ジョセフ・ピラティス語録 (2)

姿勢が問題

● 立ち方はとても重要なので、マスターできるまで何度も練習する。
   まず正しい姿勢をとり、疲れたら体重を片側から反対側に移し、体重がかかっ
  ていない側を休ませる。お尻を突き出したり、膝を固定してはいけない。
   次の段階は、そよ風が畑を吹き渡り麦の根元から穂までを揺らして美しい波を
  つくるように、カラダをわずかに揺らす。
   前かがみになると肺を圧迫し、他の重要な器官を近づけすぎ、背中が丸まり、
  足の付け根に体重をかけて保っていたバランスが崩れてしまうので、前かがみ
  になてはいけない。

● 椅子、ベンチ、長椅子、カウチ、ベットなどは、休息、リラックス、睡眠のために
  つくられているもののはずだが、実際にはそれらがカラダに悪い姿勢を身につけ
  る大きな原因となっている。
   その害はここに書ききれないほど多い。

● 幸い脊柱はわりと容易に矯正できる。
   だからエクササイズで支持された時はいつも背中をできるだけまっすぐ伸ばし
  て、しっかりマットや床につけるようにする。
   起き上がるとき、また床に寝るときには、常に車輪の動きをまねて、頭の中で
  椎骨が前後に揺れるところをイメージしながら、カラダを丸めたり伸ばしたりする。
   こうした動きを繰り返すうちに、少しずつしかし確実に脊柱は誕生時の正常な
  位置戻り、それに応じてしなやかさも増す。

● 正しい姿勢-カラダのメカニズム全体を完全にコントロールできなければよい姿
  勢は身につかない。
   身につけることができればその当然の帰結として、仕草も美しくなる。
   質のよい車のエンジンがスムーズに動くのは、良くできた部品をきちんと組み
  立てた結果であり、ガソリンやオイルの消費も最小限に抑えられて疲弊も少なく
  てすむように、コントロロジーのエクササイズを組み合わせて行えば、自分のカラ
  ダが正しく機能する様になる。
   そこに調和構造が生まれ、カラダ、頭、精神の三つのバランスがよく強調した
  統合体となる。
   そしてその結果、座っているとき、立っているとき、歩いているときにも完璧な
  姿勢が保たれるが、それで使われるエネルギーはたったの25パーセントで、残
  りは緊急時のためのストックとして蓄えられる。 

コントロロジー

● カラダの筋肉の動きすべてを意識的にコントロールすること。
   骨格を構成する骨によって動く梃子の原理を正しく活用すること。
   体のメカニズムについて完全に理解すること。
   そして休息や睡眠中のカラダの動きに、均衡の法則と重力の法則がどの様に
  働いているかを働いているかをよく理解すること。
   その結果をまとめたものをコントロロジーと名づけた。

自分との約束を守る

● 忘れてはならないのは、ローマは一日にしてならず、ということだ。相当な努力
  が実を結ぶためには、忍耐と粘り強さが不可欠なのである。
   何があっても自分との約束を守るという、確固として揺らぎない決意をもって、
  まじめにエクササイズを続けよう。
   ときには「一日くらい休んでも」と思う日もあるかもしれない。
   しかし一瞬の意志の弱さに負けたり、ましてや誤った選択をしたりしてはいけ
  ない。自分に対して忠実であるよう心に刻むのだ。
   巨大な蒸気船のボイラー係が「一日くらい休んだ」ら何が起こるか考えてみよ
  う。すぐにわかるはずだ。
   そんなことが重なればどんな結果になるか目に見えている。幸い人間のカラ
  ダは多少さぼったからといって、複雑な装置が備わった現代蒸気船のように
  すぐに動かなくなったりしない。
   だからといってカラダの限界を超えるような忍耐を強いる、無用で理不尽な負
  担をかけてもいい理由にはならない。特に自分のカラダを痛める結果にしかなら
  ないからだ。
   哲学者アーサー・ショーペンハウアーは「人生の他の利益のために、カラダを
  ないがしろにするのは愚行の極みである」と言っている。
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by cute-qp | 2008-12-25 00:00