歩みにも 深き習の 有るぞかし

 歩みにも 深き習の 有るぞかし
    知らねば迷よふ けふの細道 (新陰流道歌)


男の外反母趾 痛む場所で異なる病気  (朝日新聞 11/9)

 足の親指が曲がっていることに私(記者)が気づいたのは2年ほど前。特に気にしてはいませ
んでしたが、最近、曲がり方が強くなり、付け根に痛みも出てきました。外反母趾(ぼし)かも
知れないと思いましたが、ハイヒールを履く女性の病気というイメージでした。不思議に思って
整形外科医を受診すると、足の痛みの本当の原因がわかってきました。

 日本靴医学会理事長で元慶応大教授の井口傑(いのくちすぐる)さんを訪ねた。靴下を脱い
で両足を見せるなり、「本当に曲がってるね」と一言。すぐにレントゲン室に回され、足首か
ら先をX線撮影した。

 外反母趾かどうかは、親指の曲がった角度で決まる。15度以上なら外反母趾。画像に定規
を当てて測定すると、私の場合、左足が20度、右足は15度で軽症にあたる=図。後で教え
てもらったが、実はこの方法、自分でも出来るので気になる人は試してほしい。X線撮影した
のは正確を期すためだ。
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 男性で外反母趾になる人は女性の約10分の1。(1)ハイヒールなどの窮屈な靴を履く機会
が少ない(2)女性に比べ関節が硬く、筋肉が強い――という理由で、男性の方が親指が曲が
りにくいからだ。

 男性が外反母趾になる理由はわかっていない。ただ、男性患者には一つの特徴がある。初
期段階で外反母趾を疑わずに放っておくため、初めての受診時に既に重症になっている人が
少なくない、という。そうなると骨を削るなどの手術が必要な場合もあるので、早めの受診
がよさそうだ。

 ところで私の場合、痛みがあるのは左足の付け根。それも、足の裏側だ。そう伝えると、井
口さんから、「それは種子骨障害の痛み。外反母趾とは違います」と意外な指摘を受けた。

 種子骨障害はランナーに多く、特に運動不足の人が急にジョギングなどを始めると、種子骨
が折れたり砕けたりするという。X線写真を見ると、確かに指の付け根の種子骨が割れている。
1年前のある時期、少しだけジョギングしていたのが原因だろうか。

 足の指の付け根に痛みがある時、気にしてほしいのがその場所だ=図。親指の上なら強直
(きょうちょく)母趾、付け根全体なら痛風を疑った方がいい。男性の場合、外反母趾と思っ
て受診したら別の病気だった、というのはよくあるそうだ。

 さて、気になるのは治療方法。井口さんに靴による保存療法の基本を聞いた。

 外反母趾の場合、出っぱりの部分が靴の内側に当たると痛い。つい幅広の靴を選びたくなる
が、それでは逆に足が広がって指がもっと曲がりかねない。むしろ、指の付け根の部分はサイ
ズにぴったりか、少しきつめの方がいい。ただ、付け根の先で指が自由に動くことが大事だと
いう。

 そのうえで、出っぱりに当たる靴の場所を膨らませて、痛みを和らげてあげた方がいいだろ
う。革靴でも、市販の軟化剤のスプレーで形を変えられる。靴底が厚いことも大事だ。井口さ
んは「靴次第では症状を悪化させかねない。靴選びに力を注いでほしい」と話す。

 ↑以上、引用終わり。

 しかし...この記事で「男性が外反母趾になる理由はわかっていない」とありますが、なんで
でしょうね?

 施術を通しての私見から言えば、不慮の事故や故障でない限り、上図にある様な足の変形
は、その位置で全体重を不自然に支える事によって起こっている事が分かっています。
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 ↑例えば、この図の様に、主人公の無意識・無関心に対し、身体が必死に運動を保持しよう
とした結果、「O脚」・「変形性膝関節症」・「足の変形」と言う「無理な構造」を形成し、
それでも身体を支えようする訳です。

 ですから、いつも「身体は偉いし、健気だな~」と思います。悪いのは...。

 よって、靴や装具などで「補足的」に「保存療法」を行うのは良いのですが、「根治療法」
はこの繋がりのアンバランスを補正し、患者さんご自身が日常や動き方を変える事で初めて
行えると思います。

 ちなみに、「保存療法」は、「処置してしばらく見とく」事です。

 誰しも年々年をとる訳ですから、補助的に「つっかえ棒」して「見とくだけ~」で何か
変わるんでしょうか?(古い木造の家を見れば何となくイメージ出来ます)

 また、「土台」の下半身が狂えば、当然、「芯柱」や「上半身」にも影響は出ます。

 そう言えば、近年、この愁訴が男性に顕著になり出してから、男性の姿勢の悪さが際立ち
始めたのも特筆すべき点だと思います。

 さて、現在、春風堂では、11月の中心塾で取り入れている「帯」を使った施術と運動処方
を行っております。

 包帯法や様々な「巻き」・「縛り」を応用した施術は、足・膝・股関節の繋がりが劇的に
改善し、患者さんの自覚も伴うものとなっています。

 そう言う私自身が、施術前と一日の施術後、自分自身でこれを行っています。

 骨盤や膝関節が締まり、足元が決まる事で、患者様の状況を細かくはっきり見えます。

 ちなみに、これで「仕舞」の「スリ足」と「居合」に納得行きました。

 かつて、柳生石舟斎が弟子の能楽師で優れた武術家であった金春七郎から「歩法」の秘伝
を学んだと言われていますが、私も思わずハッとした次第です。
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 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂

(参考)
 「自分で出来ること・変えられること」
 「慢性」とはいうものの...
 「故障を機に自分をチェック!」
 「第二回 春風堂♪ センタリング呼吸法セミナー」
 「バランス運動療法 春風堂♪」の「運動処方」
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by cute-qp | 2010-11-11 14:00