「春風音楽堂 ジャンルを超えた逸品編」

 セッション中に掛けている曲の中から今日はGary Karrの作品をご紹介致します。

Gary Karr
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 7世代(!)にわたるコントラバス弾きの家系に生まれ、9才の頃からコントラバスを
始めたそうです。
 後、ヘルマン・ラインスハーゲンに師事。本格的に研鑚を重ね、南カリフォルニア大
学、アスペン音楽学校、ジュリアード音楽院等で学ばれました。

 1961年、シカゴ・リトル交響楽団の独奏者に迎えられ、1962年、バーンスタイン
指揮/ニューヨーク・フィルでサン=サーンスの「白鳥」を独奏し世界中の注目を集
め、これがソロ・ベーシストのきっかけとなったそうです。

 彼は単に超絶的な技巧を見せるにとどまらず、「音楽を楽しみ、楽しませる」という
理念のもとに幅広くコンサート活動を続け、KARR KAMPを主宰して後進の指導
にあたっておられます。

 そして今日の一枚↓
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                       Brown Soft Shoe

 ゲリー・カーが演奏するジャズ・バラード集で、ベースの巨人故「レイ・ブラウン」に
捧げたアルバム。

 もともとゲリーのスタイルはヴォーカリストを彷彿とさせる歌いまわしに特徴があり
ましたが、サラ・ヴォーン、ジョニー・ハートマン等のジャズ・ヴォーカリストを好んで
聞く彼にとって、この企画は長年温めてきていたものであったそうです。

 当初レイ・ブラウンとの共演も計画されていた様ですが、レイが亡くなったため、彼
に捧げる作品として本作がレコーディングました。

 選曲は今やアメリカのクラシックと言っても良いビリー・ストレイホーン等のメロディ
ーの美しいバラードや、アントニオ・カルロス・ジョビンの御馴染みの曲を中心におこ
なわれており、ジャズのリズムセクションをバックに(しかし、アドリブなしで)演奏し
た本作品はジャンルを超えた傑作と言えます。

(参考)
 ① 木漏れ日のピアノ "SAYA"
 ② まどろみながらの1曲 ~Keith Jarrett~
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by cute-qp | 2009-05-10 00:00 | 本・CD・映像のご紹介