 試しに、毎日、自分が出す音をチューナーで調べてみる。

 血圧チェックの感覚。

 日々、計器の振れる針の位置が微妙に違う。

 上手い人はこの振れ幅が安定しているか、心地良い揺れなんだと思う。

 呼吸による調整能力。

 自己管理や運動療法の大きなヒントになっている。
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                同じ「G」の音でもHzやピッチに幅がある。

バランス運動療法(Balance Movement Therapy)春風堂♪



 西洋楽器はやはりヨーロッパで弾いた方がクリアに聞える。

 日本で聞くとどんな場所でも湿気た音に感じる。

 それは楽器の周波数の違いにも現れているようだ。

 西洋楽器は440Hzで、和楽器は430Hz。

 和楽器の方が音が少し低い。

 聞き比べると、やっぱり湿気感がある。

 だけに、雨や風の日に驚くほど響く。

 「笛で雨乞い」なんて昔話もまんざらうそではなさそうだ。
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by cute-qp | 2011-04-29 00:00 | 温故知新