「バランス」と「臨場感」

「バランス」と「構図」

 リニューアルされた興福寺の国宝館に行ってきました。
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 かの有名な「阿修羅」がおわす場所ですが、私の学生の頃は入場者もそんなにおらず、気楽
に訪れる事の出来る場所でした。

 ところが、ここ数年の創建1300年記念や阿修羅展の影響でしょうか?...平日でももの凄い
人出となっている様です。

 今回は、国宝館がお持ちの宝物や仏像を新しいレイアウト、ディスプレイで公開するとの
ことで、大好きな「八部衆」を中心に拝見する事にしました。

 新しい国宝館には様々な仏像がいらっしゃって、何気なく、その御前に立ち、お姿を「真似」
してみる...その「視線」、その「印」、その「お気持ち」になってみると、色々なバランスに
気が付き「仏教」のシステムや昔の「仏師」達の凄さを感じました。

「デフォルメ」≠「アンバランス」

 さて、こちらは皆様よくご存じの「阿修羅」です↓。
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 実際見てみても、その手の長さは身体に比べ、アンバランスに見えます。

 しかし、「3面体」として、また、本来、持っているはずの「弓矢」や「日輪・月輪」イメー
ジして「引き」の目線で見ると立体的にバランスを保っている事に気付きます。

 元々、有りえないお姿ですが(笑)、そこを「自然」に見せる「デフォルメ」と「バランス」
があります。

 一方、「ん?」と言う事も(笑)。
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                 興福寺 「金剛力士像 阿形」 国宝

 こちらの真似をしたのですが、このバランスでは全身に均しく「力が入らない」のです。

 また、シリーズ化した仏像が数体あったのですが、作った仏師さんの癖なのでしょうか?
全て右半身がアンバランスでした。

「切手」と「構図」

 更に、今回のディスプレイの位置には、見る側に「臨場感ある構図」を引き出せていない
もの?もあって...。

 「しゃがんだり」、「引いてハスに構えて」...「あ、ここだ!」と言う感じ。

 そんな時、ふと、「切手」の構図を思い出す...。

 普段、私達が身近に良く知る「切手」の題材には仏像も多く、ここ「興福寺」の仏像も沢山
採用されています。

 その「構図」の作り方、見せ方が印象深く。

 実際に仏像を拝見する時の「目線」や「構図」と異なるかもしれませんが、あの限られた
スペースに、「切手」を印象づける「題材選び」と「構図」取りがあります。

 その「視点」で実物の前に立ってみると、確かに「臨場感」がある。
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「臨場感」を大切にして

 唐突ですが...皆様を拝見する際も、春風堂は「臨場感」を大切にしています。

 今、どんな感じ・雰囲気か?
 それにはどんな背景・バランス・意識がありそうか?
 そのバランスがどうすれば良い方向へ変化するか?

 その為、数日前のある一瞬のデータ(検査数値)より、今、刻々と変化する皆様の存在をどれ
だけリアルに感じられるか?を大切にしています。

バランス運動療法(Balance Movement Therapy) 春風堂
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              春風堂に似ている?との噂の「五部浄(天王)」
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by cute-qp | 2010-04-26 00:00 | バランス運動療法・調整法