手を鍛える 感覚を鍛える

 昨日、K野先生をお訪ねしました際、小筆で指遣いとバランスを見せて下さいました。

 長く筆に親しんで来たはずなのに、私は全く、筆のバランスを取る事が出来ませんでした。

 根本的な認識を誤っていました。

 暫く悪戦苦闘した後、何とかバランス感覚が出て来ました。

 感覚が変わると観えるものが変わり、その目で先生の施術を拝見しました。

 手は人間の「運動器官」、そして「感覚器官」として最も優れた部位で、脳において「創造
性」を司る「前頭葉」とも密接な関係を持ちます。

 その「運動」と「感覚」が開かれて行く時、単なる「皮膚感覚」の意味での「触覚」ではなく
、視覚・聴覚・味覚・嗅覚などを統合する「触覚」が変わり、広がって行き来ます。

 そして「触覚」の拡大は「自分の意識する世界の広がり」となり、「創造性」も必然的に広が
りをみせます。

 従いまして「手を鍛える」事は単に「器用になる」事ではなく、「感覚を鍛える」事なんだと
思います(反面「手を酷使したり」、「無理に鍛える」事の結果は...推して知るべしです)。

 古今東西の「赤ちゃん教育」においても「手の運動」が重視されるのはそう言う理由がある様
です。

 参考に、大脳生理学者の久保田競の著書の目次を掲載させて頂きます↓。
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             叢書・脳を考える 手と脳 ― 脳の働きを高める手   

 第1章 手は外部の脳である
     手にみえる生活史
     手は外部の脳である
     ヒトの手の構造
     「つかむ」と「つまむ」
     手と脳のつながり

 第2章 感覚器官としての手
     手は感覚器である
     手の感覚受容器とはなにか
     最も敏感な皮膚が手である
     手の感覚はどのように伝わるか
     体性感覚野とはなにか
     頭頂連合野とはなにをするところか
     乳幼児の体性感覚

 第3章 手はどうして動くか
     赤ちゃんの「にぎにぎ」
     手は感覚情報から手の運動へ
     手の反射には二種類ある
     運動野はなにをするところか
     手を動かす経路を探る
     脳の機能局在の発見
     手の随意運動と運動野の活動
     運動の前にある運動準備電位

 第4章 脳の前頭前野と手
     前頭前野とはなにか
     前頭前野を失ったサルの話
     前頭前野に障害をうけた人間の話
     前頭前野の機能局在
     前頭前野はどのように活動しているか

 第5章 手の器用さ
     器用さとはなにか
     反応がはやいこと、おそいこと
     運動の学習と年齢
     運動能力と起用さ
     記憶障害者の運動学習
     赤ちゃんの運動学習
     運動単位には二種類ある
     運動の訓練効果をあげるには

 第6章 利き手と脳
     手の分業、右利きと左利き
     脳の左右差
     脳の言語優位と利き手
     利き手は遺伝するか
     言語脳と空間認知脳
     左利きの人は優秀か
     左利きの人の言語脳
     利き手はいつごろ始まるのか
     動物の「利き手」
     手を使い分けようう

 第7章 手と脳の進化
     手が先か、脳が先か
     手の化石と石器
     脳の大きさのもつ意味
     大脳化商とはなにか
     化石人類の脳
     サル類の道具使用
     狼少女「アマラ」の手
     手と脳の将来を考えてみよう

(参考)
 「人間の感覚」と「触覚の本質」
 「意識」についての「走り書き」
 くぼけんブログより 「施術基礎講習会」
 寒天好きの秘密基地より 「手創りレシピ」
 治療家になるためにより 「やりたい事、出来る事」

 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2010-08-26 00:00