「呼吸」を介し、「脳と身体のコミュニケーション」を図る

 春風堂で行っている「バランス運動療法」の目的には、

 ・ 心身のバランス調整機能にアクセスし、変化に導く。
 ・ 無意識レベルの行動・習慣パターンを改善する。
 ・ 心身のセンタリング(バランス取り)が行える様にする。


  と言った項目を基本に

 ・ 「楽で(健康)優雅に(美容)」に繋がる身体感覚を獲得する。
 ・ 「未知の領域」、「可能性」、「目標達成」を心身から掘り起こす。
 ・ 表現豊かな心と身体を獲得する。


 をイメージしています。

 これは「脳と身体のコミュニケーション」であり、春風堂の「施術」や「運動処方」
の「基本」として、それを元に様々な挑戦をしております。

 今日はその脳と身体のコミュニケーション」について「フェルデンクライスの脳と体のエクサ
サイズ」:マーク・リース他著より引用・掲載致します↓。

 小さな子どもだった頃、私たちは起きあがったり、転がったり、這ったり、立ったり、歩いた
り、走ったりすることを学びました。このような学習を成し遂げるために重要なのは、自然な
試行錯誤のプロセスです。歩き方を学習するためには、まず立ち上がり、バランスを保ち、一歩
を踏み出すことを学ばなければなりません。転んだり起きあがったりを何度も何度も繰り返した
あとで、ようやく私たちは一歩また一歩と、バランスを失ったり転んだりしないで歩き続けるこ
とができるようになるのです。

 科学者はこのプロセスを運動感覚学習と呼びます。「運動感覚」と呼ばれるのは、見る、聴
く、バランスを取る、触るなどの感覚を運動に関連させて使うからです。そして、「学習」と
呼ぶのは、結果として私たちは何か新しいことをする方法を学ぶからです。

 体によるすべての学習は、運動感覚学習によるものです。それは、感覚と筋肉と脳との間の情
報交換のプロセスで発生するものです。体が動くと、触覚やバランス、視覚などの感覚は脳に体
の姿勢や筋肉の活動に関する情報を送ります。脳は筋肉へ向けてのメッセージを修正すること
によってそれに対応します。情報がやりとりされるにつれて、体にある非生産的で不必要な筋
肉の働きが、発見され取りのぞかれていくのです。こうして少しずつ、あなたの動きはより洗
練された無駄のないものになっていくのです。脳と感覚との間の情報のやりとりは、協調既が
高く、何かを無駄なく成し遂げるような動きが形作られるまで続きます。このすべてのプロセ
スが、なんら意識的な努力をすることなしに起こるということは、まさに奇跡のようなもので
す。

 自転車に乗る練習をした時のことを覚えていますか? はじめのうちは、ただ自転車にまた
がるだけでも難しいものです。ものすごい力でつかまり、バランスをとるために必死で頑張って
も、何度も転んでしまいます。それでも、試行錯誤をしているうちにやがて、スピードを出して
走ったり、角を曲がったりしてもバランスが取れるようになるのです。脳の働きによって、少し
ずつ筋肉の不必要な力が減っていき、成功するための神経と筋肉のパターンが形成され、自転
車に乗る技術が上達するのです。そして最後には、バランスを取りながら、ペダルを踏み、道
路を見て、空想にふけったり口笛を吹いたり、ついにはそれを全部やりながら両手をハンドル
から放したりすることもできるようになるのです。

 運動感覚学習をとおして体が自然に向上していくという驚くべき能力を利用するためには
、脳に、体のなかの不必要で無駄な筋肉の働きを発見し、それを減らす機会を与えなければな
りません。神経生理学の研究によれば、たくさんの筋力を使っているときには、脳が神経筋組織
を改善するのに必要な感覚的な識別能力を働かせることは不可能なのです。そういう理由で、
伝統的に行われている、筋力や力、スピードに依存するエクササイズでは、脳が体の代わりに働
くという能力を発揮することを妨げてしまいます。筋肉の力を最小限にしたとき、私たちの脳
は自由になり、重要な感覚的な識別をすることができるのです。

 たとえば、重い物を持っているとすれば、筋肉をかなり使わなければなりません。重い物を
持っているときにハエがその上にとまったとしても、ほんのわずか重さが増えたことを感じる
ことはできません。なぜなら、体の中の筋肉の働きが私たちの脳がわずかな重さの違いを感じ
取ることを不可能にしているからなのです。しかしながら、もしもとても軽い、羽のような
ものを持っていたとすれば、筋肉をたくさん使う必要がありません。脳にはわずなか違いや変化
を感じとる受容力に余裕があるので、ハエが羽の上にとまっただけでも、重さが増えたことを容
易に感じ取ることができるのです。

 ↑以上、引用終わり。

  「過去(パターン)」にとらわれず、「今」を創造する「習う」・「覚える」から「感じる」へ
 でお話した事は、「脳と身体のコミュニケーション」の仕方とも言えます。

 唐突ですが、「分かる」と言う言葉の語源が「分けられる(区別できる)」の意である事
からも、「自身の感覚の広がりが自分にとっての世界の広がり」となります。

 その為に、「バランス運動療法」は「呼吸」と言う「仲介者」を通し、「脳と身体のコミュ
ニケーション」を図っています。 

 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2010-09-14 14:00 | バランス運動療法・調整法