心と身体の「バランス」とその「働き」

 私達の生命の働きというものは、統一したときに最上の働きをするということは、だれもがよく
知っていることと思います。その最上の働きをするために、私達の生命の働き、生命現象という
ものは常にバランスをとり、それを維持しようとする要求活動を絶え間なく繰り返しているわけ
です。私達の生命の働きだけでなく、すべての自然現象も相異なったふたつの力の拮抗作用です。

 プラスとマイナス、求心力と遠心力、緊張する力と弛緩する力、陰と陽、引く力と押す力、こ
れらのふたつの力が桔抗しあってバランスのとれている状態が統一のとれている状態であり、
最も安定している状態です。そしてこのときに、私達の生命の働きは最上の働きを現出します。
それではどういうふうにすれば統一することができるのでしょうか。

 まず身体の面で統一がとれているとはどういうことかといいますと、私達の身体のバランスを
とる中心点すなわち丹田に、ちょうどコマの心棒のように全身の力が集約されていることです。
バランスをとる中心点をヨガではウッディヤーナといっておりますが、これが中国にはいって
丹田と訳され、禅宗でもそれがそのまま用いられているわけです。

 心の統一されている状態はどういう状態かというと、心が分裂していない状態、心がまどわな
い状態、心がひとつにまとまっている状態をいうのです。もう少しくわしくいうならば、やるな
らやる、やらないならやらない、歩くときには歩くことに、寝るときには寝ることに、聞くとき
には聞くことに心がひとつになる、これが心の統一されている状態です。

 ですから、心の力というものも、身体の力と同じようにひとつにまとまっていればまとまって
いるほど、その力が発揮できるものなのです。分裂していれば分裂しているほど、心の働きも
身体の働きも発揮できません。心が分裂してどうにもこうにもまとまりのつかなくなった状態
のことを、ノイローゼというのです。

 ↑以上、沖 正弘 著:「ヨガによる人間回復への道 Ⅱ」より引用・掲載。

 施術中、次第次第に呼吸が深くなり始めますと、皆様の「気付きの一言」に遭遇します。

 「心身が統一」されて来ると、その幾つかの「原因・要因」と繋がり、「意識・自覚」される
のだと想います。

 その一言を感じる事で、私もより深く、立体的な皆様の状況が見え、つまづかれた「意識と身
体の方向」を更に一歩「統一(センタリング)」する為、続いての「施術」や「運動処方」を
します。

 よって、「心だけ」、「身体だけ」でなく、両者のバランスを見据え、調整し、提案して行く
事を大切に感じて施術している今日この頃です。
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 バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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by cute-qp | 2010-06-26 00:00