"沈香"を愉しむ

 昨夜に引き続き、「愉しむ」シリーズでございます(笑)。
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 とは言え、「香木」につきまして、私はそんなに詳しい方ではありません。寧ろ、アロマ
は好きでしたが、お香はちょっと苦手と言うタイプでした(笑)。

 しかしながら、中心塾西宮教室のY川さんが香道ををされている事やK野先生の影響
を受け、香木で遊ばせて頂く様になりました。

 なかでも、私は"沈香"が気分が落ち着いて大好きです。

 沈香とは、東南アジア諸国の密林で沈丁花科アキラリア属の喬木から採取される香
木で、産地はベトナム、カンボジアなど熱帯、亜熱帯圏の国々です。

 産出地で香りが異なり、甘い、酸っぱい、辛い、苦い、鹹い(しおからい)などの味に例
えて表現され、香りも大変複雑で、様々な味が絡み合っています。

 一般的にインドシナ半島産は破片状で甘い香りが比較的強く、上質で高価です。

 そんな沈香がどんな風に出来るのか...切り株の上面が雨風に晒され、腐り始めると
木はその面の下から樹脂(ヤニ)を送り、腐敗が進まないように防御します。
 その樹脂の層が長い年月の間に厚く成長し、ある種のバクテリアの働きで沈香となり
ます。
 他にも、傷ついたり、虫食いの穴の影響で周囲に樹脂の層が出来て沈香になる事も
ある様で、生きている木から採取する場合や、朽ち果てて埋もれた木から採取する場合
があるそうです。

 実は、沈香は漢方薬の処方でも万能薬に属し、強壮、鎮静などの効果があります。

 奇応丸(樋屋奇応丸の商標で有名)と言う子供の疳(かん)の虫の薬では主成分が沈
香で、沈香を焚くと気持ちが鎮まるのもこの効果の現れの様で、高級な紹興酒(老酒)に
も配合されています。

 ちなみに、香木沈香の中で最も貴重なものに「伽羅」があります。

 さて...従来の産地、ベトナムの現在の状況は、高価なお香を取り尽くし安価な沈香し
か産出出来ない状況です、それらを手間暇かけて産出しても安値でしか引き取ってもら
えないため現在ベトナムからはほとんど産出されていないそうです。

 このため、ベトナムで良質な沈香を取りつくしたベトナム人たちは、隣の国ラオスに入
り込み産出をしています。
 ちなみに、現地民(ラオス人)は危険なので立ち入らない地域であるため立ち入らない
そうです(ラオスの沈香の産出地域はマラリア、トラなどが出る地域であるため)。

 ちなみに、「ラオスの沈香」はまた一般的な沈香と異なり、これも良い香りです。

 さて...そんな香木も養殖される時代になって来ました。

 現在ベトナムでは沈香の養殖を開始しているそうで、産出地域(中部地方)ではお香の
商売にかかわる約50人が投資し、お香の木(ジンチョウゲ科の木)に注射をして沈香に
なる時間を早める研究をしているそうです。
 また、工場では若い沈香(まだ熟成される前に産出した沈香)をラオス産やカンボジア
産の沈香から取り出した沈香油に浸し、人工的に作っている沈香があるそうです。

 コチラは私の好きな香木屋さんのHP → 「山田松香木店」
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by cute-qp | 2009-02-11 00:00 | 温故知新