島田道男先生の記事より

 年末特集第3弾は太気拳の島田道男先生の記事よりご紹介致します↓。
 
「スタートは気持ち良いと感じるところから」

 気持ち良いという感覚は非常に重要で、そういう感覚は(自分の)外と内を一体に
する接点なんです。

 (中略)

 もっとやっていけば、「呼吸」とか「皮膚感」というものはダイレクトに中枢神経に
繋がっているので、きれいに繋がってしまえば、あっという間に自分自身が変わり
ます。

「感じること」

 例えばバーベルを持ってパンチを打つように、バーベルを持っていなくても同じ
パンチを打つことができますか(春風堂:かつて、K野先生に、「重いモノは軽く、
軽いモノは重く」とか「モノがあっても、なくても同じ様に」と伺いました)。

 そういう練習の方法や、そういう力を出していく訓練の方法、体系があるんです。

 まず、「感じること」、「イメージと身体を一体化すること」、「力を集めること」、自
然と自分の力を感じられるように「手足の各パーツを全部一緒にして力を出すこ
と」などを練習して身につけるんです。

 でもそれをできる人がなかなかいないんです。僕もこの歳でやっとできるように
なったんです。

「歳を取っても神経は鍛えられる」

 本当に鍛えられる方法でやってもらいたいですね。歳を取っても神経はずっと
鍛えられますから。

 神経は筋肉などを緊張させたり緩めたり、また体の中全部を繋ぐものですから。

 例えば立禅して、イメージで水の抵抗を感じます。その抵抗感をどんどん強くす
ることが、きちっと体の中を締める練習になるんです、

 神経だけをきちっと動かせるようにコントロールする練習です。

 筋肉でやると、全部がまとまって動くという状態が無くなるんです。筋肉が動く
というのはあくまで結果の上のことでしかないんです。

 それを鍛える(筋肉)ということは非常に合理的ではないという考え方です。

 (中略)

 動きの中での必要な筋肉をつけていくんです。

 例えば原則的に、肩を、向かって正面から90度開いたら力が無くなるわけで
す。肩は鈍角であって初めて力が出るんです。
 立禅の姿勢というものは、そういうものを全部考えた上で作られているわけで
す。

 結局両手で拳を作ってファイティングポーズみたいに構えたりしても、神経が
繋がっていない状態でやっているとあまり意味がないんです。
 武術をやっている本当に強い人間がそれを見たら、「空間が無い」ということが
わかるので、その場で瞬時に片付けに入られてしまいます。

「動かない状況で体の中はどんどん動く」

 リラックスすることと、武術的な力、「気を溜める」ということは密接な関係が
あります。

 極端にいえばコップの中にある水は、下に穴が空いていれば、いつまでたって
も溜まりません。したがって溜めるには穴に栓をしないといけません。

 武術的な力を使うということは神経を締めたり、動かしたりということです。

 普通に構えた状態で打つのでなくて、抵抗感を感じて動かない状態で体の中
はどんどん動くということなんです。

 そこからバーン!と動くんです。

 (中略)

 「この時はこうする、ああする」というのは、結果としてのやり方です。体の感覚
を早く作ってしまった方が、絶対に早いです。

 無理して外側だけを鍛えても体を壊すだけなんです。
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             「島田道男先生: 太氣拳の実践立禅篇(DVD)」
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by cute-qp | 2008-12-26 00:00 | 温故知新