「兼ね合いは築いて行くもの」

 「弘法筆を選ばず」と申しますが、私は、そこに「名人は道具や材料に左右されず」の意が
ある様に思っています。

 実際、名人・達者と呼ばれる人程、「道具」や「素材」に拘っておられます。

 その意味で、あらゆる事の入門時においても、出来うる限り、良い道具を揃え、これを「師
として」練習しようと思っています。

 唐突ですが...ここで、ある先生とのお話をご紹介します↓。

 先生 :生徒さんは「使いやすい道具」を紹介して下さいと仰る事が多いのですが、実際
     、質が良い道具ほど「扱い難い」ものなんですね。
     
 春風 :価値やイメージは「人それぞれ」でしょうが、良い道具は「先生」になってくれ
     ますよね。

 先生 :そうなんです。
     最初は「使い難く、大金を叩いて損した」と思いました。しかし、諦めて、手入れ
     と練習に手間をかけ、「道具に兼ね合い、見合う自分」が出来て来ると、他の道具
     が非常に小さく感じる。
     まだまだ、手に負えない部分も一杯ありますが、「やっぱり、これで良かった!」
     と思えました。      
     道具も「相性」なんですが、「相性は作って行くもの」でもあるんです。

 ...ほか、お話は続くのですが、どこか「人間関係」とも通じる気がしました。

 最近「性格の不一致」なんて記事を良く読みますが、よくよく考えると「一致などする訳」
はない...「良い兼ね合いを作り上げて行くことでお互いを昇華させて行く」事が大切なのかも
しれません。

 また、「愁訴」や「アンバランス」と言うのは、ひょっとすると「自分との兼ね合いの欠如」
かもしれません。

 ある患者さんは右手が上げられないとお越しになりました。

 左のお尻のみで座っておられ、右の肋骨も落ちて呼吸も不均衡...とても手が上がる状態
ではありませんでした。

 そこを座った姿勢を補正し、肋骨を保持し、呼吸で右手を上げて頂くと「あ、楽に上が
る!!」。

 しかし、「凄く傾いている様に感じる」との事でしたので呼吸がバランス良く、立体的に
誘導して行くと「真っ直ぐになった!!」と仰いました。

 こんな感じで、春風堂の施術や運動処方は出来るだけ「患者さんにご自身を感じて頂きつ
つ、1つ1つ兼ね合いを築いて行く作業を体験して頂きながら」行っています。
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 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2011-03-10 00:00 | バランス運動療法・調整法