「"食"生活」を愉しく工夫する ~日常生活のバランス~

 今日はこちらの本をご紹介致します↓
b0159328_11504677.jpg

         東方栄養新書―体質別の食生活実践マニュアル 梁 晨千鶴 (著)

 先ず、著者の「まえがき」を引用・掲載致します↓

 私は助い頃から病弱で、病気のつらさと薬を飲み続けなければならない苦労を、味合わされ
てきました。長い聞、医者にかかりっきりだったにも関わらず、病気の方はいっこうに良くなりま
せんでした。

 治ったら必ず医者になり、世の中の病気に苦しむ人々の手助けをしようと子供心にも思った
ものです。

 その一方、私は祖父の影響を受け、自然療法や漢方養生など東洋医学の治療を根気よく
続けていました。その結果、嘘のように私の病気は治ったのです。東洋医学の着実な効果と
「医(薬)食同源」こそが、養生の要であるということを、そのとき私は身をもって知ったのです。

 それから今日に至るまで、薬膳・食事療法が、私の日常の養生習慣となっており、たいした
病気もなく、「医食同源」の大きな恩恵を受けています。

 昨今、地球の環境悪化が問われている中で、文明の加速よりも、むしろ、自然回帰を求め
る風潮が出てきました。その中で、人々は病気と戦う新しい打開策を考えています。生活習
慣病が話題になって食生活習慣に注目が寄せられ、毎日三食、何を食べているのかが非常
に重要で、その食生活習慣が病気に導くか、それとも健康に導くかの大きな分かれ目になり
ます。

 一つの栄養素が豊富といっても、食材として万人によいとは言い切れないので、誰に良い
か、そして、どういうふうに扱ったら食養生で健康に導くかという疑問を解くためには、現代医
学の発展より随分遅れた今までの栄養学では役立ちません。そしてもちろん、ピンポイント
の栄養素の知識だけでも十分とはいえません。なぜなら、ある栄養素を含む食材を利用しよ
うといっても多様な体質に異なる効果があるからです。

 また、一種の食材にはさまざま栄養素が含まれ、一つの栄養素と他の栄養素との関連や、
人体に対する総合的影響を考えなければなりません。一つの栄養素だけを強調してやりす
ぎると往々にして悪影響をもたらす恐れがあります。


 人間は一つの生命体として五臓六俯すべてつながっているので、一ヵ所のみの利点だけ
を見つめて過食すれば全体が健康になるわけはありません。故に「温故知新」という古くから
の知恵に従って、東洋医学の陰陽バランスという理念で、食材の陰陽属性を利用して我々の
体の陰陽のアンバランスを回復する方法論を栄養学に導入するべきだと考えられています。


 そうしたことから、自然療法という東洋医学の養生法が再び脚光を浴び、健康食品や食事
療法、薬膳、栄養学などを解説する本が書店には所狭しと並んでいます。これらの書物の中
では各食材、栄養素の長所が、これとばかりに挙げられています。しかし、短所にふれたもの
は少なく、栄養素の過剰摂取の悪影響や、一つの栄養素が他の栄養素の吸収に与える悪影
響などは十分に書かれていません。

 また、食材の一つ一つに存在する「陰陽」や「五臓との関係」などの特性には触れられてお
らず、東洋医学の基礎知識が欠如しているものがほとんどです。

 東洋医学に多少関心のある方なら、個々の食材にはそれぞれ「陰陽」の「気」が備わってい
ることは既知の事実でしょう。

 また、人間の体には「陰陽」、「寒熟」、「虚実」、「表裏」など多面的な性質があるため、その
人の体質の陰陽状況と服用する生薬、あるいは食物の陰陽属性との相性を知ることが肝腎
です。これは皆さん一人一人が把握し、管理しなければならない重要な個人データなのです。


 私は日頃、患者に色々とアドバイスをしていますが、一人一人の体質と食ぺ物の相性は千
差万別で、全員に同じアドバイスをしているわけではありません。


 ”欠けて病んでいる箇所を必要な食物を摂取することで補う”という先祖の教訓により、人間
は単に健康に良さそうだからということで、ある食材ばかりを摂るのではなく、その人の体に欠
けているものを有する食材だから適量に摂るということを指導しています。

 大事なことは二つあります。一つは自分の体質。二つ目は食材の「自然属性」。それによっ
て食材同士の相性や、上手な食材の組み合わせ方、自分の体質と食材との相性を知ることが
でき、自然に食養生を身につけることができます。それが自身のバランスを取り戻し、病気を早
く治すキーポイントなのです。


 ↑以上引用終わり。

 今月末にひょんな事から学会発表をする羽目になり(笑)、「東洋医学」についてお話する為
に参考にさせて頂いた本です。

 春風堂は「センタリング呼吸法」と言うものを自分の拠り所にしていますが、「センタリング」と
は「自分の内と外のバランスを観察し、それをベストな有り様に持っていく」事をイメージしてい
ます。

 その意味で、この著者の仰る事に「温故知新」で共鳴致します。

 本書は体質別の食生活を説く実用書で自分の体質を知るヒントや個々の体質との相性、家
庭療法への応用、栄養素の上手な摂り方、簡単レシピの項目などを設けています。

 そして、とても安価!...お勧めです。

(今日の春風堂)
b0159328_13265652.jpg

           最近、めっきり寒くなってきました。温かくしてお休みしましょ。
[PR]
by cute-qp | 2009-10-12 00:00 | 本・CD・映像のご紹介