「感覚」を 「老朽化」させず 「労宮化」!?

 鍼灸経穴辞典によると「労」は「労働」を指し、「宮」は「皇宮」の意味であるとの事。

 本穴は手掌中央に位置する、「心包経」に属しているツボです。
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 「心包」とは「心の宮城」の意味で、身体と体運動を「ひとつの国」と見立てた際、「心」
は「君主」で、それが住まいする「宮城」を「包」と称しました。

 手は全ての「労働」に先立つ器官とも言え、「君主」の意を汲み、それを行動に移す
「拠点」として「労宮」と称した...のかもしれません。


 先週は「労宮」の意識がなく、その反省を踏まえて施術を行っています。

 私的な感覚ですが、私にとって手は「内視鏡」の様な感覚があり、「内視鏡」が映し出す
風景を「腹」を中継して「モニター(脳裏)」で見ている気分でいます。

 そして、先端のカメラに当たるのが「労宮」でしょうか?

 「労宮」は「骨盤」と連動してカメラの「ピント」や「絞り」を合わせたり、処置したい所
を10本のワイヤー(指)を駆使し、ルービックキューブの様に(立体的に)調整している感じ
がしています。

 「労宮」が上手く作れた状態で患者さんを拝見したり、接触すると映画「マトリックス」
の様に、腹と脳裏に情報が流れ、患者さんに「潜入」した様な感覚があります。

 脳の体性感覚の区分(ホムンクルス)を見ても、手の締める割合は大きい事から、「手は
脳の出張所」と言えるかもしれません。

 また、面白いのは、機械の「内視鏡」と異なり、中身と同時に外界も同時に感じられる
事で、手や身体の中心が狂うと外界の視野も格段に落ちることです。

 勿論、「自分自身」も「見辛く」なります。

 必然的に、日常の自己管理や施術中の姿勢、手の内や指のケアは欠かせなくなりました。
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             奈良 薬師寺 薬師如来像(入江泰吉氏 撮影)

 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂

(参考)
 「人間の感覚」と「触覚の本質」
 「感応」と「意識」
 人間を「形作る」もの
 「手を鍛える 感覚を鍛える」
 「指力」は「脳力」!?
 自分が「感じている」事に「気付いてみる
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by cute-qp | 2010-11-17 00:00